ヒノキさんの小説が本当に本当に好きです！　緻密でうつくしい情景描写、ことばの選び、比喩表現、ストーリー、挙げ始めるときりがないくらい最高です。
以下質問になってしまうのですが、ヒノキさんの好きな作家さんを知りたいです……！　また、小説を書く上で気をつけていることなどあれば、ぜひぜひそちらもお聞きしたいです！
長々とすみません、とにかくめちゃくちゃファンです……！　ヒノキさんの毎日にたくさんの良いことがありますように〜！

ありがとうございます！わー、すごくいろいろ褒めてくださって、とても嬉しいです！励みになります！ありがとうございます！（大事なことなので2回）
ご質問、簡単にですが回答させていただきますね。

1. 好きな作家について
   好きな作家は、日本では泉鏡花と山尾悠子さん。山尾さん、「飛ぶ孔雀」もKyokaesqueですごく好きなのですが、めっちゃ難解なので、もしまだお読みでないなら、「夢の遠近法」（ちくま文庫）をまずはお試しください。凄いです。海外はあまり系統立てて読んでないのですが、ナボコフは何読んでも凄いなあと思います。分厚すぎてまだ読み終わっていないのですが、ゼイディー・スミス「美について」（河出書房新社）もすごく好きです。あと、小説家ではなく歌人なのですが、笹井宏之さんは凄いなと思いました。
2. 小説を書く上で気をつけていること
   小説を書く上で気をつけていること……うーん、なんでしょう。あ、「書けるところ、書きたいところから書いていく」というのがあります。たとえば、小説の出だしと末尾だけ決まってる場合は、それをもうパソコンで打ち込んでおく。
   ただし、これが重要なのですが、書いてるうちに小説の方向性が変わってくることってあるんですが、そういう場合は、すでに書いたものに固執しない。新しく書き直す。小説ってドライヴ感のあるものだと思うのですが、そのドライヴに身を任せることが読む際の快楽のひとつだと思うので、ドライヴが志向している「形」をあまり歪めないようにする、というのは、とても重要かもしれません。ただし、すでに書いたもので没にしなければならないものが気に入っている場合は、いちおうネタ帳に放り込んでおきます（笑）
   比喩については、単調にならないよう気を使ってます。ちょっと飛躍させる感じ。以前にも例としてあげたことがあるんですが、「色白な顔」を「雪のように白い顔」と単にするのではなく、たとえば、「雪で磨かれたように白い顔」にする、とか。ただしこれは、人によっては悪文の例に挙げるかもしれません。Simple is best という人もいらっしゃるので。
   あと、二次創作の場合は、そのキャラにぴったり沿ったものを書くのが基本なんですが、そこをあえてちょっとずらして、その子があまり見せたことのない顔を見せることができるのもおおきな魅力のひとつだと思っています。ただ、このさじ加減がすごくむずかしくて……これがたぶん永遠の課題ですね。

何か他にご質問などあれば、どうぞまたご利用くださいませ～。
それでは、ご質問者様の毎日にも素敵なことがありつづけますように！