CS No.0708 / NapFrappe HOMoon version 41
CS No.0708

[CS](https://iachara.com/view/11991673)
**「へぇ…君が僕の”ご主人”ってあたりか。よろしくな」**
**「いやぁ、外の空気はいいね。獄中生活もそろそろ飽きてきた頃だったんだ」**
**「せいぜい上手く僕を使ってくれよ。道具は道具らしく、それなりに機能してやるからさ」**
一人称:僕 二人称:君 三人称:彼、彼女
イメージとしてはライネス(『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』)に似た男性口調。
身長:163cm
誕生日:3月24日
イメカラ:月白
| 項目| 名称 | 意味 |
| :----------: | :--------: | :--------: |
| 日 | 3月24日 | 「心の友人を求めるロマンチス」 |
| 色 |マロー | 「直感的・高尚・主観的」 |
| 花 | クフェア | 「憧れ・自由気まま」 |
| | アセビ|「あなたと二人で旅をしましょう」 |
| 星 | アルゲニブ | 「環境に恵まれた聡明さ」 |
# 概要
とある世界で『異端者』として囚われている少女 **(なぺHO Moon)**。
涼しげで可憐な外観とは裏腹に気さくで物怖じしない性格。軽薄かつ掴み所のない自由なネコチャン。最低限の礼儀はあるものの、基本的に自分のやりたいように周りを巻き込みつつ行動する。軽口を叩いて何か言われたら「おー怖。冗談だって~」と茶化すこともしばしば。
**余裕のありそうな態度ではあるがその実は割とポンコツ…というか抜けてる。** 自身の言動に責任は持つので責任転嫁をしないだけまだマシだが、ダメな時は「あは、ごめ~んマジか。まあそういうこともあるよね」と開き直りがち。結構害悪なタイプかもしれない。一応真面目な部分もあるのでやる時はちゃんとやる。
**自身の外観に絶対的な自信がある。** ナルシスト気味。可愛さを武器に要望を通そうとすることもあるが、中身が上記のとおりなのであまり上手くいっていない。
自身が囚われの身である自覚はしっかりしており、国家警察に反抗しようという気持ちは(今のところ)特にない。ただ、国家のために身を捧げる彼らのことは理解できないらしい。殉職だなんてつまらない、それが君らの本当にやりたかったことなのか?と利他的な姿勢には懐疑的。口では「国家警察サマ」と言うがそこに敬意は微塵もなく、粛々と職務をこなす様をまるで別の星の生命体を見るような目で見ている。
**目新しいものに興味を惹かれがち。** 普通に好奇心旺盛なため、新しい場所に出ようものなら本来の目的そっちのけで動いてしまう。やはり気ままな猫だったかもしれない。
# 秘匿
**本名は「Noah(ノア)」。**
また、見た目こそ10代後半ほどの少女だが、**精神的には20代前半であり性自認は男性。**
気が付いたら異端者として囚われ記憶を失くしており、しかも自認と違って何故か女性の体になっているため当初は大困惑であった。ただ適応能力はそれなり故に今はすっかり慣れており、体に精神が引っ張られるのか女子らしい可愛い言動も板についている。
ちなみに顔についてやたらナルシストなのは**今の顔が自分の好みどストライクであるから。** 唯一の欠点はその中身が自分であること。僕が付き合いたいんだが…?
