霧の街に差し掛かった瞬間、忽然と姿を消した少年。翳のある表情を浮かべていたが、本来は聡明で心優しい人柄。何らかの事情を持ち、寒村で隠れ棲むように育てられた。時折、年齢に似合わぬ程の鋭い判断力を発揮する。
安住の地を求める途上、最愛の弟シヴァルを見失って、霧の街を訪れた寡黙な青年。軍人らしい身体能力の持ち主。武骨だが言葉は荒くなく、感情を滅多に表現しない。だが弟の話になると、獣のように烈しい眼光を見せる。
ピアスに協力する友人。言動は軽薄だが、棲家を転々として生活してきた経験から、霧の街に土地勘があるようだ。お喋りで飄々とした遊び人だが、人の機微を読む技術に長けており、意外なほど屈折した面も見え隠れする。