0 囚われ風紀 スケバンも一緒

とある廃墟、そこはスケバン達のアジトとなっており、その建物の奥にある部屋にイオリは囚われていた。
「ふぐーっ…ふー…ふー…」
「少し弱ってるか?」
「確かに、そのようだが…今までの借りはまだまだある。コレぐらいでは終わらせないけどな」
「そうだそうだ!こんぐらいでへばってんじゃねえぞ!」
彼女はアジトへ連れて行かれた後目隠しをつけられ、胸を揉まれお尻を叩かれる等、全身を身体を弄ばれていた。
当然イオリは抵抗したのだがワイヤーで拘束された状態では身じろぎを取るぐらいしか出来なかった。
その些細な抵抗に対してスケバン達は躾と称して首輪を装着させた後、ブラックマーケットで仕入れてきたバイブやローターを乳首等の敏感な箇所に押し当て何度もイオリを絶頂させたのだった。
そうして、一通りもみくちゃにされた現在の彼女はさっきまで自身を弄ぶ為に使われてきたオモチャをそのままテープで胸や股に固定された上に、加圧式のスリープサックに顔を除く全身を詰められ、吊るされていた。
スリープサックにはこれでもかとパンパンに空気を入れられており、詰められた当初のイオリは苦しそうな呻き声をあげたのだった。
しかし、その強烈な締め付けによって身じろぎすら取れないイオリに出来ることは無かった……。
「おいおい、最初の威勢はどうしたんだよっと」
ドスッ!
「ふぐっ!う、うぐぅ……!」
(ぶらんぶらん…)
「ギャハハ!面白れぇ!」
スケバンの1人がイオリに話しかけながら思いっきり、お腹がある位置に拳を当ててきた。
スリープサックによって痛みはなかったようだが突然起きた衝撃による驚きと、吊られている為に振り子のように揺れている彼女を見たスケバン達の笑い声を聞き、イオリは悔しさと不甲斐なさから目隠しをされている目から涙を流し呻き声を上げた。
「…そろそろコイツどうする?」
「ん?どうするって…まだまだ遊べんだろ、いきなりどうした?」
「いや、そろそろ風紀委員長の空崎ヒナが嗅ぎつけて来そうじゃん」
「あー、確かに……やばくね?」
「人質にすれば良いんじゃね?コイツを捕まえた不思議な弾があればあの空崎ヒナにも勝てるかも知んないじゃん!そういやお前あの弾使ってたよな?まだあんのか?」
「いや…コイツに使った分しか持ってなかったんだ…」
スケバン達はイオリでしばらく遊んだ後、そろそろ彼女の失踪によって本格的な捜索を行なっているであろう風紀委員会、特に委員長である空崎ヒナが嗅ぎつけてくるのではないかと話し始めた。
その会話の中で1人のスケバンがイオリを捕縛するのに使用した弾丸をまだ所持していないか、当時それを使用したスケバンに聞いたのだが、彼女は手持ちに無いことを伝えた。
「じゃあ、急いで入手するか?」
「いや、新入りが自分が行きたいってちょっと前に出かけたから問題ないと思うぞ」
「ブラックマーケットのどこの場所知ってんのか?…いや、私たちも知らないけど…」
「場所についてはコイツを捕まえてあんたらを起こすちょっと前に教えたから大丈夫なハ……」
(ガチャ……)
会話の途中で入口のドアが開かれた音が奥の部屋にいる彼女達にも聞こえた。
「おっ!噂をすれば、おーい手に入……なっ!」
「ふん、ここか……本当に銀鏡イオリを捕らえてるとはな…上手くいって何よりだ…」
「むー!むぐーっ!」(涙目)
部屋の出入り口から姿を現したのはロボットの兵士だった。
彼は片手にある銃をスケバン達に向けており、もう片方の手にはイオリと同じように拘束されている状態の買い出しに行っていた新入りのスケバンを抱えていた。
彼女は口を塞がれているのだろう、普段つけている黒いマスクの下から茶色いガムテープが見えており、涙目で呻き声を上げていた。
「お前は…あの弾を渡して来た奴!おい!そいつを放しやがれ!」
「その節はどうもご贔屓に…そして、お前達がコイツのことを思うのであれば抵抗しない方が良い」
「くっ!卑怯だぞ!」
「ゲヘナの自治区にいる不良どもに言われてもなぁ……卑怯な事はお前達も何度かやったことがあるだろう?」
新入りを人質に取られ、身動きの取れなくなったスケバン達を確認しながら兵士は銃を持ったまま耳の位置に手を動かし、通話を始めた。
彼女達が行動を起こすのであれば今しかなかったのだが、兵士はこちらに注意しながら会話をしており、容易に手を出す事は出来なかった。そうしている内に話が終わったのか、兵士が銃を再度構えたと同時に彼の後ろからゾロゾロと部下であろう者たちが現れた。
「さて、君たちも捕まってもらおうか。撃て」
バババッ!
「きゃっ!」
「ぐっ!」
「クソッ!」
最初に入って来た兵士の命令で他の兵士達による一斉射撃がスケバン達を襲った。
大量に放たれたピンク色の銃弾はスケバン達に当たる寸前でワイヤーがイオリの時と同じように展開され、腕を後ろ手に固定して肩から足まで全身を雁字搦めにしてしまった。
「よし、騒がれないように口を塞いどけ」
「「「「了解しました」」」」
「くそっ!放し……うぐっ!」
「静かにしろ」
「む〜っ!」
「むぐぐ…」
「うぐっ…」
新入りを掴んでいる兵士が口を塞ぐように命じ、指示を受けた兵士たちは拘束されて動けないスケバン達の口に詰め物を入れた後、ガムテープで塞いでしまった。
「首輪も付けるのを忘れるなよ」
「「「「はっ!」」」」
「うぐぅぅ!」
轡をされて大声を発することのできなくなってしまった彼女達の首に首輪が装着されていき、何人かのスケバンは反抗的な視線を指示を出している兵士に向けていた。
「ふむ、自分たちの立場がわかってないと見える」
目線を向けられていることに彼が気づくと銃を仕舞い、何かのボタンを取り出しそのスイッチを起動した。
バチバチバチッ!
「「「「う、うぐぐーーーっ!!!」」」」
「反抗的な態度でいると連帯責任で全員がこんな目に遭うぞ。わかったか商品ども」
「うむぅ……」
「むぅ……ぐすっ!」
「ぐぅっ……」
首輪からかなり強めの電撃を流された彼女達は一気に抵抗の意思を失ってしまった。それを確認した彼は、次の指示を飛ばしていた
「さて、風紀委員会の連中が来る前にコイツらを連れて行くか。この弾を知られる訳にはいかないからな」
「すいません隊長!あそこにいる風紀委員、なんか色々付けられていますが、運びやすいようにある程度は外しますか?」
「そうだな……あまり時間をかけていられん、1人ぐらいならそんな状態でも運搬するのに対して支障はきたさんし、一応、ああなっているがゲヘナの有名人だ。そういうのは無様な姿の方が高値がつきやすい。そのまま運べ!」
「了解しました!」
イオリをどうするか会話を終えた兵士はイオリを運ぶために吊るされていた状態から下ろした後、手の空いている他の兵士と一緒にスリープサックに覆われている彼女を運搬することにした。
「残念だったな。他の風紀委員の連中が来る前に俺たちに見つかっちまって」
「まぁ、買い手が付くまで可愛がってやるから心配すんな」
「うぐぅ……」

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こうして拘束されたスケバン達と共に連れて行かれてしまったイオリが助け出される日はしばらく後になるのであった。

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