--- Title: タイタンフォール 二次創作 Author: osakana-ayutaro Web: 'https://mimemo.io/m/ZYrNkl1ag5lQqA5' --- 冷酷非情 ミリシアのSRSと合流、今まさに戦場の真上 向かい側にはIMCの艦隊…何も起きないはずもなく……… 宇宙でも撃ち合いはあるが俺の艦は撃てない、ただ飛べるようにしただけで 攻撃設備も防衛設備も整備してないからな、輸送船以下である 『__各員、こちら本作戦の指揮をとるサラ・ブリッグス。本作戦はIMCが占拠している補給地点と現地住民の生き残りの救出よ。』 ドロップシップに乗る 横にはミリシアのパイロット…流石己の信念のために戦う者たち、 「あんた、さっき雇われたんだよな…よく準備できたな」と問う横のパイロット 人と話すのは苦手なんだよな 「まぁ…そうだな」 「なんだ?元気ないのか?ほら、食うか?板チョコ」 一つのマガジンポーチから板チョコが出てきた、弾無駄にして菓子持ってきてるだと…?こいつ…パイロットだよな… 断りにくいな 「感謝する…」もらった板チョコを一口食べると…普段食べるような味じゃない なかなか手に入りづらいやつ…! 「おい、これ…!」 「わかるか?前にIMCの拠点にいった時に大量にくすねてきたんだ。同じ戦場で戦う仲間だ、元気に戦ってもらわないとな!」 「ふん!たかが傭兵だろ、分かち合う必要なんかない。精々俺たち特攻兵団の足を引っ張るなよ!傭、兵」と後ろにいたパイロットが言う。それにチョコパイロットが反発して 「なんだお前!傭兵でも共に戦う仲間に変わりはない!傭兵ってだけでそう言うなら6-4のゲイツはどうなんだ彼女だって傭兵だろ!彼女は一度でもお前の足を引っ張ったか!?儂はお前が足を引っ張るのを見たがな新米小僧!!」 「なんだと老いぼれ爺!」俺の知ってる特攻兵団じゃない喧嘩になると思わなかった 「あなた達!そろそろ降りる準備をしなさい、我々の戦い一つ一つに意味があるの」 「………ぬぅ……」 司令官が言うと違うな、一気に静まり返った 死ぬほど気まずい 後ろの小僧パイロットから歯ぎしりのような音が聞こえる そこまでして俺のことが嫌いか…それとも傭兵だから嫌いなのか 数分ほどしてドロップシップがとまった そしてガコン!っと音を立てて降下ハッチが開く…風が一気に吹いて来る っと、髪ゴム解かないとな、メットが被れん、結構な勢いで髪がなびく、 男なのに髪伸ばしてるのはどういう評価なんだろっていつも思う、だって誰も言わないから 覆面してヘルメットを被る、ヘルメットが起動して光が灯る 視界の左上に円状に地図が見え始める、持ってる武器を読み取って装弾数や戦術が表示される。久しぶりだ…本当の戦場は ちょっとしてから司令官がきた 『心配しないで、頼れる仲間がいる。作戦開始よ!』 走ってドロップシップから飛び降り ジャンプキットの力で減速しつつ降下する そして上空からは歩兵たちの乗るドロップポッドが降ってくる 着地してそれぞれ走り出す。 徐々に銃声が聞こえ始める…始まったな グラップルを柱に刺して、相手の本陣まで一気に距離を縮める___が 思ったより戦力が多い、SRSが来るなら倒しに来るっと言った感じか 『__うおおぉぉ!!!ただの補給拠点にしては敵が多すぎる!!』 『__どうしてこんなに敵がいるんだ?!』 『__増援要請!!』 IMCの歩兵が大量に出てくる 「敵パイロット発見!」「逃がすな!」 