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【Not Found404(仮題)】

登場人物

阿鍾(あかね)⋯ルール説明の狛狐
偽吽(ぎおん)⋯入れ替わる狛狐

グループA
鈴川 遥陽(すずかわ はるひ)⋯偽吽と入れ替わる人。元気担当アイデアマン。悠の幼馴染
朝倉 悠(あさくら はる)⋯リーダータイプ。遥陽の幼馴染
藤田 優希(ふじた ゆうき)⋯瑞希の幼馴染
渡邉 一樹(わたなべ いつき)⋯物静か。碧の幼馴染
成川 碧(なるかわ あお)体力ないちょい毒舌。一樹の幼馴染
浅薙 瑞希(あさなぎ みずき)ムードキーパー。優希の幼馴染

グループB
A⋯遥陽と入れ替わる人
B
C
D
E
F

【一幕一場】

(現代・冬・大晦日の夜・山奥の神社

ホリゾントライトが夕焼け色から段々と暗い色へ変わる。

舞台下手側、遥陽・悠・優希・一樹・碧・瑞希がスタンバイ

上手側、阿鍾が台の上に座っている。偽吽スタンバイ)

悠「ねぇ……こんな山奥に本当にお堂なんて……」
遥陽「あった!?はっしれ〜!!」
碧「ぜぇ……ちょっと遥陽……待って……」
一樹「はっしれ〜」
優希「やった、ほんとに着いた……」
瑞希「あっはは、皆お疲れ!」
悠「それにしても、大晦日にいつもの皆初詣〜だなんて遥陽もいいこと思いつくじゃん」
遥陽「でしょ?んまぁ天才ですから」
一樹「忘れ物多いのに?」
遥陽「うっ……」
悠「遅刻癖もね〜」
遥陽「ぐはっ、やめて……」
瑞希「まぁまぁwでもさ、遥陽って自己肯定感高くて超ポジティブじゃん?そういうところ羨ましいよ〜って言われたら超喜びそうな顔してるよね」
遥陽「グラデーションなしで悪口言わないで」
碧「あの瑞希に言われるってことは相当だよ、遥陽」
遥陽「成川まで…!?虐めだ虐め……」

(わざとらしく泣き崩れる)

悠「そんなことより」
遥陽「そんなこと!?」
悠「中学卒業してこの6人バラバラの高校に行っちゃったら、こんなふうに皆で集まれるのも、もう、そんなにないじゃん?だから、精一杯楽しもうよ!」

(5人同時に)

遥陽・優希「だな」
一樹・碧「うん」
瑞希「もっちろん!」

(舞台暗転。中央前、遥陽にサスライトが当たる。上手から偽吽が登場、ゆっくりと歩き遥陽を眺める。同時に阿鍾に上手前のサスライトが当たる)

(偽吽が遥陽を指さし、阿鍾に何かを訴える)

阿鍾「へぇ…その子にするんだ」

(偽吽、頷く)

阿鍾「良いんじゃないかな?じゃあ、ボクは「儀式」を始めるとしようか。おっと……秘密だよ(客席に向かって)」

(上手前、阿鍾に当たるサスライトが消える。遥陽、偽吽から狐の一部の衣装を受け取る。偽吽、下手退場。サスライトが消え、舞台全明。ホリゾントライトが夕焼け色から段々と深夜の色へと変わる。)

阿鍾「こんな山奥で人の子らとは……もしやすると、今年も「あの時」がやってきたのかな」

優希「えっ!?誰あの人」
一樹「誰あの人…っていうかさ、「アレ」本当に人?」
碧「人って言うより……」
悠「狐だ」
阿鍾「御名答!だが少し違うな。ボクはこの神社に祀られし二柱のうちの一柱さ!呼び名に困るなら、阿鍾とでも呼んでくれ給え」
悠「柱……って事は神様!?」
瑞希「神様!?えすっご!写真撮っても……え?」

(阿鍾、台から飛び降りて)

阿鍾「ここは「結界」外界とは完全に遮断された「儀式」を行うための空間……」
瑞希「スマホ、使えないんだけど!?」
碧「ほんとだ…開くことすら出来ない」
阿鍾「ああ、安心し給え、君たちの持つその通信端末は壊れているわけじゃあない。「儀式」が終われば君たちと一緒に元通りさ」
悠「良かった……!」
阿鍾「……ただ1人を除いてね」
優希「は?」
一樹「さっきから言ってるその「儀式」とやらと、何か関係があるってわけ?」
阿鍾「そのとおり!今年は話が分かる人の子らでボクも助かるよ。君たちにはこの結界内で儀式に参加してもらう」
一樹「はぁ!?」

