0 ありえたかもしれないどこかの物語3 #勝手にホロメンオルタナティブ  #ホロライブオルタナティブ みんなに公開

ここは現実の世界とは違う「オルタナティブ」
そんな世界のとあることを思い出した用心棒の物語

やーっと着いた!
大陸極東の地『ヤマト』!
ヤマトに行く人って多いんでござるな〜
まさか船が丸一日待つなんて思わなかったでござる…
えーっっと………
どこだ…?

いろは「あの〜?」

港の警備員「はい、どうしましたか?どうしました?」

いろは「ヤマトに帰って来るのが久しぶり過ぎて… 『キョウノミヤコ』の場所とオススメの観光地かなにかを…おしえて欲しいなって…」

港の警備員「なら地図をあげましょう。 あと観光地でしたら少し遠いですが、『シラカミ山』に行ってみては如何でしょう?近場でしたら『オオカミ神宮』はどうでしょう? シラカミ山の天辺には『シラカミ神社』があり、そこには『ケガレハライ』のオツトメをするカミが巫女をしているそうです。オオカミ神宮はキョウノミヤコの中心にあり、先祖代々から大神家のカミガミが巫女をしており、大神木がそびえ立つそうです。      あとは……シラカミ山の麓にある村の軽食屋には究極のタマゴかけ牛丼があるそうで、私も今度の休みに…おっと失礼」

究極のタマゴかけ牛丼……
じゃなくて!シラカミ神社は行ったほうが良さそうでござるな
それにオオカミ神宮も気になる、キョウノミヤコの中心なら重要な施設なはずでござる
風真が離れていた間のことも気になるし…

いろは「あっ、もう大丈夫でござる。ありがとうございます」

港の警備員「いえいえ、いい旅を」

まずは近いキョウノミヤコからでござるな

しばらくして

大都市…ここがキョウノミヤコかー
はえーおっきいなぁ
いや、大都市なら大きいか…
えっと…オオカミ神宮、オオカミ神宮…
あれ…だよな…あの大きい木に大きな鳥居
絶対あれでござる

いろは「すみませ〜ん」

???「はーい!」

いろは「ここの巫女さんいますかー?」

???「ああ!ウチで…私ですよ!」

いろは「よかったでござる!」

巫女「このオオカミ神宮になにか用ですか?」

いろは「聞きたいことがあって」

巫女「なんでしょう?」

風真がいたときの巫女とは違う巫女…黒髪で狼の耳、黄金の瞳…代変わりしたでござるかな?

いろは「あー…」

直球には聞けないし、どう言うか…

いろは「このヤマトの観光にきたでござる、それでヤマトの…地図のここの地域の歴史を知りたいんでござる」

巫女「そこだったら、フブキのほうが……そこの地域のことでしたら、シラカミ山の巫女のほうが詳しいと思います」

いろは「シラカミ山…あー軽食屋さんが有名と聞きました!でござる!」

巫女「あそこでウチはぼんじり定食しか頼まないんだよなぁ…お腹すいたなぁ…」

いろは「え?」

案外食いしん坊…?

巫女「え?!聞こえてた?!い、いや別にウチは定食食べたいだなんて思ってないし!」

いろは「シラカミ山に行く予定があるので…行きます?」

巫女「いやいや、悪いしいいよ!  あいや、道中に歴史知ってること話せば…行っても…」

いろは「一人旅も案外寂しいでござるよ?」

巫女「あーうーん…分かった、行きましょう…ちょうど休みですし」

食べたいだけでは…?
でもなぁ
食べたいんだよなぁ…タマゴかけ牛丼

いろは「巫女さんと呼ぶのもあれなので名前を聞いてもいいでござるか?」

巫女「そうですね、私…堅苦しいのはやめよう…ウチは『大神ミオ』オオカミ神宮の巫女をしているカミ!」

うおぉ…元気になったでござる

いろは「風真の名前は風真いろはでござる、よろしくお願いするでござる えーっと…」

ミオ(巫女)「ミオでいいよ」

いろは「ミオ殿!」

ん?
キョウノミヤコからシラカミ山って、遠くないでござらなかった?
今お腹を空かせて、シラカミ山着く頃には風真だったらもう極限状態になってるでござる

ミオ「ほら、行こ!」

いろは「え?」

ミオ「もうウチお腹ペコペコだから急ぎね!捕まってなよ〜!」

突然抱えられるのはちょっと困るでござる!?