グラップルを歩兵一人に刺して近づいて蹴る 続いて数人の頭を撃ち抜く、そして持ってきた対人用ブロードソードで斬る… 斬られた兵士は軽傷じゃ済まされないし最悪真っ二つになる、 ちなみに剣を使う理由は武器としても盾としても使えるから………という建前で、実際は人をパンチで殺せる腕力とか握力がないだけである、キックは別ね そんなこんなで 跳んで壁を走って行く影が見える… 敵…じゃなくて新米小僧か 「まあ?傭兵にしてはやるんじゃないかぁ?まあ?俺はまだ本調子じゃないだけだし」 どこからか足音がする 「………」 「なに黙ってんだよ」 「………」 うるさいな…よく聞こえなじゃないか 「おい!聞いてんのか!!」 「この特攻兵団に!そう!エリートに楯突くのかこの傭兵が!ボンクラ!お前なんか俺がいなきゃ今頃死んでんだぜ!」 何言ってんだ?こいつ何もしてないだろ 「にしても……ドロップシップでちらっと見えたが…お前女か?」 ??? あー…あ? あん? 「なあ、傭兵、ヘルメット外してくれないか…?」 「ここは戦場だ、外すわけ無いだろう」 くだらない会話をしている時間はないがこいつが俺に話しかけなかったら移動していたかもしれない 足音の正体がわかった気がする、クロークの起動音だ どこだ… と辺りを見回すと隣でカチャとものが落ちる音がした 新米小僧がクロークに捕まっていた 「動くな、ミリシアのパイロット。お仲間を失いたくなかったらな」 考えろ…同じエリアで戦闘しているパイロットが目の前で死んで自分は何もできませんでした。なんて自分の評価が落ちかねない こういう人質をとる奴はなかなか殺さない…のがセオリーだ、ここは落ち着いて観察しなければ 無線で取り敢えずあのチョコくれた老兵に無線連絡しとくか 敵に聞こえぬように小声で 「こちらパイロット375聞こえるか…ミリシアパイロットが人質にされている、場所はそちらの地点から1時から2時の方向」 『__1時から2時了解。どうせあの新米小僧であろう?仕方がない、後ろから回り込んでみよう』 さて、どうするか このなんとも言えない空気が続いて数分あることに気づいた あのパイロットの肩についている部隊章、デザインは違えどベースは同じだ俺の持ってるワッペンと……… もしかして俺の部隊の跡継ぎ部隊か…? 問うのもあり、隙きをついて撃つのもあり… 面倒にはしたくないし、聞こう 「IMCのパイロット、お前に一つ聞きたい。お前、これに見覚えがないか…?」 持ってるワッペンをIMCのパイロットにみせる すると顔色が変わったように反応した、顔は見えないけどね 「お、おいミリシアのパイロット!そのワッペンは…どこで手に入れた!答えないと、このパイロットを殺す!」 「落ち着け、このワッペンは俺が持ってる物で俺はミリシアに雇われた傭兵だ。」 「元々持ってる…?中立区域から逃げて隊長を守らなかった愚か者か!」 あの戦いで逃げた奴らが俺の部隊にいるのか 「隊長は…俺たちが帰還した時にはもういなかったんだぞ…!」 「よ、傭兵…さっき言ったことは謝るから助けてくれ…!」 俺の元部隊だとしたら俺のこと知ってるはずだろ… 俺も部隊員のこと覚えなきゃいけないんだけど如何せん人のことを覚えるのは苦手だからワッペンの下の文字で判断していたのはここだけの話 「このワッペンの文字、見覚えがないのか?お前は……01、か?隊長にでもなったのか」 「その文字…375…まさか、隊長…!隊長どうして、」 「どうして、任務だからとしか答えられない」 「あなたはいつも任務任務って、変わらないですね…」 「01、俺は任務でお前も任務でここにいる。違うか?」 会話でどこまで持つかわからん、あの老兵はまだなのか? 『__ヌオォォォ…!!なんだこの兵士!こいつらは…パイロット相手に戦いなれておる!済まないが儂はもうしばらく行けそうにな__ヴグァ!』 