No.? version 23

2021/07/12 20:01 by someone
  :追加された部分   :削除された部分
(差分が大きい場合、文字単位では表示しません)
No.0´α000 其れは―――
始まりは悲哀からだった。
その中にあって、尚も呼吸を続けるには、その出会いは必要だった。
二柱の神は、抱いていた憧憬の先に互いを見つけた。
二柱は互いを知らない。だがその存在は確かに感じていた。

二柱の一方は物語を抱き、一方はを携えていた。
二柱の一方はを抱き、一方は言葉を携えていた。
詩の神は、世界に美しさを見出すべく詩を唄うも、世界に伝えること難く、涙した。
言葉の神はその涙を知るも、だが言葉で涙を拭うこと叶わず、悲しき言葉を物語の神に向けた。

しかして、二柱は詩と言葉を編み、物語とする。
その先に見出されるものを信じて。


其れは、慈しむ希望
其れは、唯一の贖い
其れは、贈りあう貰い火
其れは、...繋ぐ――








      

始まりは悲哀からだった。
その中にあって、尚も呼吸を続けるには、その出会いは必要だった。
二柱の神は、抱いていた憧憬の先に互いを見つけた。
二柱は互いを知らない。だがその存在は確かに感じていた。

二柱の一方は詩を抱き、一方は言葉を携えていた。
詩の神は、世界に美しさを見出すべく詩を唄うも、世界に伝えること難く、涙した。
言葉の神はその涙を知るも、だが言葉で涙を拭うこと叶わず、悲しき言葉を物語の神に向けた。

しかして、二柱は詩と言葉を編み、物語とする。
その先に見出されるものを信じて。

其れは、慈しむ希望
其れは、唯一の贖い
其れは、贈りあう貰い火
其れは、...繋ぐ――