【ノクスケイデン】
エクリプスの故郷である常闇の世界。あらゆる多元世界の辿り得る悲劇の可能性———その具現である“絶望した世界”。命ある者が踏み入ってはならない禁断の地。
その絶望すら喰い飽きた“蝕ム異形”は、いつしかノクスケイデンに至るまでの可能性の糸を遡り彷徨っていた。そうして多様な世界に存在する人々のもとに辿り着いたとき、その命を、心を、希望を砕く味を覚えたのである。その甘美への衝動はやがて世界そのものを喰い尽す———
【エクリプス】
ルクスカーデンとは異なる世界“ノクスケイデン”からの侵略者。“蝕ム異形”の名の通り、その戦略は、他者の心に抑圧される負の感情に侵食し、苗床として新たな世代を生み出すというもの。またそれによって生まれる悲劇に基づく感情を捕食する存在。
これがルクスカーデンに攻め込んだ際、当時の国王エドウィンは他国との戦争の調停が終わって間もないころであり、当時の疲弊した国力ではルクスカーデンは滅ぼされることを悟る(基本的にルクスカーデンの戦力は魔法を有する王族———ボイジャーのみであり、対峙するにはエクリプスの数が多大であったことにも依る)。
エドウィンは三種の神器をもってエクリプスに対抗するも敵わず、国民や魔法を守るために無念のまま王国を丸ごと封印せざるを得なくなる。