まずいな…予想だと01の部隊だろうな、元俺の部隊は素早い移動、生身でありながらパイロットやタイタンに対して制圧力を持つのが売りだった。 「隊長、提案があります。戻ってきてください。そうすれば、このパイロットを開放しますし、隊も引き上げます」 「うん、いい案だ。」 「なら!」と言って01は右手をこちらへ差し向ける…握手か 確かにこっちに来てから誰ともしていないな 「お、おい傭兵…?」 右手でお互いガシッとかなり強い握手を交わすと01は人質にナイフを突き立てた 「もうこいつ必要ないですよね?」 「ああ、だがもう少し握手しても良いんじゃないか?久しぶりの再開だし」 「………確かに、では」 そこでグイッとこちらへ01を引き寄せて足に二発ずつ弾を撃ち込む 体勢を崩しナイフを落としたためそのナイフを01の腹に突き立てる 首とかやったほうがいいのは分かっているが、話があるしな 「くっ…!やっぱり裏切ったな!隊長!」 「ここでそいつに死なれちゃ困るんだ」 そう、評価につながる 「もう、前の様とは言わせないぞ!今の部隊にはタイタンがある!!」 そういうと空から01のタイタンが降ってきた。これは…モナーク… 「もうあんたの居た時の経費削減部隊とは言わせない!あの時はタイタンが支給されるのは稀だと思ったがそれは違う!」 生身でタイタン戦ができるエリート部隊…と言うなの経費削減部隊なのは事実 そんな部隊にタイタンとは…経済的に潤っている状況と見ていいが、本当に殺さなきゃいけなくなった 「そうだな…01、俺は任務外で元部隊員を殺した、だがこれは任務だ任務なら元部隊員でも友人でも殺してしまっても仕方がないよな?」 「あんたでも、新しくなった部隊とタイタンに勝てるかな?地獄に落としてやる裏切り者め!」 そういうとドームシールドが消えて01はタイタンに搭乗する。 『アルファ1!アルファ2、辺りを制圧!チャーリー1、ドロップシップから援護射撃しろ!』 作戦指示は敵にわかりにくく且つ簡潔にと言ったはずなんだがな 「スペクター1、2、3、座標94付近へ投下、作戦コード00を遂行」 『……キュルルル……投下用ポッド破壊、アーム破壊行動……Standby Titanfall』 フォール申請してないが? 大きな轟音とともに後ろにキメラが降ってくる。 『……キュルルル……パイロットの搭乗非推奨、これは私の戦いです』 ?????????? 『……キュルルル……パイロット、あれはモナーク試作機であり元バンガード級です。そして私の…いわば後輩です。同じ部隊に配属され部隊まるごと罠にかかり鹵獲されました。私はかつての仲間をこの場で解放します。』 タイタンにそういう思いがあるのか? いやバンガードだからか…? 「いーや、俺も乗るね。」 『…キュルルル…パイロット、貴方はタイタンの操作より生身で戦うほうが強いと思うのですが…』 「それは相手も一緒だ、それに相手は俺のかつての仲間だ」 『みろ!これが俺に支給されたのはバンガード級だ!高性能のタイタン…乗ってみたかったんだ!知ってるか?バンガード級はロデオしてもバッテリーは取れないんだぜぇ!あんたの得意技も使えないなぁ!』 「なぁ、あれって…」 『…キュルルル…完全に騙されています。あの試作機は既にバンガード級としての機能をしていません。』 つまりもういらないタイタンを支給されてらっしゃられると…やっぱり経費削減部隊じゃん ただ、キメラと話しすぎた…IMC兵が集まってきたな… 「キメラ!01を押さえろ!小僧起きろ、兵士の相手だ…老兵!」 『__よおぉぉし!RB!ゴー!』 壁を突き破って出てきた…ま、老兵らしいか 『なんだこのタイタン…!