これは私たちが紡いだ希望の物語  No.1 2 / 2 version 2

2022/07/22 20:10 by someone
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白紙これは私たちが紡いだ希望ページ物語  No.1 2 / 3

「なんだよ、これ…」
気が付いた時には自身の姿が変化し、それまでの花森健人ではなくなっていた。その変化を見ると、甲虫を思わせる装甲が身体に纏わりついている。それは右腕に槍を思わせる突起を形成し、また鋭い爪も伸びていた。左足の装甲も、具足のようになっている。そして変化の見られない左手で右顔面に触れてみると、仮面ともおぼしい大きなレンズが備わっていた。
そのレンズで以て視認できる前方から、こちらを見据える異形の怪物らの姿がより明確に視認できた。
悪魔はどういうわけか隻腕となっていたが、獅子のたてがみのように逆立つ髪を靡かせ、その鋭利な眼を健人に向けている。ヤギとその角の意匠を思わせる身体を震わせ、強い怒りを露にしていた。その傍らでクモの異形は黒い四つ目の付いた顔を僅かに俯かせ、肩を竦めている。その四肢に備え付けられた節足が暗い中で怪しく蠢く。
「だから自分の仕事以上のことなんてするもんじゃない」
「ほざいている場合か。始末するぞ」
「…全く、仕方ありませんな」
毒づくクモを無視し、悪魔が左腕を掲げた。その左手から夜のそれ以上の暗闇が吹き上がり、そして周囲に降り注いだ。世界がより黒く塗り変わっていく。      

「なんだよ、これ…」
気が付いた時には自身の姿が変化し、それまでの花森健人ではなくなっていた。その変化を見ると、甲虫を思わせる装甲が身体に纏わりついている。それは右腕に槍を思わせる突起を形成し、また鋭い爪も伸びていた。左足の装甲も、具足のようになっている。そして変化の見られない左手で右顔面に触れてみると、仮面ともおぼしい大きなレンズが備わっていた。
そのレンズで以て視認できる前方から、こちらを見据える異形の怪物らの姿がより明確に視認できた。
悪魔はどういうわけか隻腕となっていたが、獅子のたてがみのように逆立つ髪を靡かせ、その鋭利な眼を健人に向けている。ヤギとその角の意匠を思わせる身体を震わせ、強い怒りを露にしていた。その傍らでクモの異形は黒い四つ目の付いた顔を僅かに俯かせ、肩を竦めている。その四肢に備え付けられた節足が暗い中で怪しく蠢く。
「だから自分の仕事以上のことなんてするもんじゃない」
「ほざいている場合か。始末するぞ」
「…全く、仕方ありませんな」
毒づくクモを無視し、悪魔が左腕を掲げた。その左手から夜のそれ以上の暗闇が吹き上がり、そして周囲に降り注いだ。世界がより黒く塗り変わっていく。