いろは「え?飛ぶんでござるか?!跳ぶんでござるか?!そんないきなり___」

ミオ「とおっ!」

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

ミオ「はい!到着!」

いろは「し、死ぬかと思ったでござる…」

ヤマトのカミってこんな感じなんでござるか?
いや、このミオ殿だけで充分でござる

ミオ「ここね〜、『ミゾレ食堂』っていうさっき言ってた軽食屋さんだよ〜」

いろは「はぁ…はぁ…お腹空いたでござる…」

跳んだだけでも疲れた…というより怖かった…

ミオ「ミゾレちゃん〜、きたよ〜」

ミゾレ「いらっしゃいませ〜! あっ!ミオさん!」

ミオ「今日はウチだけじゃないよ〜」

いろは「ど、どうも…」

ミゾレ「いらっしゃいませ〜! うちのオススメはタマゴかけ牛丼です!ぜひ!」

ミオ「ここはウチが払うよ〜、本当に美味しいから!」

ミゾレ「ミオさんはぼんじり定食しか頼みませんよね?」

ミオ「ギクッ!!」

ミゾレ「はぁ…今日はフブキ姉も来てますから」

「フブキ姉〜!ミオさん来ましたよ〜!」

フブキ姉…ルイ姉みたいな存在でござるか…?

???「んー!んんー!」

ミゾレ「ちゃんと飲み込んでから喋ってください!」

???「___プハァ!  ごめん!ごめん! ありがとうねミゾレちゃん!」

ミオ「フブキにお客さん連れてきた、あっあとぼんじり定食お願いできる?」

ミゾレ「またそれですか…お客様どうします?」

確かにお腹すいたし、話も聞きたいでござるし

いろは「一番のオススメにしますでござる!」

ミゾレ「わかりました!少々お待ち下さい!」

めっちゃいい匂いするでござるな…
軽食屋とは思えない繁盛さでござる

???「で、あなたが私に用があるお客さんですか?」

いろは「はい!そうでござる!」

???「私の名前は『白上フブキ』、シラカミ神社の巫女をしています。」

いろは「風真の名前は風真いろはでござる!よろしくおねがいしますでござる!」

白髪で宝石のように澄んだ瞳…猫…?いや、猫ってこんな尻尾だっけ?

というかどこかで…

ミオ「ウチの友達〜」

やっぱ巫女同士だからなんでござるかな?
なんか白黒で真反対なイメージでござるが、あって数秒でわかる
そんなことないって

フブキ「さぁ、このキツネに何でも聞いてください!」

いろは「キツネなんでござるか?!てっきり猫だと…」

フブキ「誰が猫ですか!キツネじゃい!」

やっぱキツネなんでござるな

フブキ「聞きたいことってなんですか」

ちょっと不服そうな顔、カワ…じゃなくて
申し訳ないことしたような…

いろは「えっと、この辺の歴史について教えてほしいでござる」

フブキ「んーと?この地図のどこ…?」

いろは「ここでござる」

ミオ「フブキなら知ってると思って」

フブキ「ここね!はいはい…」

フブキ殿の様子が一気に変わったでござる
さっきまで笑顔だったのに…

いろは「フ、フブキ殿…?」

フブキ「き、君…料理が来るまで外で話しません?」

いろは「どうしてでござるか?」

フブキ「長話して外で順番待ちしている人に迷惑でしょ?私も食べ終わっちゃったし…」

まぁ、たしかにマナーを気にするのは普通でござるしな

いろは「いいでござるよ?」

フブキ「よかったぁ…ミゾレちゃ〜ん!他のお客さん優先していいよ!」

ミゾレ「え?」

フブキ「私達少し外で話すからさ、その間外にいるお客さん入れちゃって、注文したあとなのにごめんね」

ミゾレ「あー…牛丼はいくらでも注文来るのでいいですよ」

フブキ「ありがとうね!」

外に連れてこられて…とりあえずついて行こう

いろは「あの〜…どうして裏路地に?」

フブキ「君さ、風真って言った?」

いろは「風真は風真でござるよ?」

フブキ「嘘だよ、あの場所はなにもないんだよ」

何もないとは…?

フブキ「なにもないところの歴史を知りたいなんて、よっぽどの物好きか…教団か…」

いろは「ま、待つでござる!別に風真は戦いに来たわけじゃないでござる!その刀、しまうでござる…!」

フブキ「あの場所には、なにもないの…」

違う…

いろは「あの場所にはあったはずでござる!村が…!」

フブキ「あの場所には、なにもないの」

いろは「風真はその村出身でござる!」

フブキ「違う、あの一族はみんな死んだんですよ…」

死んだ…?
ということはそこに村はあったんでござるな
でも、なんでフブキ殿があの襲撃を知っているのでござるか?

いろは「死んだ…って言うことはあったんでござるよね、村が、」

フブキ「あぁ…ありましたよ、失言でしたね、でもあの村が無くなったのはもう何百年も前のことです。 例えあの子が逃げきれても、もう死んでるくらいに時が経っています」

あの子…?
あの襲撃に関わってたのでござるか?

