0 10 / 9 「if」 みんなに公開
10/9 憎たらしいほどの快晴、そして真夏日。
今日は朝から38度の発熱、腹痛、吐き気で死にかけていたた。なんのことは無い、また心身症である。
朝、バイトに出かける彼女に追いすがって「行かないで」と言いたくなってしまった。そんなことは出来るわけがない。
おとなしく冷えピタを貼って気休め程度の薬を飲み、こんこんと眠り続けて緊張をほぐしていた。
15時頃には少し良くなり、起きて買い物に出かけた。
実家の両親がワクチンを打ったので、いつもの作り置き&見舞いがてら、ゼリーとプリンを持っていった。
父は思ったより元気そうにしていて、熱は無いみたい。ただ、腕を上げると激痛らしい。母はすでに寝ていたので様子は聞けなかったが、少しだるい程度で済んでいるとのこと。
もうすぐ京都に帰る妹も あちらの学校の集団接種を受けられることになったという。
両親は空港でやっている、妊婦さんとその旦那さん対象の集団接種に行ってきたらしい。
ざっくりとしか聞いてないけど、もう7ヶ月かな。だいぶお腹が目立つようになっている。最近は胎教だとか言ってクラシックやらディズニー英語やらのテープをひたすら流している。
弟のことは、そろそろ覚悟を決めて受け入れる体勢になっている。と言うのも、将来の弟の自我の形成にも関わることだから、私の感情だけでとやかく言ってはいけない。
詳しく言葉にしたら聞かせられない内容になってしまったので、これからも言葉少なでいかせてもらう。
名前も出産予定日も決まり、親が諸々の書類を届け出て浮かれている。親戚やご近所さんと出くわすとその話題でもちきり。正直妙な気分だ。決して良い気持ちはしない。
親同士が血が繋がっていること、さまざまな遺伝病の因子を持っていることを分かっていなが またそれを繰り返すのか。それで私らにしんどい思いをさせたのに。
と思うとため息しか出ない。
また、親自身も高血圧で治療中…どころか、薬すらまともに飲んでいないというのに、そんな低い危機管理能力で子供を育てていけるのか。もし、母子ともになにかあったらどうするのか。
それに昔、親が私たちの子育てを「失敗した」と言っていた。もしかしたら、弟を産むことでその失敗を挽回しようとしているのではないか。
「子を持つことはエゴ」と言うが、私はこの言葉に懐疑的だった。しかし、今回の母親の妊娠で そうかもな……と思うようになった。
反出生主義というほどまでではないが、私はおそらく 今後子供を持つことは無いだろう。自分の遺伝子を引き継いだ子なんて 哀れで見ていられない。
親も親でなにか思うところがあったのだろうが、せめて子どもの立場に立って……いや、分からないからおいそれと作ったんだな。良い年してアホみたい。
と、親のことをボロクソ言っていたら自分の存在について否定的な気持ちになってしまった。さすがに悲しくなってきた。この話はやめよう。
親を嫌いになれるわけもないし、あしざまに言いたくないから余計に悶々とする。
帰ってきて、彼女にめちゃくちゃ甘えた。
なんかさみしい気持ちになって、抱きしめたまま眠ってしまった。
起きたらうどんを作ってくれていた。食べながらいろいろ考えてしまった。全部たらればのお話で、ないものねだりの尽きないたわごとばかりだった。
もしも私が、ああだったら。こうだったら。しかし、過去にはどうやったって戻れないのだ。もどかしいことに。
私だって器用に生きられたら、今頃こんなことは鼻で笑い飛ばしていただろう。
だからこそ、こんな私と一緒にいてくれる彼女の存在の大きさ、温かさに感謝することしきりだ。
いつもうざいくらい言っている「大好き」や「ありがとう」じゃとても足らない。しかし藪から棒に「いろいろ世話になるばかりで申し訳ない」とでも言ったら、要らぬ心配をかけてしまう。
いつも本当に感謝してるんだよ。どれくらいあなたに救われているか、あなたとこれからもずっと一緒にやっていきたいと思っているか、分かるまい。
けど、そこらじゅうに転がっている言葉では言いたくない。またいつかの機会に言わせて欲しい。
あなたとは「もしも」の結末にならないようにしたい。
ともかく、めそめそするのはやめよう。
夜寝る前に、amazarashiの新曲「境界線」のMV公開をリアタイした。歌はもちろんだけど、モーション、グラフィックともに美しくて心が洗われるようだった。
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