【グリーフアーツ】

エクリプスが用いる、超常的な現象を引き起こせる技のこと。怨術(えんじゅつ)とも呼ばれる。技は一体につきひとつとは限らず、二つ以上持つ個体もいる一方で、ひとつも持たない個体もいる。リュミエが使用する魔法とは対極に位置する概念で、行使すればほとんどにおいてリュミエの魔法よりも難解かつ不可思議な現象を引き起こす。

エクリプスは怨術を巧みに用いて絶望を植えつけたり、戦闘をこなしたりする。
以下、現段階で設定のある主な怨術である。

【怨術・酔い落とし】
犀魔リノスの怨術。対象一人を10秒ほど酔わせ、思考を鈍らせる技。効果時間も内容も地味だが、リノスは走行中の車の運転手に対してこれを使い、重大な交通事故を引き起こそうとした。

【グリーフアーツ・ドミナントプリズン】
鷲魔ヴォルノーアの怨術。車の中や倉庫、部屋といった閉塞的な空間をくり抜いて異世界とする技。切り離された空間を行き来できるのはヴォルノーアのみ。ヴォルノーアはこの技を使って子供たちを部屋ごと隔離し、自身が親の代わりとなって“教育”する。

【グリーフアーツ・ヒストリカルナイトメア】
雛鷹クリミナの怨術。触れた相手を眠らせ、夢にいざなう技。夢の内容は弓音の一生を客観視点で追体験するものになっており、弓音が息を引き取る場面まで見終えると術が解けて目が覚める。死傷を出す他の怨術と違って対象を眠らせるだけでそれ以上の危害は加えないが、人によっては立ち上がれなくなるほどの精神的ショックを受ける。

【怨術・魔鎌】
豹魔ヴァネッサの怨術。命を“半分だけ”刈り取る鎌を生成する技。この鎌は生物をすり抜ける特殊な刃の構造を持ち、刃が生物を断つことはない。しかし、刃を入れられた者は痛みと共に寿命(=その者の未来の長さ)が半分になり、過去の記憶のうち半分を失う。記憶の半分を失うことは大切な思い出や生きる意味すらも見失う可能性があり、人格の破綻を意味する。2撃目を食らうとさらに半分(=4分の1)になり、3撃目はそのさらに半分(=8分の1)となり、何撃も食らってしまうと寿命が目前に迫る。

END

Close