若者の安定志向が危ぶまれる一方で、どんどんスキルを身に付けてきちんとした評価を受けている若者もいて。要するに価値観が多様化したってことなのだろう。皆が高い評価を受けられるようになるわけはないので、ある意味自然なことなのかも。
ただ問題は、安定を求めて入った職場が安定し続けることはないってことだよね。何かあった場合にどうするのか。どうリスクヘッジするのか、そもそもリスクとして捉えていない人もいるのかもしれないけど。高度経済成長のころは忙しく働いているうちに身につくスキルもあったけど、今の時代漫然とすごしてるとすぐに人材として陳腐化する。だから勉強しなくちゃいけないし、スキルは常に更新し続けてこそ意味がある。
子供のころから勉強する意味って実はそんなところにもあって。もちろん大人になったときに視野を広く、自分のやりたい仕事に就きやすくなったりするのもあるのだけれど、勉強慣れしておくのも大事なことなのではないかな。そんなことを宿題をこなしている息子の姿を見ながら思った。小学六年生、来年は中学生。十年後にどういう世の中になっているかなんてさっぱりわからないけど、それでもそこで困らないだけのステージに立てるようになってくれるとよいなと思う。