毎日悪夢を見ているのもあり悍ましい光景は見慣れている。とはいえ別に好きではない。僕の深層心理どうなってるんだ?これも僕が犯したらしい罪に関係あるのか?と日々疑問に思っている。そういうのもあり**考えることが趣味**になっている。何もない真っ暗な牢獄生活だと禄な娯楽もないため、思考することで退屈を紛らわせているところはある。
**記憶がない自分のことを空っぽな存在だと思っている。** 名前以外に自分を自分たらしめるものがないため、「退屈なことは好きじゃないけど、その点で言えば『僕』という存在が一番退屈だ。その辺の空気と変わらないんじゃないか?」と冷淡な自己評価をしている。
そういう意味では今回の任務で道具として使われるのは100%嫌というわけではない。重要な役割を与えられるということは、多かれ少なかれ自分にある何かに期待をされているということ。暗闇の中で魘されていただけの自分にもこの世界に何かを残せるチャンスが巡ってきたのだと、むしろ肯定的に捉えている(ただ事前説明なしに連れてこられたのは若干不服らしい)。
「生きること<自分らしくあること」のため、状況によっては別に死んでもいいと思っている。ただし**その時は「No.0708」としてではなく「ノア」として終わりたい。**
悪夢の影響で精神的に疲弊しているのもあるが、記憶喪失故に自己が曖昧であることを許容できず、またこの世界に未練や思い出といった抱えるものがないためわざわざ生きることに執着していない…というのが大きかったりする。
心のどこかでは「**生きることに希望を見出して思いっきり人生を楽しみたい**」と願っている、のかもしれないしそうでもないかもしれない。どちらにしても彼女の自覚していない思いである。
# セリフサンプル
「僕に教えてくれよ。世界の広さってやつをさ」
「僕の自認は男だ。こうして自分の体として使っているこの顔も、僕からしたらやたらと整った借り物みたいなものさ」
「そうだな…ゲームで自分の好みの顔をした美少女アバターを使うような、そんな感覚。確かにそれは僕なんだけど、中身はもっと別の僕なわけで。まあ、肝心なその中身っていうのを僕は覚えていないんだけどな」
「警察サマの社会は堅苦しいな。上下関係とか、法に則ってとか。しがらみだらけだ。僕なら窮屈ですぐに嫌になる」
「まあ、僕と二人の時くらいはそういうの考えずに気楽でいなよ。わざわざそういうのつつく真似なんてしないし。…その分僕にもうちょい人権くれたっていいんだからな?」
「(ノア…これは、これだけは、僕だけのものだ。この名前だけは、何があっても守り抜きたい)」
# イメソン
・[終焉逃避行 / 柊マグネタイト](https://youtu.be/yVi3mhLr0uU?si=V_OxzvObN6V6eQjp)
・[私は雨 / 稲葉曇](https://youtu.be/EEk4JGzqoFg?si=PBsFpH_qp-20qtqR)
・[運命 / はるまきごはん.煮ル果実](https://youtu.be/j_jYGrm0USQ?si=LQurpoUE61YgHtRl)
# 通過シナリオ
・NapFrappe/HOMoon(2025/7/7〜7/15)
# おまけ
**・初期設定画**


**・ディスプレイ**

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「…ああ、そうだ、ちゃんと思い出した」
「僕の…僕の名前は─」
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# “Noah”
名前:Noah・Luminous(ノア•ルミナス)
一人称:僕(私) 二人称:君 三人称:彼、彼女
時によっては女性口調で話すことも
年齢:18歳
身長:163cm
誕生日:3月24日
外観は仮想現実内とそこまで変わらない。髪の長さが腰辺りになったくらい。
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涼しげな雰囲気と端正な顔が特徴的な少女…ではあるが自認は男性。**性同一性障害持ち。**
自認については家族しか知らず、口調は隠していないもののそれ以上は男性として振る舞うことはなかった。ナナとして女子らしい挙動が板についていたのはここ由来。
中身が中身のため女子と心から仲良くなることができず、男子も男子でなんとなくやりづらい。持ち前のコミュ力で友人はそれなりにいたが、親友と呼べるような存在はいなかった。
また、本来の性格は本編のような好奇心旺盛で気ままなタイプだが、周りには外見のイメージからクールビューティーに見られることが多く、そうしたレッテルから意思に反した言動を求められることも日常茶飯事。元々精神と身体のギャップを抱えているのもあり、交友関係にヒビを入れないよう常に自身を抑圧していた。
**本編開始前からうっすら感じていた希死念慮は本来の自分の名残。** 現実世界の彼はそうした現状に強いストレスを感じており、明確に自殺を図ろうとはしなかったものの「苦しい」「どこかに逃げるか、そうでなければ消えたい」と考えていた。
一方で自身の二つの性格を上手くコントロールして周りと馴染めていたくらいには精神的に強い部分もある。本編で精神年齢について20代前半?と話していたが、実際に中身が20代というわけではなくそのレベルまで心が完成されていた、といった方が正しい。
なお外見に対する自信はこの頃から変わらない。相変わらず自分の顔が一番タイプなため好きな人はできたことがないし、そもそもそこまでの情を他人に抱くことはない。**全然一人でも生きていける人だった。** ちなみに顔が顔なので普通にモテてた。
# 通過後
組織から保護された後は入院の後に日常へと戻った…はずだった。
捜査の手が入ったことで自分やリュシアンのいたあの世界がもうないことを理解しており、彼ともう会えない事実や疎ましい現実に戻ってきた絶望感から割と本気で消えてしまおうか迷った。
が、「**夢から覚めた世界でも幸せに生きてほしい**」という彼の願いを思い出して踏みとどまることができた。
「実際に会うことはもう叶わなくても、リュシアンは僕の記憶の中にちゃんといる」
