朝憬への詩 2話プロット

シーン1 「変身」
時間:昼すぎ(1話シーン6と同刻)
場所:路地(ルクスカーデン17番街)
人物:心羽、遥香、影魔(アルドラ)

逃げようと腕を引く遥香。1歩ずつ迫る影魔。
この危機的状況のなかで、心羽はこのペンダントの正体を思い出した。なぜ今まで忘れていたのか、なぜ「羽の使者」というワードで思い出したのか、よくわからないが、このペンダントには私の中にある魔力を操れるようになる宝石が埋め込んである。そして私は、この魔法で多くの人々を影魔から守ってきた。
私は無力じゃない———見ているだけじゃない…!
この魔法にはみんなを守れる力があると、心羽は高鳴る気持ちで遥香に伝えようとするが、その常軌を逸した現象を言葉ではちゃんと説明できない。心羽は「信じて」のジェスチャーを送り、先に行動に出ることにした。
路地に飛び出た心羽は、ペンダントを胸元にあてて願う。
「みんなを守りたい…」
次の瞬間、目の前が光に覆われた。体が軽くなり、身体を駆け巡る炎が心羽に力を与えてゆくのを実感する。自身を包む光の翼が大きくはためいて炎をかき消し、羽の使者は街にその姿を現した。

シーン2「羽の使者」
時間:シーン1の続き
場所:シーン1に同じ
人物:シーン1に同じ

第六感とでも言うべき、この魔法を操る力を得た心羽は、武器をイメージし指で水平になぞる。その軌跡を炎が爆ぜ、弓が生成される。
影魔から向けられる鋭い眼光に怖気付きながらも、陰で見守っている遥香を横目で見て勇気をもらい、弓を握りしめる。
影魔が大きく踏み出し、心羽に爪を振るう。心羽はとっさに弓のリムで受け止め、影魔の攻撃を防ぎながら対話を試みるも、影魔に応答する気はなく、防戦一方だった心羽は体制を崩して座り込んでしまう。
影魔に恐怖を感じてすくみあがる心羽。しかし、遥香の声援を受けて「守りたいもの」を思い出し、心羽を飛び越え遥香に接近しようとする影魔に対し、飛び上がって弓で叩き落とした。その際、心羽の背中には白い翼があった。
一転攻勢、守るために戦うと決めた心羽は影魔を弓矢で圧倒。撤退にまで追い込まれた影魔は自分をアルドラと名乗り、去っていった。

「何を願ったか」から「実際にどう行動するか」への移り変わりとこっはるの絆が描かれるとよき。

シーン3 「守れたもの」
時間:シーン2の続き
場所:シーン2に同じ
人物:シーン2に同じ

心羽が再び光に覆われ、羽衣が消えて元の服装に戻る。それとともに、安堵した心羽は脚の力が抜け、思わず膝から崩れる。それを見た遥香が心羽のもとに駆け寄り、心羽を支えて安堵の音をもらす。そんな遥香をみて、心羽はちゃんと守りきった実感を得るとともに、満足感に満たされていた。

心羽視点。心羽の心情に重きを置いて描かれるとよき。

シーン5 「事情聴取」
時間:昼過ぎ
場所:路地(ルクスカーデン17番街)
人物:心羽、遥香、サジテル地区のニーベルゲン隊長

ニーベルゲンの部隊が到着したが、報告に受けた影魔はもうおらず、同じく報告されていた、魔法で戦う少女であろう人物の周りにちょっとした人だかりが出来ていた。
心羽と遥香はその場で事情聴取を受け、影魔の出現した時間や場所、特徴など様々なことを訊かれる。
そして、心羽の使った魔法のことも話したが、信じてもらえた様子ではなく、ペンダントを使って見せようとしたが、ペンダントは輝きを失っており、今は使えなかった。

ペンダントが輝きを失っていたのはカルナが底を尽きていたから。再び使えるのはは心羽が心を動かされて発生したカルナを溜め込んでから。

シーン6 「帰り道」
時間:夕方
場所:路地(ルクスカーデン二番街)
人物:心羽、遥香

帰路についたふたりの会話シーン。雑談混じりに明日の予定について話し合う。シーン5のあと、アレグロに戻ったことも話題にあがる。ふたりの息ぴったりな様子とすぐに高くなるテンションが描かれるとよき。

アレグロ集会所は影魔の出現場所から少し離れており安全。鐘の音は聞こえるが近隣の人々も避難しなかった。練習に戻るのが遅くなった理由を「影魔が出たから」と設定し、変身して戦ったことまでは話していない。
明日はアレグロが休みの日のため予定は「公園で遊ぶ」、内容はペンダントの研究などを予定。予定の話になると全体的にテンションがあがる。

END

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