--- Title: 日本の権利に関するメモ Author: dmcat55 Web: https://mimemo.io/m/x5QZodzPa843Ojn --- 日本の権利に関するメモ @[TOC] ## 🟨日本の法律とプラットフォーム規約の違い 日本では、インターネット上の個人の権利侵害(名誉毀損、プライバシー侵害、自尊心・名誉感情の侵害など人格権侵害)に対して、大規模プラットフォーム事業者(例: X、YouTube、LINEなど月間利用者数1000万人超の指定事業者)に**通報(削除申出)への対応義務**を課しています。 これは**情報流通プラットフォーム対処法**(旧プロバイダ責任制限法の2024年改正、2025年4月1日施行)によるもので、主に以下の点を義務付けています: - 被害者からの削除申出窓口の整備・公表 - 申出受付後、原則7日以内に調査・判断し、削除の有無と理由を通知 - 削除基準の策定・公表、運用状況の透明化(年次レポート公表) ただし、**Xは厳密に日本の法律(民法上の人格権)で判断するわけではなく、自社の規約(TOS)違反として扱います**。 通報が規約に該当すれば削除・凍結などの措置を取りますが、法律上の「削除義務」はあくまで手続きの迅速化・透明化で、内容の違法性を事業者が最終判断します。 つまり、**通報は「法律に基づく申出」として有効ですが、X側は規約基準で審査**するため、詳細説明欄に具体的な権利侵害(例: 「名誉毀損」「自尊心の侵害」など)と根拠を明記すると対応されやすくなります。 ### 日本フォームの権利カテゴリについて - **名誉に関する権利**(全体の親項目) 社会的評価(他人からどう見られるか)を下げる内容全般。 具体的事実を挙げて信用・名声・品性を落とすものがメイン → ここから下の細分化を選ぶ。 民法709条 - **自尊心の権利**(**名誉感情侵害**に相当) 社会的評価は下がらなくても、本人の**プライド・自尊心・自己肯定感**を直接傷つける侮辱(「バカ」「キモい」「人間のクズ」「死ねばいい」など事実摘示なしの悪口)。 名誉毀損要件を満たさないけど「心がズタズタになる」レベルの人格攻撃 → これを選ぶ。 - **プライバシーの権利** 私生活の秘密(恋愛・病気・家庭事情・性的指向など)を本人の同意なく晒す・暴露する行為。 名誉より「知られたくない個人的領域」が侵害された場合優先。 - **生活平穏権**(生活平穏権) ストーカー的つきまとい・監視・脅しで日常生活の平穏を脅かすもの(「ずっと見てる」「 家知ってる」など)。 名誉より精神的な安心・安全が脅かされているケース。 - **氏名権** 本人の同意なく実名・ハンドルネームを悪用したり、勝手に氏名を付けて中傷する行為。 なりすましに近いが、名前そのものの無断使用がメイン。 - **肖像権** 本人の顔写真・動画を無断で投稿・拡散・悪用(コラ画像にして侮辱など)。 肖像(容姿)の無断利用が問題の本質。 - **パブリシティ権** 有名人・著名人の肖像・名前を商業的に無断利用(宣伝・商品に使うなど)。 一般人より有名人向けで、経済的利益を侵害する場合。 - **著作権** 自分の文章・イラスト・写真・動画などを無断転載・改変・商用利用。 創作物の権利侵害 → ここを選ぶ。 - **商標権** 自分の登録商標・ブランドロゴを無断で商品・サービスに使う。 企業・ブランドオーナー向け。 **名誉と自尊心の違い(一番のポイント)** - **名誉** : **外部的名誉**(社会から受ける客観的評価)が下がるもの。 例:「〇〇は詐欺師」「不倫してる」「犯罪者」など**具体的事実**を挙げて信用を落とす → 「名誉に関する権利」 - **自尊心** : **主観的名誉・名誉感情**(自分が自分をどう思うか)の傷つき。 例:「クズ」「ゴミ人間」「生きてる価値ない」など**事実なしの侮辱**で心を直接抉る → 「自尊心の権利」 迷ったら: - 具体的な事実(嘘でも本当でも)を挙げて社会的評価下げてる → 名誉 - ただの悪口・人格攻撃で心が傷ついた → 自尊心 両方該当しそうなら、**自尊心**か**名誉**のどちらかを選んで詳細説明欄に補足すると通りやすいです。Xは日本の法律を直接適用しないので、複数通報も有効です。 --- ## 🟨著作権とは 著作権については以下のサイトがわかりやすいです。 >[**公益社団法人著作権情報センター**](https://www.cric.or.jp/index.html) : [著作権って何?(はじめての著作権講座)](https://www.cric.or.jp/qa/hajime/index.html)> [著作者にはどんな権利がある?](https://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime2.html) Xで著作権侵害の申し立て(DMCA通知など)をする際、日本人権利者がよく主張する権利は、主に以下の2種類に分かれます。 1. **著作者人格権**(人格的な権利で、譲渡不可) → 特にSNS投稿で「クレジット(サインやID)の削除・書き換え」「改変されている」場合に使われやすい。 2. **著作権(財産権)**(複製・公衆送信など経済的な権利) → 無断転載・無断アップロードの典型的なケースで最も頻繁に主張される。 **◆Xで著作権侵害としてよく使われる権利(日本著作権法ベース)** * **氏名表示権(著作権法第19条)** 自分の作品を公開するとき、誰が創作者か(著作者名)を決定する権利。 → 「無断でクレジットなしで転載された」などの場合に主張されやすい。 * **同一性保持権(著作権法第20条)** 自分の作品の内容やタイトルを、自分の意に反して勝手に変えられない権利。 → 画像のトリミング・合成・色調補正・文字入れ、動画の切り抜き・BGM追加、タイトルの改変などでよく使われる。 * **複製権(著作権法第21条)** 自分の作品をコピー(複製)する権利を独占できるもの。 → ダウンロード・スクショ・再投稿などでサーバーに保存される行為がこれに当たる。SNS転載ではほぼ必ず絡む基本権利。 * **公衆送信権(著作権法第23条)** インターネットなどで作品を公衆に送信(アップロード・公開)する権利。 → Xへの無断投稿・リポスト・画像/動画の埋め込みなどで最も頻繁に主張される権利。DMCA通知のメインになることが非常に多い。 DMCAフォームの権利侵害欄には「公衆送信権の侵害」「複製権の侵害」と書かれるケースが圧倒的に多いです。著作者人格権(氏名表示権・同一性保持権)は「人格的権利侵害」として補足的に書かれることが一般的です。 ---- [< はじめに戻る](https://mimemo.io/m/KpnX4y3WjJoaEwQ)