「僕の中で生きている」
「なら…僕ももう少しだけ、この世界を生きてみるよ。君が願ったように」
「…そうだ、折角星も海もある世界に戻ってきたんだ。二人で旅でもしようか!」
「君と見たい景色がたくさんあるんだ」
そういうことで休息もそこそこに**旅に出ることに。**
仮想現実で巡ったアジアやヨーロッパ、他にもたくさん。知らない世界を満足するまで君と全部見てやろう!行動力の権化かもしれない。本編での外見と大差ないため、もしかしたら世界のどこかで元異端者たちと巡り会う…なんてことも可能性としてはあり得る。
また、誰も自分を知らない世界に飛び込むのもあり、今までの仮面を外し**抑圧していた本来の性格で振る舞うようになった。**
なお本編では記憶を封じられていたため、リュシアンを含む仮想現実内の人々には本来の性格で接することができていた。のびのびと自分を出せていたあの時からまた元に戻るなんて、彼の中ではもう考えられなかったのもある。
元々一人で生きていける人間ではあったが、**本編でのリュシアンと過ごした日々は彼の中で最上の時間であり、同時に失くすには惜しすぎるものだった。** 勿論、身体と精神のギャップが当たり前だったあの世界自体、ノアにとって理想郷のようなものではあった。それでも、一番存在が大きかったのは紛れもなく自身の最高の相棒であった。
それ故か、不安な時や夜眠る時は自分の両手を握るようになった。そうすれば少しでも安心できるから。彼の体温を思い出すことができるから。
リュシアンに向けている感情は、親愛、尊敬、信頼、彼ほどではないかもしれないが庇護欲…など様々。どれもノアにとって大事で、何一つ取りこぼしたくないかけがえのないものである。
それはそれとして、こうして現実世界に戻ってきて初めて自覚した…いや、仮想現実でも薄々は気付いていたのかもしれないが、改めて彼の中でハッキリと形を持つものもあった。
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**「これからも…僕が君を覚えている限りは、ずっと僕の中で生きてくれ、リュシアン」
「君が仮想の存在だろうと関係ない。君の隣が僕の世界なのは、これからも変わらないからさ」**
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**「ああ、リュシアン。僕だけのご主人」
「僕は、きっと君に──恋していたんだ」**
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そう笑う彼の髪にはどこか見覚えのある月の髪飾りが、そして左耳にはシンプルなデザインの金のピアスが揺れていた。
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**[さらにその後の話](https://fse.tw/g6tRvkrt)**
(上記の話と並べるにはあまりにも鬱かもと思ったので隔離しました…めちゃ長いです)
「へぇ…君が僕の”ご主人”ってあたりか。よろしくな」
「いやぁ、外の空気はいいね。獄中生活もそろそろ飽きてきた頃だったんだ」
「せいぜい上手く僕を使ってくれよ。道具は道具らしく、それなりに機能してやるからさ」
一人称:僕 二人称:君 三人称:彼、彼女
イメージとしてはライネス(『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』)に似た男性口調。
身長:163cm
誕生日:3月24日
イメカラ:月白
| 項目 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| 日 | 3月24日 | 「心の友人を求めるロマンチス」 |
| 色 | マロー | 「直感的・高尚・主観的」 |
| 花 | クフェア | 「憧れ・自由気まま」 |
| アセビ | 「あなたと二人で旅をしましょう」 | |
| 星 | アルゲニブ | 「環境に恵まれた聡明さ」 |
概要
とある世界で『異端者』として囚われている少女 (なぺHO Moon)。
涼しげで可憐な外観とは裏腹に気さくで物怖じしない性格。軽薄かつ掴み所のない自由なネコチャン。最低限の礼儀はあるものの、基本的に自分のやりたいように周りを巻き込みつつ行動する。軽口を叩いて何か言われたら「おー怖。冗談だって~」と茶化すこともしばしば。
余裕のありそうな態度ではあるがその実は割とポンコツ…というか抜けてる。 自身の言動に責任は持つので責任転嫁をしないだけまだマシだが、ダメな時は「あは、ごめ~んマジか。まあそういうこともあるよね」と開き直りがち。結構害悪なタイプかもしれない。一応真面目な部分もあるのでやる時はちゃんとやる。
自身の外観に絶対的な自信がある。 ナルシスト気味。可愛さを武器に要望を通そうとすることもあるが、中身が上記のとおりなのであまり上手くいっていない。
自身が囚われの身である自覚はしっかりしており、国家警察に反抗しようという気持ちは(今のところ)特にない。ただ、国家のために身を捧げる彼らのことは理解できないらしい。殉職だなんてつまらない、それが君らの本当にやりたかったことなのか?と利他的な姿勢には懐疑的。口では「国家警察サマ」と言うがそこに敬意は微塵もなく、粛々と職務をこなす様をまるで別の星の生命体を見るような目で見ている。
目新しいものに興味を惹かれがち。 普通に好奇心旺盛なため、新しい場所に出ようものなら本来の目的そっちのけで動いてしまう。やはり気ままな猫だったかもしれない。
秘匿
本名は「Noah(ノア)」。
また、見た目こそ10代後半ほどの少女だが、精神的には20代前半であり性自認は男性。
気が付いたら異端者として囚われ記憶を失くしており、しかも自認と違って何故か女性の体になっているため当初は大困惑であった。ただ適応能力はそれなり故に今はすっかり慣れており、体に精神が引っ張られるのか女子らしい可愛い言動も板についている。
ちなみに顔についてやたらナルシストなのは今の顔が自分の好みどストライクであるから。 唯一の欠点はその中身が自分であること。僕が付き合いたいんだが…?
