【極彩アクアリウム、お花見サイバーナイト！】の1章
【極彩アクアリウム、お花見サイバーナイト！】の2章
ユエ（f05601）と一緒

店内に足を踏み入れれば、舞い散る電子の花弁
普通じゃ絶対見られないような光景に目を奪われて、思わず綺麗…と言葉が漏れる
手渡されたヘッドセットを眺めながら小首をかしげる

初めて会った時はサクラミラージュで、真冬の幻朧桜を一緒に眺めたっけ
そして今日は電子の桜でお花見
私達、何かと桜に縁があるね
これを着けると海底を歩けるの？でもこれ酸素ボンベとかついてないけど…
私はこういうので遊んだことないから、ユエに任せるよ

渡されたメニューを上から順々に眺めていくと、段々と難しい顔
ポテトサラダや明太子といった料理名はわかる
だけど、「ゲーミング」とか「ふわぴか」がわからない
見た目はそうだな…
せっかくだし、人魚とか選んでみようかな
海の中を自由に泳げるし、やっぱり手はあった方が便利そうじゃない？

ユエ、これどんなのが出てくるか想像出来たり…する？
メニューに載ってるから美味しいとは思うけど、全く想像出来ないな
どんなのが出てくるか楽しみだね
ゲームスタート直後は操作方法が覚束ず、明後日の方向に泳いでしまったり、他の海の住人にぶつかったり

桜スプリングシー、か
いいね、それで乾杯しよう
自分の身体を実際に動かすわけじゃないから、操作感覚が掴み辛いな
ちょっと難しいけど、本の世界に入り込んだみたいで面白いね

こんな面白いことが体験できるなら、自室で本ばかり読んでいるのも考え物だね

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