あくない衣装製作メモ

アークナイツ衣装製作のもろもろ

衣装製作タイプのレイヤーがどういうところに楽しさを見出して衣装作ってるかについてぽつぽつ喋りたいと思います。
アークナイツの服作るの楽しいよ!

①デザインと向き合う
まずこれです
概ねここでまず泣きます。資料集に載ってるオペレーターならいざ知らず、基本的に未掲載のタイミング(実装)でイベントやらなんやら読んでだめだこりゃ!!!!好きすぎる!!!!!!!!となり立ち上がるので、まずデザインの確認から入ります。

キャラクターが脱ぎ着するという点を絶対に外せないので何枚着込んでるかを考えます。どの順番で着るかとか。なるべく既存の服の形に落とし込みます。
例えばアンドアインなんかはシャツを着て、ベストを着て(ジャケットでも良かったですが)、カソックに袖を通して、最後にマントを羽織る。細かいアクセサリーは最後に…という感じで組み立てて、各部位のデザインをありそ〜な感じに決めていきます。
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一旦書き出しておく

結構ここは楽しい作業なんですが、本当に意味がわからないデザインの時はひたすらSNSを漁ります。もしかしたら書き下ろしがあるかも…(期待)
あとはグラブルの時に培った戦闘SDをひたすらコマでスクショ撮ること…立ち絵、スチル、描き下ろし、SDなんかからいいとこ取り+バランス取りで最終的な衣装デザインをfixします

②素材を決める
これが正直1番楽しい!!!!
まずキャラクターの所属、バックボーンやプロファイル、コーデの説明なんかを読みます。どういう戦闘スタイルなのかな、どういうのが好みなのかなとか、そういうのも考慮します。
生地の質感や生地の名前、機能なんかもイイじゃん…となったら採用します。別ジャンルですが炎系キャラクターなら防火カーテンの生地にしたり、など。
あとは撮影するところが屋外メインなので、洗える素材というのは意識します。

以下素材決めの例
・エリジウム
ロドス支給のコート。前線に行ったりするし近接職として戦うこともあるから(予備がいくらかあるとはいえ)洗えるコートであること、引っ掛けても破れないそこそこ頑丈であることから厚手のナイロン素材に。表地だと艶があるので裏を使用。
基本的にファンタジーだとスエードとか綿とか、化学繊維は使わないように…と思っているので、アークナイツはここぞとばかりに化学繊維をチョイスできて最高です。

・ファントム
こっちもロドスからはフード付きのコートだけ、という感じでコートのみエリジウムと同様の厚手ナイロン。中のジャケットは公爵夫人という厚手のサテンにしました。シャツもサテン。裏地に柄のジャガード入れて遊んだりした。かわいい。
ありえん数のベルトも粗めのナイロン。
マントは闇に溶けるため反射も艶も少なめのスエード。

・聖約イグゼキュター
プロファイル参照!!!!!!!!
彼の行動を妨げないデザイン、かつ丈夫で、かつ洗練された服…ということで合皮サテン(合皮ぽい厚手のサテンです。カーテン生地みたいなやつ。合皮より柔らかい)をメインのコートに使用。
ケープ、マント部分はマットサテンでこれくらいは許してくれ…と思いながらチョイス。
全体のカラーのまとまりとか質感は教皇選挙見て改めて決めました。ありがとう教皇選挙。

・グレイディーア
この人も趣味がかわいいので、なるべく柔らかい生地と硬めの生地のバランスを考えつつ、本人が恐ろしい速さで泳ぐので泳ぎを妨げないデザイン…かつ上陸してすぐ乾きそうな布…魚ぽさ…という感じで決めました。
透け感のある生地を重ねてぱっと見は透けて見えないが、光に当てると透ける(魚のヒレみたいな)イメージでチョイス。ボディタイツは水着に使うようなやつ。頭と足などはギラギラしたエナメル。全体の生地感はウルピアヌスと同じに。

・ジーくん
刺繍バカが安い生地着てるわけない〜end〜

こんな感じで生地を決めます。
正直かわいい生地に出会わないとここから先にまっっっったく進みません。近付く〆切。ワガママしてるうちに産まれゆく修羅場。
個人的にはやっぱアビサル組と炎国のデザインがめちゃくちゃ可愛くて好きで、いい布も手に入ったので満足しています。

③型紙を作る
布買う前に型紙作れよ!と自作する人間の100%が言うと思うんですが私の場合「布が決まらないとやる気が出ない」というクソ性質のため、布買ってからはじまります。
ここはまぁ…まぁ…まだマシかな………
ファントムの中のジャケットの型紙(襟がいみわからん)を作ってる時が1番苦痛でした。わからなすぎて
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これが
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苦しんでる これ2021年らしい 絶命

④裁断

⑤製作開始
裁断をこなすのにしぬほど覚悟が要るため、実質製作開始するのはかなり遅いです(カスポイント)
縫って形になっていくのは楽しい。トルソーがなかったら鬱で倒れてると思う(完成系が見えないと楽しさが失せるので)
部屋が汚れるのが嫌な人間と自作レイヤーの相性は最悪と言えます。

⑥完成
概ね80%くらいのテンションで完成させます。いざ着てみておかしいところを直すのに100%のテンションを込めてたら鬱になるため
でもまぁいいじゃん!!!!かわいい!!!!ヨシ!!!!!!!!となり概ね満足します。自分に甘い。
武器なんかは布の合間に2〜3日で作ります。
トルソーが1番着こなし上手い
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鬱なる!て書きがちだったんですけど正直お気に入りの生地さえ手に入れば生地めちゃくちゃかわいい!!!!というバフで大体なんとかなる&短納期なのでいつも勢いのまま完成までこじつけられています。安心してください。
あとアークナイツのレイヤーさんたちがめちゃくちゃ衣装褒めてくれるので本当に本当にありがとうね…………!!!!!!!!となっています。生地かわいいから見て!!っていって見てかわいい!って言ってくれるやさしさ、感謝…………

とまぁこんな感じでどういう衣装をどう作ってんのか、生地の端切れとかも紹介しながらの衣装カタログ本を来年出したいな〜と思っています。
元々布作業が大嫌いで今も苦手なんですが、アークナイツ来てからかなり布と戦い続けてきてスキルアップできたような気がしてより楽しいです。なんかみんな試しに色々作ってみてほしい。ぬい服とかでも。
そう、布選びが楽しい(結論)

END

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