たとえ一時期でもよく行っていたお店がなくなるのはさびしい。お店の名前が変わって元のようにほぼ同じもの、例えば書籍を売っているとしてもだ。お店には個性があって、それと合わなければなかなか足繁くは通わない。それはそれで縁というものなのだろう。その縁が切れ...

「会いたい」を「会いたい」と言わずにどう伝えるかにすごく長けた言語なのでは。いや他の言語そんなに知らんけど。

まあでも、文学とかそういうものだったりするし他の言語でもそうなのかも。婉曲表現、悪くいえばまわりくどく表現する方法。

虎ノ門と新橋の間、ヘッケルンという喫茶店があって。ジャンボプリンが有名とのことなので、虎ノ門でのお仕事のついでに寄ってみた。昔ながらの喫茶店というたたずまい、ぼくが入ったときには気のよさそうなマスターが一人。ジャンボプリン350円、プリン・コーヒー...

週に一度、新橋の駅から虎ノ門まで歩く機会がある。ちょうど昼間なので、スーツ姿のおじさんたちが首から社員証を下げて我が物顔に闊歩している姿とすれ違う。いわゆる新橋らしさ。そして彼らが道幅いっぱいに歩いているのを見たり、しょーもない話をしているのを聞いた...

初めての駅で降りるときはワクワクする。それがたとえお仕事であったとしても。今日降りた駅は地下にある駅だったので、薄暗いプラットフォームから狭い階段を上がって、高架の道路のたもとにある出口に出るまでドキドキしていた。地図を片手に歩きながら、アパートやお...

部屋を出たら、雨が降っている。冬の雨は苦手だ。関東の冬は基本晴れているので、たまに雨が降ると憂鬱な気分になる。そこまで考えながら傘をさしつつ歩いていて、そもそもどの季節でも雨は苦手なのではと思い至った。部屋の中から見る雨は、時に気持ちを落ち着かせてく...

メモを取るのが好きだ。後先あまり考えず、その場の気分とその場のノリで。後で読み返して自分でも何が書いてあるのかわからないこともあるし、改めて何かにまとめ直すこともある。でもメモはメモとして。その場の空気感とか、そのときの自分の感情とか。まとめてパッケ...