(一樹、声を荒げて、他一同、驚きを見せる。阿鍾、中央に向かって歩き出す。)

阿鍾「君たちに課せられた使命……いや、ミッションはただ一つ、偽吽と入れ替わった人の子を見つけ出すこと。なぁに、簡単だろう?」
一樹「俺達に胸糞わりぃ人狼ゲームをしろってのか?」
阿鍾「まぁまぁ、すまないとは思っているよ?しかしながら、この「儀式」を作ったのはボクじゃあない。恐らくはボクを彫らせたどこの誰とも知らない巫女や神主だろう。ボクは所詮作り物の神、神の声を聞く者には……おや?」

(除夜の鐘が鳴り響く)

瑞希「除夜の鐘…?まだそんな時間じゃ……」
阿鍾「ふふ、ここで過ごす一刻は外界での九刻…要するにここで過ごす時間と外界の時間にはおおよそ9倍の差がある」
悠「9倍……?」
優希「ってことは……鐘が鳴り始めていてもおかしくはないか」
阿鍾「そういえば、今さっきボクの相棒──偽吽が君たちのなかの誰かと入れ替わった」

(一同ざわめき)

阿鍾「つまるところ──既に「儀式」は始まっているよ」
一樹「ちょ、待て!」
阿鍾「ボクはこの「儀式」に干渉出来ない──まぁ、せいぜい頑張り給え」
一樹「おい!んなことやってる暇はねぇんだよ」
瑞希「一樹!落ち着いて!」
一樹「いられるかよ!」
碧「それに関しては私も、皆もう少し焦ったほうが良いと思う」
悠「どうして?」
碧「見なかった?道中にあった白いアレ」
悠「えっ……」
(阿鍾、中央に立って)

阿鍾「おやおや早速仲間割れか、感心しないな。まぁ、ボクはこの辺を歩き回っているからね。」

(客席に向かって)

阿鍾「さあ、愉快なゲームの始まりだ!」

(阿鍾、下手退場)

一樹「ちっ……」
碧「一樹……?」

(一樹、上手退場)

碧「ちょっと、一樹!」

(碧、上手退場)

瑞希「ボク、阿鍾さんと話してくるね!
優希「俺も」
瑞希「2人はどうする?」
悠「私はここに残るかな」
遥陽「賛成、久しぶりに朝倉とじっくり話したいし、終わったら浅薙んとこ行くか、阿鍾を探しに行くわ」
瑞希「おっけー!じゃあまた!」
悠「またね〜」

(瑞希、優希、下手退場)

悠「で、何?話したいことって」
遥陽「何となく、昔話でもしようかなって思ってさ」
悠「なにそれ、遥陽何か変だよ?」
遥陽「変にでもなるよ、こんなとこに閉じ込められてさ」
悠「まーねー、でもさ、楽しいじゃん」
遥陽「だな、てか、小学校の頃、悠とはずっとクラス一緒だったよな」
悠「それな?中学上がってからは毎年クラス別で部活も委員会も違うし、ほんっとに会う機会減ったよね〜」
遥陽「ほんと、一緒にいられる今この時間に感謝だな」
悠「えー何か今日ずっと変、入れ替わり?」
遥陽「お?じゃあ俺じゃなきゃ分かんない問題出してみろよ」
悠「えーっとじゃあ……私の得意教科」
遥陽「国語に社会、文系だろ」
悠「流石に簡単だった…?じゃあ好きな食べ物!」
遥陽「よゆー、俺も同じだし。甘い卵焼き」
悠「えーじゃあじゃあ……私の身長!」
遥陽「分かるか!」

(遥陽と悠、少し笑う)

遥陽「この時間がずっと続けばいいのにな」
悠「だねー……行こっか」
遥陽「だな」

(遥陽と悠、下手退場。入れ替わりで、一樹と碧が上手登場)

碧「ちょっと……一樹、待って」
一樹「……わりぃ」
碧「今日、ピリピリし過ぎ、なんかあった?」
一樹「別に、碧には関係無い」
碧「あっそ、ふーん」
一樹「んだよ」

(碧、一樹を見つめて)

一樹「何だよって」
碧「なに?関係ないんでしょ?」
一樹「……ごめん」
碧「よく言えました」

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コメント(1)

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  • 読みました。続きの展開も楽しみにしています。