No.3 1/4 version 3

2021/10/31 19:11 by someone
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No.3 1/4
 4月21日、火曜日2時———花森健人は溜め息をつきながら、今一度英道大学の校門通っ。芝生の植られ校庭を横切り、そのまま東棟二階の隅位置する小教室に向かう昨日事件受けて横尾和明再度待ち合わせる場所はそこに変更となったためだ。
 昨夜———蜘蛛怪人が闇色の霞と消え際にえづきこしたもの、健人は可能な限りすぐ、応事態の収拾として警察と救急に匿名の通報入れた。また和明や西棟一階付近に倒れていた男子学生の安全を再度確保する。そうしてパトカーサイレンを確認してそた。その後この事は報道されたかしれないがニュースを見る気もなれず自宅アパートで呆然と過ごしていた。その心身安らぎはなく、そうしていない朝が迎えられだ。殆ど一睡もできないままであ、流石睡魔襲ってきていた正午スマートフォン着信音に弾れたうに起ると、健人はその画面を見る。そこには登録こそしていなかったものの、和明の電話番号が表示されていた。

もしもし花森、昨日はすまなかっ」
「どういうつもりだっんだ?電話に出や否や強い言葉をぶつてしまう強いストレスに曝され続けた自我が、そ捌け口を求める故。
「それ…」
「二人とも死んでたかもしれい」
謝罪する相手言葉さ聞き入れず、責め立ててしう行為に自己嫌悪さえ感じつつも止めることができない。そこいた連れ合いがその危険性を理解それを回避しないという異常行動出た時、どうすば良かったというか…自己嫌悪にあってもから出てるのはそんな𠮟責だった。
「あの時俺はどうすればよかったんだ!?”逃げよう”って言って、あな憑りつかれた様にってた横尾を、置いていけば良かったのか!?「…すまなった…でも、あの後何あったんだ?」
そこで何も言えなくなった。この横尾和明とう男の、あ種動じない姿勢を心底呪ってしまう
「…なんかよく分からない奴が出てきて、戦り合って消えてったよ。ふざけた話」
嘘だ———和明はそう直感していた。何があたのか不可解なのは本心だ。昏倒していた意識が回復したときには駆け付けた警察保護されていた。怪事件に関する全の状況に明くない以上、彼らにこちらの事情全てを話すべきか…そんないから蜘蛛怪物ことは当初は伏せつつ、探り気味話を進めていた。そんな時、担当者からある言葉かけられ。
「———君は”何か”を見ていはずだ身体正面の傷それは何処で付たものだね?そうだよなそう来るよな…の時やむ”昨夜ては”見たことを全て開示するある一点けを除いて———。れは自身記憶想起しながら話しているときだった。”花森何処行っ?”自分が保護された時には周囲に彼の姿は無かった
「横尾…横尾…!」
その後健人はふらつきながらもすぐに和明たえた階段の踊場へと向かい、その意識呼び掛けた横たえたそ身体抱え右腕で支える和明の頭ーーー力投げ出されたその重さが健人の焦燥る。
「……ぅ…あ、ゆみ…」
その時、女性思わせる言葉と共、和明は薄目を開けた。
「大丈夫か?」
「…あぁ花森…無か?」
意識戻りつつあるのの呆けたよな声音で発され言葉に、健人の張りつめていた気も抜ける呆気にとられたの、思わずため息交じりに返答した自分がいた。
「…どうなのかな…でも、怪我はない」
健人の口から出てたそんな言葉を受けてか一瞬和明は怪訝に健人を見るものの、「…すまなかっと謝罪しつつその身を起こす。忠告、してくれのにな少々ふらつきながらも立ち上がと、和明は目を伏せながら謝罪の言葉を行動不可解程の素直な謝罪。それに未だ拍子抜けする健人だったが、先出来事を思だその表情を緩めることは出来ない。夜の静寂取り戻された西棟に、しばし沈黙流れるも、やがてそれに耐え切ず健人の口が再度開く。
「二人とでたもしれない。あんなことはやめくれし今度は和明口を噤んだの沈黙はどか強意志を感じさせる。なんだってこんなこの怪事件に執着してるんだ…そう健人が眉根を寄せたそ時、パトカーと救急車サイレンが耳いた。ハッと顔げた和明が焦燥と共に健人を見る。
「さっき誰かが通報したか…花森にくいが頼みがある…これ以上なんだ?」
状況と和明に向けて、健人は悪態つかずにられない。だんな健人思い認知しながらも和明矢継ぎ早告げた。
「俺と逃げてくれ」      

「横尾…横尾…!」
その後、健人はふらつきながらもすぐに和明を横たえた階段の踊り場へと向かい、その意識に呼び掛けた。横たえたその身体を抱え、右腕で支える和明の頭ーーー力の投げ出されたその重さが健人の焦燥を煽る。
「……ぅ…あ、ゆみ…」
その時、女性の名を思わせる言葉と共に、和明は薄目を開けた。
「大丈夫か?」
「…あぁ、花森…無事か?」
意識は戻りつつあるものの、呆けたような声音で発された言葉に、健人の張りつめていた気も抜ける。呆気にとられたのか、思わずため息交じりに返答した自分がいた。
「…どうなのかな…でも、怪我はないよ」
健人の口から出てきたそんな言葉を受けてか、一瞬和明は怪訝に健人を見るものの、「…すまなかった」と謝罪しつつその身を起こす。
「忠告、してくれたのにな」
少々ふらつきながらも立ち上がると、和明は目を伏せながら謝罪の言葉を続ける。先の行動からは不可解な程の素直な謝罪。それに未だ拍子抜けする健人だったが、先の出来事を思えばまだその表情を緩めることは出来ない。夜の静寂が取り戻された西棟に、しばし沈黙が流れるも、やがてそれに耐え切れず健人の口が再度開く。
「二人とも死んでたかもしれない。あんなことはやめてくれ」
しかし今度は和明が口を噤んだ。その沈黙はどこか強い意志を感じさせる。なんだってこいつ、こんなにこの怪事件に執着してるんだ…そう思う健人が眉根を寄せたその時、パトカーと救急車のサイレンが耳に届いた。ハッと顔を上げた和明が焦燥と共に健人を見遣る。
「さっきの誰かが通報したか…花森、言いにくいが頼みがある」
「…これ以上、なんだ?」
状況と和明に向けて、健人は悪態をつかずにはいられない。だがそんな健人の思いを認知しながらも和明は矢継ぎ早に告げた。
「俺と逃げてくれ」