--- Title: Techno girl 歌詞&解説 Author: gaz Web: 'https://mimemo.io/m/Mzm71lmbyp4KLYj' --- [解説] ----- マシンの端にただ配置されるのみであり、利用されることのなかった「2SC1815」というトランジスタの俯瞰的視点を語る。 このトランジスタは基板上に実装されたものの、ここに信号が渡るような機能は結局利用されることはなく、ただそこに存在し、未練のように信号の到来を待ちわびている。 また、現在の日本の過度な少子化への危機意識、それに追随する無理矢理な対策に対するアンチテーゼ、というダブルミーニングである。 数多の不足を抱えている現代社会において、少子化を過剰に騒ぎ立て、ただそこに産み落とされるのみの量産される生命の意志は、果たして尊重されているのだろうか。 [解説終] --- [歌詞] --- 1chorus ---- マシンの最果て 七つの迷路で パルスの津波を 隠れて見ていた [解説] 基板に実装されるだけで機能を利用されなかった2SC1815を説明する。 光の速さで緯度を跨ぐ かくれたモードで眠っていた [解説]電圧の伝搬速度は光速である。 科学の娘はRAYを浴びて 一夜で世界に産まれた [解説]半導体は露光工程を経て製造する。ヒトは精子の嵐により誕生する。 2chorus ---- 銀河の座標で 娘は目醒めた 姿青く光り ボギーは見ていた [解説] 基板座標。エンジニアは半導体から見れば、己を産み落とす"異次元の存在"である。 光の速さで島をつなぐ 眠らぬ夜景の明滅 [解説] ただ己の無効を飲み、社会の流れを眺めることしかできない。 科学の娘はRAYを浴びて 休まず学んで輝く bridge ----- 3chorus --- マシンの最果て 七つの迷路で パルスの津波を 隠れて見ていた 光の速さで緯度をまたぐ かくれたモードで眠っていた 科学の娘はRAYを浴びて 一夜で世界に産まれた