0 49.二月の本のあとがきと振り返りと言い訳

数字を見るとメギドで言うと誰だろうな~って考える
祖49はクロケルで真だとサタナイルみたいです。真50しかまともに覚えていないんですが…

そんな気分なので2月に作ったジルシャミ本の振り返りとか言い訳をします。10年ちょっとの同人生活の中でも今回は全てにおいてかなりのチャレンジをしたので、自分の中で印象に残ったんでしょうね…
ちなみにイベント全体の振り返りはこれです↓
https://mimemo.io/m/3kyw8o3zadG6Lrg

・表紙メイキング
・本文について
って感じの順番でいきます。

・表紙メイキング

いつも以上に個人的な苦労があったのと、途中で劇的ビフォーアフターがあったのと、下書きから画像が結構残ってたのでせっかくなので振り返ります。
▼下書き
008090809_H082ep6R9
アタリと結合してますがしたがきはこんな感じでした。

今回、本文もそうなんですがかなりクリスタの3Dモデルに頼りました。
思いついた構図を何度も描き直して描けねえ描けねえ…ってしてる時間にかなり時間をとられるので、思い切ってモデルを使いました。
1から自分でちくちくいじるというより、元々ダウンロードしていた中で近いポーズのものをちょっといじって参考にしていました。個人的にはかなり時間短縮かつ、ナシよりあった方がだいぶまともに描けたんじゃないかと…

あとは何よりメギドビューワーですね!!!!
原稿前にこれが実装されて本当に、有難いのなんのって…
メギドビューワーっていうのは、ゲーム内で3Dモデルをぐるんぐるんいろんな角度から見ることができる機能です。開放にはアイテムが必要ですが、普通に無償でもかなり手に入るので…マジで助かりました。
ビューワー見ながら表紙も本文も描いたんですが、意外とイラストとモデルで違う箇所があるんだな!?ってことにこの時に気が付きました。本当にまともにちゃんと描いたことがなかったので…髪のはね具合とかボリューム感とかも
やっぱモデルに起こすときに色んな問題というか事情があるんだろうなって
表紙~最初数ページは3Dモデルばっか見てたので、後からちょっとずつイラストも参考にしながら描いてました。
▼線画
イラスト4
この時点でもう力尽きていたというか、や、こんなん、無理…ってなってました。どこまでを線で描いて、どこまでを塗りでやるか、ってのも大事ですよねきっと。私はあとから塗りでやろうとすると忘れそうなのと、バケツでさっさと色をつけてしまいたい気持ちからなるべく線で起こしてしまうんですが、それもいいのか悪いのか

縦長の狭いなかでもどうにかしてしっぽ髪を見せたい、描きたいという気持ちをもってました。本当はこんなにバラバラ動かないでしょうけど…
▼塗分け
イラスト5
で、塗り分けました。シャミ(カウンターの方)の靴に間違いがあるんですが完成してから気付いたので諦めました。
他にも絶対たくさん間違っているところがあるんだろうな…と思いながら描いてましたが、観察力もそれを線に起こす力も今の私にはこれが限界でした。ゲームキャラの装飾を描くのって、そういう能力(この素材はきっとこういうのだろう、とかこの部分はきっとこういうパーツだろうとかを想像する能力)も必要なんだなーと改めて感じました。
でも装飾が多いだけで単純に画面埋まってる感は出るかも??って思いました。有難いけど大変
▼表紙(第一形態)
hyoushi-2_結合プロファイル有2
今やまぼろし。

金の部分を塗るだけで1日かかって、ヒーヒー言いながらも塗りも終えてタイトルとか色々やったんですけど、

んーーーーなんかこう、やばいのはわかる!!!けどどうしていいのかわからんわからん!!!

って感じでした。色とか、タイトルの入り方とか、こう、やばいんだけど どうしたらいんだろ~~って思いながらも、表紙にばっか時間かけてもいられないので、とりあえず放置して本文に取り掛かりました。

締切1週前くらいになってもこの表紙をどうにかする方法がないので、やばいのはわかるんだがどうしたらいいか分からん と妹に泣きつきました。(妹にはたまに同人誌の表紙のアドバイスをもらうことがあります。いつも「完成する段階で言わないで、もっと早い段階で言って」と言われます。本当にそう思います。ごめんなさい)

