--- Title: '' Author: _xo0e0ox_ Web: https://mimemo.io/m/mqLXOlJEZgozQ19 --- あ、あれ、? 止まらない、止まらない、ぽたぽたと、垂れていく 鼻血が、止まらないのだ **** # attention * 流離人の事が推し感覚で好きだと自分では思っているが実際は普通に恋心として死ぬほど好きすぎる(無自覚、作中に自覚する)えるさんが居ます * 鼻血めっちゃ出してます * 思うように吐血には持って行けてないです * なんかとりあえず頭おかしいです * なんか違います * なんか無茶苦茶です * 暖かい目で見てください * 流離人が流離人じゃない様な気もします * あくまで恋(無自覚)えるさん視点なのでおかしいほどフィルターがかかった状態で描写されているんだなと思ってください * 解釈不一致?そういうときもあります、↑そういうものだと思って見るかブラウザバックをどうぞ おkな方、下へどうぞ . . . . . . . . . . . . . **** 何気ない普通の一日、至って普通の一日、おかしな事なんて何も無かった いつも通りの深夜、いつも通りのVC のはずだった 何故今あたしは鼻血を垂らしているのか、分からないのだ 先程まで、流離人と他愛もない会話をしていただけ 深夜なのでこの時間に雑談の人が増えることなんてあまりない VCで寝落ちた人達を落とし後、流離人と二人で雑談VCで話しているだけ これといった甘い話はしていない、していたとしてもそれはスイーツの話だ 精神的糖分が発生するような発言を流離人は一切していない ただただいつも通り、雑談をし恒例行事かのように喧嘩腰で会話をしている 本当にただそれだけだった とりあえず止血をしないと、とティッシュを手に取り押さえる、がしかし一向に止まる気配がない ティッシュに赤い血が広がっていく、真っ赤な血が ティッシュからもぽたぽたと垂れていく始末 「ご、ごめん、鼻血、でた、とまんない」 と突然のことに軽くパニックになり単語を並べるかのようにVCの向こう側にいる流離人に伝える 「おう、止血しろ」 いつも通り淡泊で冷静な回答が返ってくる だが、その言葉を聞いた瞬間、鼻が熱くなったような気がした 血が止まることは無く、何なら悪化したような感覚 おかしい、止まる気配がない 「ごめん、止まる気配ない、ちょいミュート」 そう伝えミュートにする 鼻血出すようなことなんてしていないはずだ 振り返ってみよう、今日のことを 今日は昼起きをした、いつも通り食事はご飯と味噌汁を取った そしていつも通りパソコンの前でキャラシを練ったりゲームをしたりといつもと変わらない 出された夜ご飯を食べ、入浴を済ませる そしてまたゲームをする、少しVCが動いていたのでVCに入り何気なく雑談をしていた、そしたら流離人が入室してきた、そして先程の出来事へとつながる 食事でなにか変な物食べた記憶も無いし、味だっていつもと変わらない、ゲームだっていつもと変わらないし、感覚が変だとも思わなかった みんなとの雑談も特におかしな事も無くいつも通り、他愛もない会話 出血する前に話していた流離人とも特におかしなことなどない いつも通り、他愛のない会話をしていた、喧嘩腰で会話もした、いつも通りアイコンのキャラかっこいいな~、声もかっこよかったし、喧嘩腰のさすらいも好きだなーとメロメロしてた、これもいつも通り、なにも変わらない さて、一日を振り返ってみたがなにもおかしな事なんて無かった さてあたしの鼻血はいつ止まるのだろうか まだ「つー…」と流れている とりあえず、ティッシュを鼻に詰め込む すぐ変える羽目になりそうではあるが そんな事をしていると流離人が暇になったのか鼻歌を歌い始めた 彼はよく歌を口ずさんだり、鼻歌を歌うことがある 何の曲だろうと頭の片隅で思ったけどすぐに消し去り鼻血を止めることに集中する が、集中しようとすればするほど、流離人の声に意識が向く 思考がどんどん「流離人かっこいい、好き」で埋め尽くされていく 「あ、これ、あたしの好きな曲だ」と思った頃には、ティッシュが血で染み染みになっていた ティッシュを引き抜こうとし、ティッシュをつまめば血が垂れた ティッシュを一枚用意して下に当てながら引き抜くと、止まっておらず、「つー…」と垂れたままだった なんで止まらないんだと思いながら新しいティッシュを用意しようと手を伸ばしたとき 「えるえる大丈夫~?」 なんて呑気な声が聞こえてきた 珍しく流離人が心配してくれた、その事実だけであたしの心臓はどくんと脈打つ、「そういうところが好き」と まぁ大丈夫とは一言も言える状態ではない テンパっていたのか慌ててTCで「大丈夫じゃない」「止まらない」と打ち込む、おかげでキーボードが少し赤い 血がついてしまった 「そんなに止まらないなら病院いきなよ」 と返ってくる 「え…あーーーーーー…すき」 そう思った事を自覚した頃には咳をし、何故だか少し血を吐いていた ああ、「あーーーーー」と思ったときに上を無意識に 向いてしまったからだ、と分かる けほけほと血を吐き出す ふと、 「あれ?これって、もしかして、流離人の声を聞いてるからでは…?」 と思い始める なんてこと無い、ただ止まらないなら病院いけという言葉だけであたしの心臓は跳ね上がる 歌を聴いてるだけ、鼻歌を聴いているだけ、なんてこと無い話をしているだけ、あたしの体調不良を心配してくれただけ、ただそれだけなのに ああ、重症なのだ、あたしは死ぬほど流離人が好きだから、たったそれだけのことで心臓が跳ね上がってしまうんだ、自覚してしまえばいつもより一段と好き度が増していく 流離人の事が大好きすぎてあたしは恋をしていたんだ、推しとしての好きじゃなくて、一人の男として そう、自覚するとくらくらしてきた、これは、なんのくらくら? 「えるえる?」 流離人が呼ぶ、がくらくらしているあたしの意識は少しずつ朧気になってきていた 出血のしすぎか流離人の好きすぎで恋に溺れているのか きっと両方だろうな そう思いながら意識を手放した . . . . . . . 「ん"…んん"…」 目を覚ますと椅子に座ってうつ伏せになって寝ていたみたいだ 顔を上げると目の前にパソコン、血まみれの服があった そっか、あたし出血して意識朦朧としてそのまま倒れちゃったんだ と理解する 流石に鼻血は止まっていたが、貧血になったらしく起き上がるので精一杯だった 母親をなんとか呼び、病院に連れてって貰う 鼻血で出血して貧血になった事を話し検査して貰った 幸いなことに何かの病気でもなかったので安心した 家で安静との事で薬を貰い帰る事になった 家に帰りそのままにしてきたパソコンをシャットダウンしようとさわろうとすると Discordの画面にDM受信している なにかと思ってみると流離人からだった 「…鼻血止まった?…」 「…大丈夫?…」 「…お大事にね…」 と表示されていた 心臓がぎゅっとなる また鼻血が出ても困るので「病院行ってきた、なんともなかったから大丈夫だよ、心配かけてごめんね」とだけ入れて、パソコンを消し、眠りについた . . . . 数日後、同じようなことで出血して流離人に心配かけるのはまた別の話。