毎日悪夢を見ているのもあり悍ましい光景は見慣れている。とはいえ別に好きではない。僕の深層心理どうなってるんだ?これも僕が犯したらしい罪に関係あるのか?と日々疑問に思っている。そういうのもあり考えることが趣味になっている。何もない真っ暗な牢獄生活だと禄な娯楽もないため、思考することで退屈を紛らわせているところはある。
記憶がない自分のことを空っぽな存在だと思っている。 名前以外に自分を自分たらしめるものがないため、「退屈なことは好きじゃないけど、その点で言えば『僕』という存在が一番退屈だ。その辺の空気と変わらないんじゃないか?」と冷淡な自己評価をしている。
そういう意味では今回の任務で道具として使われるのは100%嫌というわけではない。重要な役割を与えられるということは、多かれ少なかれ自分にある何かに期待をされているということ。暗闇の中で魘されていただけの自分にもこの世界に何かを残せるチャンスが巡ってきたのだと、むしろ肯定的に捉えている(ただ事前説明なしに連れてこられたのは若干不服らしい)。
「生きること<自分らしくあること」のため、状況によっては別に死んでもいいと思っている。ただしその時は「No.0708」としてではなく「ノア」として終わりたい。
悪夢の影響で精神的に疲弊しているのもあるが、記憶喪失故に自己が曖昧であることを許容できず、またこの世界に未練や思い出といった抱えるものがないためわざわざ生きることに執着していない…というのが大きかったりする。
心のどこかでは「生きることに希望を見出して思いっきり人生を楽しみたい」と願っている、のかもしれないしそうでもないかもしれない。どちらにしても彼女の自覚していない思いである。
セリフサンプル
「僕に教えてくれよ。世界の広さってやつをさ」
「僕の自認は男だ。こうして自分の体として使っているこの顔も、僕からしたらやたらと整った借り物みたいなものさ」
「そうだな…ゲームで自分の好みの顔をした美少女アバターを使うような、そんな感覚。確かにそれは僕なんだけど、中身はもっと別の僕なわけで。まあ、肝心なその中身っていうのを僕は覚えていないんだけどな」
「警察サマの社会は堅苦しいな。上下関係とか、法に則ってとか。しがらみだらけだ。僕なら窮屈ですぐに嫌になる」
「まあ、僕と二人の時くらいはそういうの考えずに気楽でいなよ。わざわざそういうのつつく真似なんてしないし。…その分僕にもうちょい人権くれたっていいんだからな?」
「(ノア…これは、これだけは、僕だけのものだ。この名前だけは、何があっても守り抜きたい)」
イメソン
・終焉逃避行 / 柊マグネタイト
・私は雨 / 稲葉曇
・運命 / はるまきごはん.煮ル果実
通過シナリオ
・NapFrappe/HOMoon(2025/7/7〜7/15)
おまけ
・初期設定画


・ディスプレイ

「…ああ、そうだ、ちゃんと思い出した」
「僕の…僕の名前は─」
“Noah”
名前:Noah・Luminous(ノア•ルミナス)
一人称:僕(私) 二人称:君 三人称:彼、彼女
時によっては女性口調で話すことも
年齢:18歳
身長:163cm
誕生日:3月24日
外観は仮想現実内とそこまで変わらない。髪の長さが腰辺りになったくらい。
涼しげな雰囲気と端正な顔が特徴的な少女…ではあるが自認は男性。性同一性障害持ち。
自認については家族しか知らず、口調は隠していないもののそれ以上は男性として振る舞うことはなかった。ナナとして女子らしい挙動が板についていたのはここ由来。
中身が中身のため女子と心から仲良くなることができず、男子も男子でなんとなくやりづらい。持ち前のコミュ力で友人はそれなりにいたが、親友と呼べるような存在はいなかった。
また、本来の性格は本編のような好奇心旺盛で気ままなタイプだが、周りには外見のイメージからクールビューティーに見られることが多く、そうしたレッテルから意思に反した言動を求められることも日常茶飯事。元々精神と身体のギャップを抱えているのもあり、交友関係にヒビを入れないよう常に自身を抑圧していた。
