0 ありえたかもしれないどこかの物語2 #勝手にホロメンオルタナティブ #ホロライブオルタナティブ みんなに公開

ここは現実の世界とは違う「オルタナティブ」
そんな世界のとある赤字企業の用心棒の物語

ここは…?
見知った天井…いや、あんま見知っちゃいけないような気もするけど
仕事の関係上この天井を見るでござる

いろは「んー…医務室?」

ミナゴ「そうだ」

いろは「う、動けない…」

ミナゴ「応急処置だが治療中だ、安静にしてな」

いろは「ありがとうでござる………いやいやいやいや!? さっきの侵入者!」

ミナゴ「そうだが?」

いろは「疑問を持つなでござる?!風真は敵でござるよ!」

この人……敵の風真に対して治療?
わかった、きっと治療と称して何か仕掛けてるでござるな
特にないでござる
ただ身体に包帯やらギプスやらしてあり、他にも処置が施されている、応急処置というには結構しっかりしてる
風真にも勝てた…只者じゃないでござる
見た目は、灰色の髪に灰色の目…肉食動物の…耳?
こより殿と違う種族?

いろは「まぁ、ありがとうでござる…」

ミナゴ「いいんだよ。なんかさ、昔の友人と重ねちゃったんだ」

いろは「…………………昔」

ミナゴ「そういえば、名前言ってなかったね」

いろは「ミナゴ…じゃないでござるか?」

ミナゴ「あの場で思いついた嘘だね〜」

いろは「じゃ、じゃあ本当の名前は…?」

ミナゴ「『獅白ぼたん』っていう名前、傭兵業をしているんだ」

いろは「風真は『風真いろは』でござる。 ホロックスの用心棒しているでござる」

ぼたん(ミナゴ)「まぁ、よろしく。 さっきまで戦ってたし信用はしなくていいよ」

いろは「さっき、傭兵って言ったでござるな、誰の依頼でござるか」

少しでも情報を得ないと…これはチャンス

ぼたん「いずれわかるんじゃない? いつかはアタシが失敗したってバレるし、あいつらなら…多分攻めてくるよ、ここに」

いろは「風真は、今、知りたいでござる」

ぼたん「えー、どうしよっかなー  ただ教えるだけってのもつまらないじゃん?」

いろは「ヒント!ヒントだけでもいいでござる!」

ぼたん「えー」

いろは「このとうりでござる!!」

ぼたん「しょうがないなぁ…ヒントは…かた__!」

???「うちの用心棒になにかようかね?」

いろは「ルイねぇ?!」

ぼたん「えっと…どちら様?」

???「私は秘密結社ホロックスの女幹部『鷹嶺ルイ』 さて何してたのかな?」

ぼたん「じゃ、煙幕」

ルイ「あー!ゲホ…!人の自己紹介中ににげるなー!」

いや、敵の前で自己紹介する方もどうかと思う

ルイ「ゲホ…ゲホ…侵入者を逃さないで!」

ジリリリリリリ!!!!

