二次創作で小説を書くことへの所感 #niji

小説、地の文の文体が気持ち悪くて読めも書けもしなくなることが多い。
一人称より三人称の方がいいけど、どっちにしてもなんでこの語り手は地の文で出来事の説明をしたり急にレトリカルになったりするんだ…となる
その点梶井の一人称小説はそこをクリアしていて、語り手がある程度狂っているので納得してしまう。
漱石の小説もそうか……
近代文学すげえよ…

近代文学は近代人(それも高い知識を持った)の自我等がテーマなので、高い知識を持った人間が内省するのはうなづけて、それを現代のエンタメ小説で同じことやるのは無理。
まして私がやりたい二次創作ではね…。
だから、小説よりも地の文のない会話文、シナリオ、もっとかっこよく言えば戯曲といったものを作るのに惹かれる。
単純に心理描写を言葉でできないから、ということなんだけどね。

小説を書くにしても読むにしても、地の文が気持ち悪くないか?ということばかりに気を取られがち。そうなると、無難な感じであまり面白くないような気がしてしまう。
人が小説を読む時、何に魅了されるのだろうか?
マテリアルに、この人の文が好き、というのはどこからきているのか?
文体なのか?語彙なのか?レトリック?キャラクター、は二次創作の場合すでに愛されている。

END

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