本編開始前からうっすら感じていた希死念慮は本来の自分の名残。 現実世界の彼はそうした現状に強いストレスを感じており、明確に自殺を図ろうとはしなかったものの「苦しい」「どこかに逃げるか、そうでなければ消えたい」と考えていた。
一方で自身の二つの性格を上手くコントロールして周りと馴染めていたくらいには精神的に強い部分もある。本編で精神年齢について20代前半?と話していたが、実際に中身が20代というわけではなくそのレベルまで心が完成されていた、といった方が正しい。
なお外見に対する自信はこの頃から変わらない。相変わらず自分の顔が一番タイプなため好きな人はできたことがないし、そもそもそこまでの情を他人に抱くことはない。全然一人でも生きていける人だった。 ちなみに顔が顔なので普通にモテてた。
通過後
組織から保護された後は入院の後に日常へと戻った…はずだった。
捜査の手が入ったことで自分やリュシアンのいたあの世界がもうないことを理解しており、彼ともう会えない事実や疎ましい現実に戻ってきた絶望感から割と本気で消えてしまおうか迷った。
が、「夢から覚めた世界でも幸せに生きてほしい」という彼の願いを思い出して踏みとどまることができた。
「実際に会うことはもう叶わなくても、リュシアンは僕の記憶の中にちゃんといる」
「僕の中で生きている」
「なら…僕ももう少しだけ、この世界を生きてみるよ。君が願ったように」
「…そうだ、折角星も海もある世界に戻ってきたんだ。二人で旅でもしようか!」
「君と見たい景色がたくさんあるんだ」
そういうことで休息もそこそこに旅に出ることに。
仮想現実で巡ったアジアやヨーロッパ、他にもたくさん。知らない世界を満足するまで君と全部見てやろう!行動力の権化かもしれない。本編での外見と大差ないため、もしかしたら世界のどこかで元異端者たちと巡り会う…なんてことも可能性としてはあり得る。
また、誰も自分を知らない世界に飛び込むのもあり、今までの仮面を外し抑圧していた本来の性格で振る舞うようになった。
なお本編では記憶を封じられていたため、リュシアンを含む仮想現実内の人々には本来の性格で接することができていた。のびのびと自分を出せていたあの時からまた元に戻るなんて、彼の中ではもう考えられなかったのもある。
元々一人で生きていける人間ではあったが、本編でのリュシアンと過ごした日々は彼の中で最上の時間であり、同時に失くすには惜しすぎるものだった。 勿論、身体と精神のギャップが当たり前だったあの世界自体、ノアにとって理想郷のようなものではあった。それでも、一番存在が大きかったのは紛れもなく自身の最高の相棒であった。
それ故か、不安な時や夜眠る時は自分の両手を握るようになった。そうすれば少しでも安心できるから。彼の体温を思い出すことができるから。
リュシアンに向けている感情は、親愛、尊敬、信頼、彼ほどではないかもしれないが庇護欲…など様々。どれもノアにとって大事で、何一つ取りこぼしたくないかけがえのないものである。
それはそれとして、こうして現実世界に戻ってきて初めて自覚した…いや、仮想現実でも薄々は気付いていたのかもしれないが、改めて彼の中でハッキリと形を持つものもあった。
「これからも…僕が君を覚えている限りは、ずっと僕の中で生きてくれ、リュシアン」
「君が仮想の存在だろうと関係ない。君の隣が僕の世界なのは、これからも変わらないからさ」
「ああ、リュシアン。僕だけのご主人」
「僕は、きっと君に──恋していたんだ」
そう笑う彼の髪にはどこか見覚えのある月の髪飾りが、そして左耳にはシンプルなデザインの金のピアスが揺れていた。
さらにその後の話
(上記の話と並べるにはあまりにも鬱かもと思ったので隔離しました…めちゃ長いです)