艦内放送「緊急事態発生、緊急事態発生、侵入者をアジト医務室から入り口方面にて確認、捜索隊は付近の捜索を開始しろ」

ぷらすめいと「GO!GO!GO!」

ぷらすめいと「ムーブ!」

ぷらすめいとの捜索隊…あの人も見つかるのは時間の問題でござるな

ルイ「いろは大丈夫?」

いろは「あ、あぁ、大丈夫でござる」

ルイ「ひどい怪我じゃない」

いろは「そ、そんなことないでござる!」

ルイ「前にそうやって、倒れる寸前だったんだよ?」

何も言い返せない…

ルイ「とりあえず安静にしてなさい、私は侵入者を追いかけるから」

いろは「わかったでござる…」

しばらくして

ぼたん「やっほー」

いろは「え!?どうやってここに?!」

ぼたん「最初っからいたよ? 確か…大陸極東にある『ヤマト』の言葉で…灯台下暗しってやつ」

いろは「どうして留まったでござるか」

ぼたん「渡し忘れ」

いろは「これは…?」

ぼたん「ヒントの地図と言葉、言葉の方はさっき邪魔されちゃったから紙に書いておいた」

ぷらすめいと「医務室は調べたか!」

ぷらすめいと「まだです!」

ぷらすめいと「よし!行け!」

いろは「どうしたでござるか!?」

ぷらすめいと「いろは殿!療養中申し訳ありませんが、侵入者を見かけたりはしませんでしたか?」

いろは「い、いや?み、見てないでござるよ?」

ぷらすめいと「そうでしたか…」

ぷらすめいと「医務室、クリア!」

ぷらすめいと「念の為、一番艦から三番艦も捜索しろ!急げ急げ!」

いろは「あの…ぼたん殿…?」

ぼたん「あい?」

いろは「よくそこに入れたでござるね!?風真びっくりでござるよ!医療品入れの棚なんかに…」

ぼたん「そりゃ〜ライオンだからね」

「じゃぁ、アタシはこれで帰るわ ここにいたらいずれ見つかるしね」

いろは「一つだけ! 昔の友人って?」

ぼたん「あぁ、いいヒト達だったよ とっても そうだな…君たちのような絆もあったはずだ」

そう言っていなくなった……風真…あの人を匿って、用心棒失格でござる…

いろは「ルイねえ…」

ルイ「待っ鷹嶺?」

いろは「ルイねえ!」

ルイ「いやはいやは、あと少しで逃げられちゃった」

いろは「ぼたん殿に会ったんでござるか?!」

ルイ「へぇ、ぼたんっていうんだ〜あの傭兵」

いろは「やべ…いや、なんでも…」

ルイ「はいはい、これ以上は追えない、こっちも見つかったら大変だから」

こうして怒涛の一日が終わった
渡されたものには
風真の故郷だったヤマト近郊の場所に印と『仇』と書かれていた
仇…?
故郷…?
極東の地…
ヤマト…
ぼたん…
傭兵…
故郷…
赤い…
熱い…
痛い…!
苦しい…!

__ろ!

誰の声?

__やく!

__ただけでも!

___がすな!

だれ?

___やせ!探し出せ!

ぼたん殿…?

___なぁアンタ_金髪でエメ_ルドのような瞳__供を差し出してく_ない__?

__とわる!娘に手_しは_せぬ!

___子供一人で村が救われるんだぞ!

__それでも我が家の娘は特別なのである!

___渡さないと、村が滅びるぞ!

__村の人々の全会一致で滅ぶこと覚悟で今戦っているのである!

___そうか…全部隊に連絡、目標以外全員の殺傷を許可、地図からこの村を消してやれ

__さぁ、逃げるのである!

__あなた!

__父さん!

__金で雇われた力ではなく家族の絆の力のほうが上であると証明するのである!

___ははっ、はぁ、逃さない

__ワシの名刀チャキ丸である、母さんからはこの髪飾り、兄からは羽織である

__これ持って逃げるんだ!

__これを私達だと思ってね

___お涙頂戴は終わったか?行くぞ!

___________

ラプラス「サムライ!大丈夫か?」

こより「大丈夫?いろはちゃん?」

ルイ「悪い夢でもみたかね?」

クロヱ「うなされてたよ〜?」

いろは「うぇ?…あー、ちょっと急用を思い出したでござる! しばらく休みを頂けるとありがたいでござる」

ラプラス「ちょっと困るぞ!せめて理由を__」

ルイ「いいよ」

ラプラス「幹部!」

ルイ「だって最近全く休んでないでしょ? いろはは用心棒に仕事以外にも押し付けられて」

ラプラス「わかった!わかった!吾輩が直々に許可する!」

ルイ「ここの管轄私だけど?」

ラプラス「う…」

いろは「ありがとうございますでござる! では」

ヤマトへ向けて出発でござる

ラプラス「気をつけるんだぞ〜!  あっ!新人!これ頼めるか?」

クロヱ「ん?あー…えー!これ沙花叉が行くの〜!?」

ルイ「沙花叉しか適任がいないんだよ、お願いできる?」

クロヱ「ルイねえのお願いなら…」

ラプラス「おい!なんで吾輩がだめで幹部ならいいんだよ!」

クロヱ「だってろくな依頼もってこねぇじゃん」

ルイ「ホントにね」

ラプラス「幹部!?」

うんこれなら問題ないでござるな
思い出したこと…ぼたん殿にある意味感謝すべきだろうか
ヤマトにはシラカミ神社があったはず、いや、残っているはずでござる
あそこのカミなら何か覚えていると思う
どんな人だっけ?白と黒の二人のカミがいた…はず
そろそろ時間でござる
いざ!極東の地へ!

Part2 ~完~

面白くないって?
自己満でやってるだけですから
許せ

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