0 オートリバース

あくまでラヂオの感想
原作まだざっくりとしか読んでねぇので

・エメラルドグリーンの高階の目
「オニヤンマの目ってエメラルドグリーンなんだ」
「生きてるときだけエメラルドグリーンで、死んだらなぜか黒くなるんだ」
『魂の色かも』
『だって死んだら消えるんだろ。だから魂ってきっとエメラルドグリーンなんだろ』
メンカラじゃん。メンカラは魂の色なので。アイドルとして、死んだら消える色なので。(だからメンカラは超大事なんで、軽率に変えたりしないでくれよな……)

・「アイドルを守って、育てて、スターにする」
ジャニオタは親衛隊ではないし、そもそもこの「守る」というのが、女を弱いものとして男が守るみたいなものだと思うので同じ様に語れる話ではないけど、結局ジャニーズの(アイドルの、ではない、今は多分)醍醐味ってそこだよなと思った。守って育ててスターにする。スターだから応援するのではなくて、まだスターじゃない子たちをスターにする。でもじゃあいつからがスターで、スターじゃなくなったらポイなのかと言われると、そうじゃないし、そうだし、この話は永遠の課題……

・コールの話
「それはアイドルへの精一杯の声援で、腹の底からかき集めた、愛だった。」
コールっていいよね、叫べるのが嬉しいし、叫ばせてくれることが嬉しい。私が勝手に愛っぽい何かを垂れ流す手段はいくらでもあるけど、確実に本人の耳に、純粋に愛だけを伝える手段って結局名前を叫ぶことなんだと思う。〇〇が好き!みたいなのは死ぬほどあるけど、それが同じだけの熱量で正しい文脈で伝わることなんて有り得ないし。マジでコールって私にしては信じられんほど叫ぶので、本当に「腹の底からかき集めた愛」なんだよな。グループ名のコーレスとか紹介ラップとかどこのグループにもあるけど、やっぱりLOVEケンティー!が最高だと思う。LOVEケンティーだよ?!健人くん愛してるだよ?!(?)それが公式で叫べるの最高じゃん……………………
健人くんって昭和の女アイドルみがある。

・イカロスの翼
小泉今日子に近づきすぎて怖くなって、イカロスの翼の話を思い浮かべる直。太陽に近づきすぎて羽を支えてた蝋が溶けて海に墜死するやつ。
これマジでそうで、Jr.とか、近づこうと思えばどこまででも近づける(親衛隊は繋がること自体が目的ではなさそうなので話はちょっと違うけど)。私も一瞬大学あそこ受けようかな〜とか思ったり、東京に来るとクソ飲み会とか、しんみなで入り待ちする奴らのLINEとか誘われがちだけど多分近づきすぎると怖くなる、本能的に。
あと、蒼弥が前に書いてた『堕天』、イカロスの翼のオマージュなんかな。月をチョイスするのが蒼弥です、to the moonなので(?)

・「積もらない雪は何のために降るのだろう。」
しんど…………………………?!金取ってきて、コール考えて、幹部に近づいて小泉にも近づいていく。高階はどんどん遠くに行く。親衛隊の中で、直の小泉へ愛は「積もらない雪」なんだろうな。私の愛も積もらない雪なので………

・「でも、みんな自分のためにそれやってるでしょ。アイドルってさ、勝手に尽くされてさ、大変な仕事だよね」
分かる🥲一方的でクソ勝手なのに、愛だから許されるの恐ろしいな。だからあんまり返してくれないでほしい。勝手に尽くされててほしい。勝手に尽くす関係だからなんでも許されてる訳で、そうじゃなくなったら多分許されなくなるので。

・「トンボは自分が今、海を飛んでいることなんか知らない。この海を沖に向かって、その先に何があるかなんか知らない。きっと力尽きて、波に飲み込まれるなんて知らない。」
トンボ(オニヤンマ)は人間の、もっと言えば高階とか親衛隊の人間たちとか、直も含めて、これからどんどん壊れて死んでいくもののメタファーだと思うけど、この作者が主題歌のドラゴンフライの歌詞書いてJetsに歌わせてんのマジで辛すぎる。鬱ソングじゃん……Jetsもいつか死ぬんか?(そう)

・アイドルを応援して、栄えて、破滅していく親衛隊とか、高階と直が最期にはそばにいたただの友達として心を寄せていくのとか、それを未来あるアイドルの蒼龍が演じてんのすげ〜苦しくなった。メタじゃん……。

・「なんてったってアイドル」いい曲だな?!

・Jets、伝説になんなくていいから、細く長く平和にアイドルでいて欲しいって思っちゃった。まあ蒼弥はそんなこと望んでなさそう、大爆発して死にたそう。蒼弥幸せになってくれ。

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