力強すぎだろ…!』 『…キュルルル…パイロット、私が動きを抑えているので、今のうちに搭乗を』 「了解…!」 そこで乗ったのは良いんだけど…左腕の感覚がない? これ、取れてるな… 『……キュルルル…パイロット、左腕が完全に破損…ヴォーテックスシールド、ヒートシールド使用不可能、レーザーショット、ソナーロック、左ミサイルポッド機能不全』 ………… 『力は強いが…脆すぎるぞ!隊長!』 『……キュルルル…パイロット、退避を推奨しま__』「戦闘……継続!」『_了解』 耐久がなくても…パワーでどうにかするしかない! 片腕なくたって… 『片腕で何ができる!』 「01、良いことを教えてやる…任務のためになんでもするやつが何もしないと思うな」 『どういうことだ?』 これだけ近距離であれば…転倒させられる! スペクターが乗っていたドロップポッドを掴んで足を殴る、もちろん相手は避けようとする。後退りするように。鉛玉を浴びながらじゃないといけないのはキツイが 『…キュルルル……パイロット、危険領域突入』 右肩のミサイルを撃ち、本体電力を消費して手に電気を流して無理にでもスタンさせて… とは行かないらしい 上空のドロップシップから大量のロックオンをされとてもじゃないが避けきれない 流石新しくなった部隊といったところか だけど触れる距離まで来た、スタンさせて転倒させる 一回キメラから降りて01の腹部の三本のバッテリーを抜き、機能を停止させて俺の勝ち 「死ねぇ!隊長!」 っ…!フェーズか!不意を突かれて施設の壁を突き破って押し倒されてしまった 「っ……!」 こいつ力強すぎだろ…!びくともしない、パイロット皆がそうなのか? でも今はそんな事考えてる暇はない 「今の俺の部隊ならSRSにだって勝てる!見ろ!隊長のタイタンだってお仲間だってあの有様だ!」 キメラは既に両腕を失っている 「腕がなく、ボコボコになったタイタンになにができる?」 キメラがまだ動ければ…勝機はある… スペクターがキメラに落ちてるバッテリーを刺しているのを見た まだやれる 「隊長、あんたのヘルメットをもらう。裏切り者の討伐の証としてね…」 そういうと俺のヘルメットと覆面を取ってしまう 「……やっぱ………無理だ…俺に隊長を殺すことはできない!」 突然そう01は言った。驚きである、あれだけ威勢があったのに 「隊長は俺たち…少なくとも俺にとったら恩人だ!恩人を殺すことができると思うな!それに可愛い顔で恩人ならなおさらじゃないか…!隊長が女性でしたら、告白とか考えていたんですけどねぇ…  隊長…私の負けです。今までありがとうございました。」 根性がないな…全く…上司思いの良いやつ、と言ったほうが良いのか?01…いや、”02”は 「終わりにしよう…キメラ!」 『…キュルルル…了解』 キメラがハッチを開いて突っ込んで来る ちょっと02には申し訳無いが喰われてもらう ハッチが閉じる音に混じって聞こえる肉が骨が砕け、辺りを赤く染める音 『…キュルルル…パイロット戦いは終わっていません、司令官を倒しても敵が降伏するまで終わりません。搭乗を』 「悪いが乗らない、肉片だらけの椅子には座りたくない」 『…キュルルル…了解』 その後、IMCの部隊は撤退していった ミリシアはこの戦いにおいて勝利を得た だけどまだ、俺たちにはやることがある 02…いや、新エリート(経費削減)部隊の隊長、01のヘルメット回収 これはパイロットにとって命であり、俺にとっての思い出 それはキメラも同じなのか分からないが…彼?彼女?どっちだ?まぁいい 壊れたシアキットを手に持ち無事帰還した 帰還の道中で襲撃されなきゃな