新クレギオン外伝SS『百億の豆と千億のレフ』 version 2

2021/02/02 13:37 by bkfal99
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新クレギオン外伝SS『百億の豆と千億のレフ』
# 新クレギオン外伝SS『百億の豆と千億のレフ』

『仮想空間ゼン・ゼン』
それはリンクスーツで繋がるVR空間に設けられたレクリエーションルームである。
元々は戦闘シミュレーションの合間にパイロットが休養するための場であるのだが……

「レフ、見つけた!『鬼はー外ーーー!』」 ポフ・ポフ・ポフ!
特撮魔法少女?に扮したエルミリアが手にしたポップコーン銃を3点バーストすると発射された豆が椅子で寛ぐレフへと見事に全弾命中する

「ひどいなぁエルミリア。いきなり撃つなんて」
カノンを鑑賞していたレフは邪魔をされて、ちょっと迷惑そうにエルミリアを咎める

「ご、ごめんなさい!…じゃなかった。レフ、貴方には逮捕れーじょーが出ています!
今日は『節分』なので、そうい悪い鬼さんは豆で退散するんです!」
エルミリアはそういうと気丈にポップコーン銃を構え直す

「逮捕令状? なんだろう。ボクの罪状は?」
レフは意外にも素直に両手を挙げながらエルミリアに尋ねる

「罪状は『エルミリアさんのお昼寝中に心にこっそり侵入罪』です!」
割と必死な様子でダメなんだからね!と言いたげな様子でレフの問いに答える
「罪状は『乙女のお昼寝中に心にこっそり侵入罪』です!」
割と必死でダメなんだからね!と言いたげレフに答える

「ああ、あれか」
あっさりと容疑を認めるレフ

「むー どうして、そんなことしたの?」
ちょっとふくれっ面になるエルミリア

「君の寝顔が可愛かったから、ついね」
いけしゃーしゃーと微笑みながら正面突破を試みるレフ

「つい、じゃなーい!うわーん!鬼はそとー!!」 ぽふぽふぽふぽふぽふぽふ!
顔を真っ赤にしながら至近距離でポップコーン銃を連射するエルミリア
豆は全弾、レフの腹部と胸部へと吸い込まれていく

「い、いたい。いたいよエルミリア」

「えっ、痛かった? 大丈夫?レフ?」
エルミリアは銃をほっぽってレフの元へと心配そうに駆け寄る
エルミリアは銃をほっぽってレフの元へと駆け寄ると心配そうにのぞきこむ

「大丈夫だよ、エルミリア。……でも、悪い鬼さんはもう外に出た方がいいかな?」
「大丈夫。……でも、悪い鬼さんはもう外に出た方がいいかな?」
少し寂しそうな瞳でエルミリアに尋ねるレフ

「ううん、居ていいよ。でも、今度からは……私に黙って"入る"のはやめてね」

「わかったよエルミリア。今度から黙ってはしない」

「うん、約束だよ。 はい『福は内』」
「うん、約束だよ。 じゃあ『福は内』エルミリアはそう言うとポップコーンをレフの口元に持っていって食べさせるのだった。

(ごちそうさまでした)      

新クレギオン外伝SS『百億の豆と千億のレフ』

『仮想空間ゼン・ゼン』
それはリンクスーツで繋がるVR空間に設けられたレクリエーションルームである。
元々は戦闘シミュレーションの合間にパイロットが休養するための場であるのだが……

「レフ、見つけた!『鬼はー外ーーー!』」 ポフ・ポフ・ポフ!
特撮魔法少女?に扮したエルミリアが手にしたポップコーン銃を3点バーストすると発射された豆が椅子で寛ぐレフへと見事に全弾命中する

「ひどいなぁエルミリア。いきなり撃つなんて」
カノンを鑑賞していたレフは邪魔をされて、ちょっと迷惑そうにエルミリアを咎める

「ご、ごめんなさい!…じゃなかった。レフ、貴方には逮捕れーじょーが出ています!
今日は『節分』なので、そうい悪い鬼さんは豆で退散するんです!」
エルミリアはそういうと気丈にポップコーン銃を構え直す

「逮捕令状? なんだろう。ボクの罪状は?」
レフは意外にも素直に両手を挙げながらエルミリアに尋ねる

「罪状は『乙女のお昼寝中に心にこっそり侵入罪』です!」
割と必死で『ダメなんだからね!』と言いたげにレフに答える

「ああ、あれか」
あっさりと容疑を認めるレフ

「むー どうして、そんなことしたの?」
ちょっとふくれっ面になるエルミリア

「君の寝顔が可愛かったから、ついね」
いけしゃーしゃーと微笑みながら正面突破を試みるレフ

「つい、じゃなーい!うわーん!鬼はそとー!!」 ぽふぽふぽふぽふぽふぽふ!
顔を真っ赤にしながら至近距離でポップコーン銃を連射するエルミリア
豆は全弾、レフの腹部と胸部へと吸い込まれていく

「い、いたい。いたいよエルミリア」

「えっ、痛かった? 大丈夫?レフ?」
エルミリアは銃をほっぽってレフの元へと駆け寄ると心配そうにのぞきこむ

「大丈夫。……でも、悪い鬼さんはもう外に出た方がいいかな?」
少し寂しそうな瞳でエルミリアに尋ねるレフ

「ううん、居ていいよ。でも、今度からは……私に黙って"入る"のはやめてね」

「わかったよエルミリア。今度から黙ってはしない」

「うん、約束だよ。 じゃあ『福は内』ね」
エルミリアはそう言うとポップコーンをレフの口元に持っていって食べさせるのだった。

(ごちそうさまでした)