養子引受契約書

ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク日本支部(以下「甲」と明記)と五条 一透(以下「乙」と明記)は、以下のとおり養子引受契約(以下「本契約」と明記)をここに締結する。本契約は個人を対象とした契約のため、詳細は口頭で説明、本契約書には概要を記載するものとする。

契約締結日「平成XX年XX月XX日」
甲 UGN日本支部 支部長 霧谷 雄吾
乙 五条 一透

第1条(契約締結における金銭的処理について)

甲は、乙に対して以下の人材を養子として譲渡し、乙はこれを受託する。

①本契約の対象である五条 七彩について
キュマイラ、ウロボロスのクロスブリード、現在満17歳。UGN日本支部統括であるUGNチルドレン第37024号として登録済みである。乙との血縁関係においては本年5月にDNA鑑定を実行し、実妹であることが確認されている。(鑑定結果については別書に記載済み)

五条 七彩の引き渡しにおける甲の算出した手数料について
本契約の委託料は、金五兆円とする。

第2条(契約締結の委託料における補足について)

五兆円という値段について甲からの補足があったため、ここに記載する。

①レネゲイドコントロールの不安定、及び懸念点
五条 七彩のレネゲイドコントロールが著しく不安定であり(自律操作率65%)これは一般的なUGNチルドレン(平均自律操作率83%)においても統括外から離れることにおける一つの不安材料である。

②評議会裁定への異議申し立てによる手数料
20XX年XX月XX日にT研究所の研究依頼に参加した五条 七彩は"■■■■"との■■■■において本人と"■■■■"の精神が混在している状態となっていること。したがって五条 七彩はカウンセリング目的でUGN統括の学園島に輸送することが評議会にて決定された(20XX年XX月XX日)。したがって、評議会での決定事項への異議申し立てに該当したことにより、会議手数料を20%ほど採算に組み込んでいる。

③"■■■■"の希少性
"■■■■"は特異体質として不死性を持っており、サンプルと融合したまま意識を保っている五条 七彩への検査を甲は定期的に行っている。現状の五条 七彩を乙へ引き渡すということは"■■■■"を乙へ個人的な目的で譲渡することと同義であるため。

第3条(本契約における支払い猶予について)

本契約の五兆円を個人事業主である乙が用意することの困難さを考慮し、本契約における乙の委託料の支払期限は無期限とする。また、金額は一括払いで決算へ進むものとする。

END

Close