で、妹に相談したところ、妹のご友人も私の絵を見て(…)こうしたらいいんじゃな~い?と考えてくださって、そのアドバイスを元に大改造が始まりました。
ディスコで画面共有しながら、妹の指示を聞いて私が言うとおりに改造していきました。爆弾処理する人と指示する人のゲームみたいな感じ
これを縮小し、ここにこういう文字を入れ、この色でどうかな、こんな感じはどう?ってあれこれ話しながら改造していきました。
▼表紙(完成)
hyoushi-3_結合aikon
そしてできたのがこちらです。
絵を縮小し、枠や背景を白にし、フォントを変え、別の文字による情報量を足し…などなど ちなみに裏表紙の文字が右に寄ってしまったのは私のミスです。
すごく良い感じになったのでめちゃくちゃ感謝しています。スペシャルサンクス

これは本当に言い訳というか意地というか意固地なんですけど、こう、自分の絵が「オシャレ」な表紙になることにすっっごく躊躇いというかアレルギーがあるんです。
ダサいより絶対いいのに、自分の絵に対してオシャレ感が浮いているように見えるというか、ミスマッチ感にすんごくムズムズするんです(そうなれるように自分の絵も努力すればいいのは分かっているけど)ダサさに落ち着くって言っちゃうとそれまでだけどそういうこともある…
だけど、今回に関してはさすがに、これはなんかどうにかしたい!と思ったのでムズムズ感に堪えながらもアドバイスをもらいながら改造しました。英字タイトルとか入れた瞬間に叫んでしまった(英語が本当にできないこともあり英語をできるだけ使いたくない)(間違ってたら恥ずかしいから)
でもよく分かんないんですが、最後にタイトルに2人の眼鏡っぽい色を端にちょんって乗せたら、ムズムズが治まりました。よかった

せっかくのオシャレ表紙感はあるけど、私のぺたぺた塗りはやっぱりどうもこううーんて感じるところがあるので、これも努力というか、一歩踏み出す勇気を持ちたいなって思いますね…思えるようになっただけ進歩なんですよ…頑張りまーす

表紙を改造していて思ったのは、自分の絵や話ってどこにも振り切れないというか、コンセプトがはっきりしていないなと思いました。
可愛いとかかっこいいとか、エロ本ギャグ本スタイリッシュ明暗などなど…カテゴライズするのが難しいから、表紙の分かりやすさとかデザインするにもどうしたらいいか分かりづらいな~って
それ自体が個性であると言えばそうなんですが、そういうのも考えられるといいなーと今回感じました。

そんなこんなで表紙の話でした。長かった


・本文について

本文なんですが、自分の中で色んなことがありました。
即売会全体の振り返りでも書きましたが、元々は夏に勢いで8ページのネームを切ったことから今回本を作ることを決めました。
ですが、そのネーム自体はボツになり、ほぼ一から話を考え直しました。ボツ前の話はシャミが自慰をする話だったんですが、そこからジルsideとシャミsideを描きたい→そんな時間はない→ジル側にした方がしっくりくるというか、言いたいことが言えそう→ジルside一本に絞って話を練る
って感じになりました。それでも、細かいところが練り切れなくて、でも時間的にかなり余裕もなくて、プロットを2,3回練ったり、セリフを書き出してはちまちま書き直して、ネームもちょこちょこ変えて、合間合間でストーリーや質問箱を読めるだけ読んでヒントをもらいつつ(逆に迷うこともありつつ)なんとかかんとかあんな感じになりました。

今までまともにメギドで漫画を描いたことがなかったし、何ならそこまで二次創作をたくさん読んでもいなかったので、「大体こんなかんじ」みたいなのも自分の中でそこまで無い中で描いたので、暗闇の中をもがきながら…という感覚でした。初めては大体どれでもそうなんですけどね。
だから、描いてる間もメギドの、シャベールくんたちの創作をしている実感があまりありませんでした。当日を迎えて、自分の本を家に持って帰ってきて何とか読んで、やっと「あーこれ私が描いたんだ」って思えました。普段はあまりそこまでのタイムラグはないんですがね…

絵的な話をすると、違う二人とはいえ、画面上はほぼ同じ顔でずーっと構成されていて、なんというか、メリハリがなくて、
本当にこれ、大丈夫…??というか読んでる人はどっちがどっちか分かるか…?という不安までありました。
シャミも恰好としてはジルと同じだし、ただ座ってしこしこやってるだけなところもあり、似た顔がずーっと続いていて、メリハリ感が……どうしよう…って悩みました。

