蒼弥!

・私はなんで猪狩くんはそこそこに自己肯定感が高そうなのにラップであんなに世界に喧嘩売るような、自分を奮い立たせる様なことを言うんだろうなと思ったけど、猪狩くんの自己肯定は自分で自分を守るために作った盾でしかないのかもしれない

・猪狩くんはおそらく昔から言葉を操るのが好きで、ラップに興味をもったのは別に不自然なことではないのだけど、やっぱりそれだけでなくて、反骨精神というか、言葉を「武器に」しようと思った瞬間がきっとあったはずなんだよなぁ

・Jr.にとって「Jr.大賞で恋人にしたい部門一位をとること」は登竜門というか、そこにいければデビューがほぼ確定するみたいなところがあって、声を大にして言わずとも取りたいのが当たり前なのに、16歳(インタビュー時は15かもしれない)にして「優斗に票を集めて欲しい」と言う猪狩くんの諦めというか、現実を見すぎなところが私はすごく心配で切ない気持ちになった。

・猪狩くんはいつだってHiHi Jetsありきで自分の夢だったり将来を考えている。自分のファンの票数を優斗に明け渡すことで優斗がHiHi Jetsを背負って一位になることが現実的に一番叶いやすいことなので。

・恋人にしたい部門ではないし大して将来に繋がる枠ではなくても、これで一位なりたいとか言ってくれたことにちょっと安心はした

・ROT。瑞稀も優斗も、「涼ちゃんと作間に帰ってきてほしいかどうか」の話とは別に、2人が戻ってこなかったときのことをもの凄く冷静に考えていて、十年も涼ちゃんと一緒にいた瑞稀でさえ「一人になる可能性を考えた」と言っていた。それに対して蒼弥は「戻ってこないなら俺も辞める」「五人じゃなきゃ意味が無い」の立場で、誰よりも頭が良くて冷静に見える蒼弥だけど、綺麗事、夢物語、そういうことをいうのはいつだって蒼弥だよなと改めて思った。それに、それをみんなにも伝えたということは、猪狩くんの執拗なまでのメンバーへのこだわりをみんなは改めて知ったわけで、それを聞いてどう思ったのかを、特に優斗に聞きたい。

・猪狩くんが、ライブで幕が降りる瞬間に、「みんながついてきてくれたら、俺たちずっと5人でいれるから!だからこれからも、ずっと付いてきてくれますか?!」とか「これからも俺たちと馬鹿な夢みてくれますか!」とか叫ぶの、マジで呪いなんだよな。猪狩くんはあんな顔して夢みたいなことばっかり言う。馬鹿な夢だって分かってるくせに言うし、それに対して「ハイハイ!」ってコーレスさせる形式作ったのも呪い。
恋愛系の質問をされるときにもたまに思うけど、ああ見えて一番夢見がちでロマンチストなのは猪狩。

・蒼弥の言葉は武器であり盾なので、文句なんか何一つ言わせねえぞという圧がめちゃくちゃにあるんですが、逆に褒められると急にタジタジしはじめて、照れて何にも言えなくなるところが世界一可愛い。可愛い。いいぞメンバーもっとみんな褒めろ。

・蒼弥のグループへの執着はやっぱり異常。誰よりも冷めていそうなくせに誰よりも強くてドロドロしている。猪狩蒼弥はHiHi Jetsと心中すると思う。二宮か?

・蒼弥がひねくれにひねくれて百万回こねくり回した言葉をお得意の猪狩節で流暢に話しているのを、かわいいやつだな〜またなんか言ってるわ、みたいな目でニヤニヤ見ている髙橋優斗がいるから猪狩蒼弥は猪狩蒼弥でいられるんだと思います

・作間が入ってくれたことを誰より喜んでいるのは言うまでもなく蒼弥。それはやっぱり蒼弥が振付や構成を考える上で軸になっているのは作間だからなんだよな。「作ちゃんが正しい振り付け、作ちゃんがベース」の発言とか、大事な所で作間をセンターにするところとか。大野智との違いはそこで、智は控えめに見えるけどここは自分だ、というところが分かっていて、蒼弥はここは自分じゃない、を分かっている。まぁオタクからしたらそこもお前なんだけどな。

・蒼弥は自分がジャニーズ系のジャニーズ(?)ではないことを知っているし、だったらラップを、だったら生意気なキャラを、だったら頭良いキャラを、みたいな、俺は俺、を貫いているけれど、それはやっぱり自己防衛であって、この先もっと表舞台に出ていった時に、「あいつジャニーズらしくないな」って言われる前にらしくないことをしに行ったように見えてしまう。

・それでも猪狩くんがあくまで健全で健康でいるのは、間違いなく両親にきちんと愛されてきたからだと思う。自分がジャニーズであるということは置いておいて、人間としての自己肯定感はまあまあに高い。ただそれがジャニーズという場においては別という話。

・私がクリエで見た蒼弥は、その「らしくないけど勝算のある道」と本来自分が憧れていた(?)ジャニーズ像との間で彷徨っている期間のちょうど終わりくらいだったのかな

・そもそも、蒼弥の尊先は伊野尾で、笑
そこからきたみつ好きみたいな謎期があって、最近はラップ勢ばかりだ。蒼弥は生粋の面食いだし、優斗の顔が大好きだし、キラキラしたアイドルがすきなんだとおもう。

・Fenceは、蒼弥の作詞だったり演出だったりが少しずつ周りに認められてきたからこそやれたんだろうね、
蒼弥は自己肯定感を意図的に下げることで自己肯定のハードルを下げて、逆説的に自己肯定感を得ていたのだと思うけれど、急激に増えた周りからの評価によってそれが飽和して、ハードルを上げても良いと思えるようになって、それがFenceなのだと思った。

END

Close