【星空の祭典】

ルクスカーデンにて行われる伝統的な祭典。過去数百年にわたって行われてきた行事である。古来では天上のノルンの地にて、「皆の命の営みが豊穣なものとなるよう、その心を一つに集め、星の連なる円環から“聖なる鏡”を形成し、その光で世界を満たすための儀式」として執り行われてきた。
その術は後にノルンからルクスカーデンへと伝わるが、オーパーツである“聖なる鏡”———通称“ネヴュラディスク”の製法の儀式としての意味合いは、現在はルクスカーデンの最重要機密として王室にのみに伝わっている。そのため一般には単なる祭り、行事の一環としてしか認知されず、やがて皮肉にもこの奇跡の術は求心力を失い形骸化する。
しかし物語開始から14年前の祭典の日に、虹に輝く流星が確認される。その光が人々に与えたものは、それぞれの欠けた心が満たし合う感覚だった。それを以て偶発的にネヴュラディスクが形成される。それは新たな奇跡の始まりか———

END

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