私2015年にうたプリで執事カミュと伯爵カミュの本を出したことがあるのですが、
https://www.pixiv.net/artworks/61882987
この時も同じ顔が続いて画面が~~~って思いましたが、これは藍ちゃんとか他にもちょこちょこ人がいたり、場所が変わったりっていうのがあったので、今回ほどメリハリに悩むこともなかった気がします。ていうかこの時はかなり正気を失っていたので、細かいことは気にしていなかったかも。

同じ(似た)顔の漫画を描く上での悩み、あまり共感を得られる気はしませんが、これならではの大変さってあるんだな~というのを再認識しました。勉強になりました。


内容的な言い訳をします。
私、ずっとジルとシャミの「こうなってしまっては仕方がない」というある種の諦めや、どうにもならないのに「もしも」を考えてしまうことがあるのでは…? みたいな部分が好きであるというか、それが根幹にある(あった)んです。

2人がこうなってしまったのって、本当に「事故」で、ジルは巻き込まれた側で、シャミだってきちんと転生できていればもう少し自分の思い通りになっただろうし
とはいえ、たられば言っても仕方ないし、あそこで事故らなければジルは死んでいたかもしれないし気弱なままだったかもしれない。それでも、どれだけ運命性があったとしても、やっぱりこの状態に対して 「これでよかった」 とは言いきれないし言いたくないです。

この関係性が本当に美味しくて、彼らには大きな変化のきっかけになったのは事実だけど、でもやっぱりジルのヴィータ人生や、シャミのメギド人生を思うと、これで良かったね!とは言えないわけです。それはどの転生メギドにも大体言えると思いますが。
ヴィータとしての人生があったからこその発見や出逢いがどれだけかけがえなかったとしても、彼らの力を発揮できないもどかしさや苦しみを考えると、言い切ることはできません。

でも、蒐集イベやリジェネを経て、彼らの繋がりは私の思っていた以上に強いものになっていたんですよね。
特にシャミハザ側が思ったよりデレ…っていうか、なんか、柔い部分っていうか、こう「シャミハザ、そうだったんか!?どうした!!!??!」みたいな部分がたくさん出てくるようになったというか…
そう そういう時に「そうだったんだね」じゃなくて「どうした!?」が先に出てきていたんですよね。私の根幹にあるところよりも、思ってた以上に彼らは先に進んでいたというか、「今の状況で出来ること」を考えているというか、
受け入れている、とは違うかもしれないけど、「2人で一つの身体であることは、もはや意識するまでもない」「この状況をゼロベースで考えて、ここからどうしていくか」 みたいに思えたというか…

だから、初期のシャミみたいな「身体がこの男でなければ」とかそういう段階はとっくに通り過ぎているのかもしれない と最近思えてきた気がするんですね。

本の中でジルに「君がいる方が当たり前」と言わせたのはそういう思考からです。ここが描きたくてこの話ができたんだと思います多分。

初期の2人の感じが自分でも大好きなのには変わりないし、そこにずっとこだわっていたのは事実なんですが、こういう話になったのは自分自身の解釈にも変化があったんだなって 自分でもへぇ~って思いました。だからこそ今回漫画を描いたり本を出したりするに至ったのかもしれないです。リジェネレイトしたかも

初期の彼らしかなかったときにもっと漫画や絵を残しておけばよかったな…という気持ちもありますし、ましてやこの本だけ読んだ人にはまったく伝わらないと思いますが、この話が生まれるまでの過程が、自分の中では勝手ながら面白いな~って感じます。本当の本当に自己満足の部分なので気にしなくて大丈夫ですが…


言い訳も尽きないのであと一つで終わりにします。
この話、私自身は全くラブっぽい要素は意識しないで描きました。

そもそもラブをどこにどんな風に定義するかっていうところがなかなか難しいというか人それぞれだとは思いますが、お互いに恋愛的な好きがあって、なんならお付き合いしているという関係がある、という風にしておきますが、私の中で彼らにはそういう関係はない前提です。
もう彼らの中にある別ベクトルの互いへのBIGLOVEは言うまでもないですけど、なんかまたそれはちょっと違う、と思っています。お互い好き好き言ってるシャベールくんたちも可愛いかもしれないですが!!今回の私の描いた話にはそういうのはないです。

最初はそれをキャプション等に書こうかと思ったんですが、「キスがしたい」と言っているし、相手のことを思い浮かべながらシコってるシーンがあるしで、「これを恋愛要素がない と言い切るには難しい」と感じたのでやめました。