いろは「フブキ殿、フブキ殿は襲撃のことを知ってるんでござるか?」

フブキ「襲撃…?君は襲撃を知ってる…その服装…見覚えがある…風真家の物…あの子が逃げきってても死んでる…追い剥ぎ…? するとしたら…教団だ…!」

いろは「うわっ!」

突然切りかかって来るなんて…!
速い!避けきれないし、防ぎきれない…!
こんな裏路地で刀を振れるのは…風真でも厳しいでござる…!

いろは「待つでござる!風真は教団なんて知らないでござる!」

フブキ「一刀両断!!はぁ!」

斬られる…!

(カキィン!!)

………?

(キリキリキリキリ…)

???「くっ…!いろはちゃんに手を出すな!」

いろは「沙花叉ぁ!?」

なんでここに?!
ぽこべぇと一緒に来ただけでござるのに…
まさか…
ぽこべぇに擬態…いや、変身してたでござる…ッテコト?!

クロヱ「ごめんね、いろはちゃん  ずっとつけてきちゃった」

フブキ「どこから…!」

ミオ「ちょっとちょっと!何やってるの!?」

フブキ「これは……」

ミオ「二人共、武器を降ろして!」

フブキ「こいつは教団の__」

ち、違う…!
風真達は…

???「_違うよ」

この声は…ぼたん殿!

ぼたん「__フブキ先輩、少しは落ち着いてください」

フブキ「ぼたんちゃん?久し振りだね…どうしてそう言えるの?どこにいるの?」

ぼたん「__先にどこにいるかだけど…すみませんがここにはいません、部下に無線繋げてもらってる」

ぼたんの部下「よろしくおねがいします!」

ぼたん「__なぜ言えるかは、自分が本人に会ったからです」

フブキ「いつ?」

ぼたん「__前に」

前って…先日の侵入でござるな

ぼたん「__一人で」

あの時は仲間はいなかったはず

ぼたん「__教団の依頼で」

あの侵入は教団の依頼でござるだったのか

ぼたん「__試験薬を打てって」

あの風真が気絶した弾丸のこと…?

フブキ「でも、それだったら成長しているのはおかしいよ」

ぼたん「__その薬は遅延性だった、アタシも知らなかった」

遅延性…?いや、風真はすぐに気絶したから即効性のはず…

ぼたん「__薬は教団の技術によって投与から効果が出るまで約10年、これは相手が気づかないようにするため、そして相手が幼すぎたため」

ヤバい、理解が追いつかないでござる…

フブキ「じゃぁ…この娘は…」

ぼたん「__そうです、あの村の生き残りで、教団が長年探し続けてきた人物です」

え?風真って狙われてるの?

フブキ「そう…風真…さん、その…ごめんなさい!」

いろは「いやいや、誤解が解けてよかったでござる!それに敬称なんていらないでござる!」

フブキ「その…ありがとう…いろは…ちゃん」

うん、いい人だ
誤解が解けてよかったでござる、これでゆっくり話が聞ける…

フブキ「ごめんなさい!あの…気持ちを落ち着かせたくて…明日、改めてお話しませんか?」

別に風真も休みを取っているし…

いろは「もちろん!問題ないでござる!」

フブキ「よかった…」

ミオ「なんかよく分かんないけど、仲直りできて良かったねぇ」

クロヱ「え?敵じゃないのぉ?なんか…ごめんなさい!」

近場の宿かなにか探さないと

いろは「あの、宿とか近くにないでござるか?」

フブキ「うちに泊まっていきません?」

ミオ「みんなでお泊り会?」

いろは「いいんでござるか?!」

いやぁ、憧れる、一時期敵として戦い、仲を深めた者との休息…

いろは「沙花叉!いこうでござる!」

クロヱ「えぇ〜!さっきまで戦ってた人たちだよ〜!」

いろは「もう敵じゃないでござるよ、しかも宿とかどこにあるかわからないし…」

クロヱ「うっ…!」

いろは「沙花叉そもそもお金持ってきたんでござるかぁ?」

クロヱ「いや…武器だけ…」

いろは「なら、なおさら行くべきでござる」

お金くらい持ってこないものなのだろうか

フブキ「では、こちらです」

長い階段を上り着いた先にはキレイな神社
いいところだ
白いキツネ…半霊ぽいでござる…

いろは「結構歩いたでござるな〜」

クロヱ「ふへぇ…長くない?この階段…」

フブキ「確かに普通の人にはきついですよね…」

ミオ「ウチら慣れちゃったからね〜」

クロヱ「いろはちゃん大丈夫なのぉ?!」

いろは「風真はほら…運動得意でござるからな!」

とりあえず、これで落ち着けるでござるな…

part3  〜完〜

自分で考えててはずくなってきた

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