--- Title: サマー・ナイト・アクアリウム 3章プレイング ルメル(h01485) Author: mellm7493 Web: https://mimemo.io/m/kWVal69qbkoBEqd --- 峰ちゃん(h01206)と こないだ旅団の皆で観たはぐれ花火も綺麗だったけれども。今日の花火は、より一層輝いて見えるなあ~。 晩酌を続けながら、夜空を彩る花火を眺めてワインを味わう。 コレは……花びら? まるで誰かのお願い事みたいな…。 ふふ。峰ちゃんのそれは自分でも思い描けないのなら、お月様も映しようがないみたいだね~。 対して映るは、自身が認識するものとは異なる願い。顔の見えぬ誰かに後ろから抱き締め包まれながら、涙を流す自分の姿。 そんな”自分の願いとは真逆の光景”に素の反応で困惑し、冷ややかな|眼差し《俺》のまま自嘲気味に笑う。 ……は……? …なに、これ……これが俺の願いだって…? ……ッハ、……そんなわけ、…ないだろ……。 だが峰の視線に気付き、即座に穏やかな|仮面《僕》を貼り直す。 花火の終わり間際、|亜空間《アイテムボックス》からリボンで可愛らしく包装されたギフトバッグを取り出す。中には、抱いて眠れるほどのジンベエザメのぬいぐるみ。 今日を付き合ってくれたお礼だよ~。受け取ってくれると嬉しいな。 **※450文字/450文字**