というところで、改めて私はなんでこれを「恋愛要素はない」と言い切れるんだ?と考えました。私の意識にないところでラブっぽい要素は生まれてたんじゃない??と自分のことを疑いもしました(それそれで自分的にはちょっと面白い変化なんですが)

で、ツイートもしたんですが分かりました。
「一緒に気持ち良くなろう」という気持ちに、付き合ってるとか好き合ってるとか恋愛要素は含まれなくても成り立つ と私は思っているみたいです。
とりあえず上記は二次元に限ります。リアルだとどうこうという話とは全く別なのでそこは置いておくとして

今回はジルが自慰をすることによってシャミにもそれが僅かでも伝わる、自分をいじることで相手を間接的にいじっていることになる、一緒に気持ち良いことをしたい、というだけで、そこに「好きだから」という要素を考えながら私は描きませんでした。(万が一にじみ出てるとしたらそれはそれとして)
なんなら"この"ジルは興奮状態(状態異常)なので、普段のジルがシャミとちゅーすると言い出すかはまた別の話です。別にキスくらいしていいとは思うけど

あ、あとジルのキスしてみたいに対してシャミが「すればいい」って返してるんですけど、これかなり悩んだところではあります。
ジルが誰かとキスするということは、同じ感覚がうっすらとでもシャミに伝わってきてしまうので、それってシャミハザ的にはどうなんだ?って思ったんですけど、シャミがキス自体に特別な意味合いは持ってなさそうだな、ジルベールが誰としても自分には関係ないと思ってなさそうだな…と考えたのですればいい、と返しました。
もしキスの感覚が嫌とか、自分がすることになるのはちょっと…と思っていれば「やめろ」とか「誰とするつもりだ(=相手によっては嫌)」って返すかなーと

ただ、そのあとシャミハザとしたい と言われた時、自分とするのは物理的にも無理、というのと自分とするにあたってのキスの意味が少しくらい脳をよぎればいいな…と思ったので「!?」って反応になりました。
シャミハザも数年とはいえそれなりの期間ヴァイガルドにいるし、なんなら近くにヴィータのジルベールがいるので、ある程度のヴィータの習慣は知識としてはありそう(興味があるかは置いといて)ではあるかなーと思うんですけどね。
ちなみにここも「これを描きたくてこの本描いた」の一つでした。キスをジルとしたいかしたくないかではなく、「物理的にはできない」ということを言わせたかったんです。

かなり大きく話が逸れましたが、話に対しての恋愛要素はそういう感じでした。読んだ人がラブラブだと感じても、そう伝わったなら別にそれでいいかなとは思っています。逆に恋愛要素がない、というところを見て買った人があるやんけ!!!になる方がよくないなと思ったので書きませんでした。以上です。

ちなみにキスの場所(指先と手のひら)は意識したようなしていないような…って感じです!
今回は特に「左手」であることが大事だったのと、ジルからのは左手薬指にしたらロマンチックふふふ…シャミハザからのは手で口元を覆った状態でちゅってしたらいいなふふふ…くらいだったので、あとから意味が「賞賛・感謝」と「懇願」だと知って なんか、どう、合ってる…???
確か描く前に調べたんだけどこれを見てよしこの場所にしよう!と思ってはいない気がするけど…どうだっけ…なので意識したようなしていないようなって感じです!!!深い意味がなくてごめんなさい!!左手(シャミハザと一番強く繋がっている場所)であることが大事でした!!!


7000字になってしまった…長かった
言い訳は尽きないですがこんな感じでした。
本文最初の方の「左手」の説明にラッシュでは武器を左手に持っているって書きましたが、全てにおいて左ではない(星6の絵は右だし、アタックは両手で持ってる)とか、そういうのも合わせるとマジでキリない…
メギドの二次創作をするには自分の中の自信という名の情報がまだまだ不十分だったと思うので、次があればもっと頭に詰め込んで挑みたいですね。
あと今回はジルが中心でシャミハザ側をあまり描けなかったので、シャミをもっと描いてみたいです。でも今回話を練ってて思ったんですけど、「メギドらしさ」みたいなのを出すのが難しくって、やっぱりメギドのライターってメギド自身なのかもって思いました。考え方がメギドすぎるもん

そんな感じでした!整った読ませる文章ではない中、ここまで読んでくれた方いたら本当にありがとうございます。
まだ通販あるのでよかったら~
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=1840269
またイベント出たいな 在庫はまだまだ手元にたくさんあるので、その時は持ち込みます。
これで次に向けて切り替えられる気がする!楽しく元気に同人生活送りたいな 頑張るぞ~

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