大枠、設定の文章化1 version 15

2024/08/22 08:26 by someone
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大枠、設定の文章化
モルが記した”絶望の賜主”、”賜主が語る「穢れた人間たち」”の項目を基に、ギルが健人パートへの布石として大枠の設定を見直す試みです。賜主とリュミエが戦った後のものを、時系列順で述べていこうと思います。都度上げていきますので、モルの方で修正や確認の必要、違和があればお教えください。
(尚、一部設定に仮称や、仮の導線を設けて文章化しています)

1.賜主の転生体=花森健人、地球人類として日本の朝憬市に誕生。
 
同時期にリュミエだった”抜け殻”は、ある辺境の星で住民の保護を受ける。
 
エクリプス(並びに影魔)、創造主である賜主を失ったことで最初期のエクリプスである”七兄妹”が台頭する。これに伴いエクリプス、その後の方針を「賜主の遺志を継ぎ、絶望による全生命の浄化を継続する」とする。
(尚、七兄妹は以前の閣下たちをイメージして頂いて構いません。変更した設定に合わせて落とし込みますが、可能ならある程度、彼らを宛がう気でもあるので。また七人の増減もプロット時点で話せれば問題ないです)

2.抜け殻が転移魔法を使用、家族探しの旅に出る。
 
花森健人、”優しいことのために戦う”と福祉系の高校に通うも、現実に対し自身の無力に苛まれ夢破れる。
  
その後、花森健人が朝憬市の展望台で抜け殻の泣き声を聞き、二人が邂逅。互いに独り言を話し、聴く。
(リュミエの抱いていた暖かさが欠落し涙する心羽、賜主と同様の義憤を抱くも無力故に、最後の足掻く先を求めた健人。故に彼はその鳴き声を確かに聞いた。運命のいたずら的描写ですが、ある意味必然とギルは解釈します)
この時抜け殻は健人より”燎星心羽”と名を受け、彼の夢を拾う。健人はその返礼として心羽よりブレスレット(以下レガリアとする)を手渡された。
(権能を失った心羽の手元にあった時レガリアはその機能を停止していたが、賜主の権能を引き継いだ健人の手に渡った時に再起動。健人が一応普通の人間であり、この力の意味が分からなかったこともあり、直後にレガリアの反応は消失する。しかし——)

エクリプス、上述の邂逅に伴うレガリアの反応を一瞬であるが検知し、重要視。
先遣隊を当該座標である朝憬市へ派遣。
(以後二年間の先遣隊の活動が、やがて朝憬市において”神隠し”——都市伝説と認知される)

3.英道大学二回生となった花森健人、衝動的に自死を図ろうとした際、先遣隊の影魔に襲撃される。この時の健人の絶望を引き金としてレガリアの力が発現。また賜主の意識も一部だが復活する。
3.英道大学二回生となった花森健人、衝動的に自死を図ろうとした際、先遣隊の影魔に襲撃される。この時の健人の絶望を引き金としてレガリアの力が発現。自身の描いたデジタル画に酷似した姿に変身する。また賜主の意識も一部だが復活する。
 
上記のうち、レガリアの発現と影魔殺害の事象は先遣隊から七兄妹へ報告され、彼らは「英同大学にレガリア所持者が存在する」と焦点を定める。これ以降、エクリプス達は朝憬市に本格的に現れ始める。またこの時、七兄妹は政府に”エクリプスの朝憬市への入植”を要求。その圧倒的な武力を誇示し、政府と以下の密約を交わす。
・エクリプス並びに影魔の活動と探索に対し、人類による一切の干渉、追跡調査、分析等の禁止。
・エクリプス、影魔の生命とその維持の保証。これに関わる一切に対する朝憬市住民と自治体等の官民を問わない”協力”。
・この法を侵した際にはエクリプスへの宣戦布告と判断し、即座に地球と全世界への報復としてあらゆる実力を行使する。
(要は件の、公的機関を介入させないための設定です)

4.花森健人は状況に混乱する中でバイトと大学を三日休む。英道大学の屋上には先の交戦の跡があり、大学の友人である桧山初樹がこれらの状況と健人自身を気にかけ二人で話す。しかし互いにその事情を探り合う形となってしまい、思いは平行線となる。(初樹には下記の事情があり、神隠しに強い怒りがある)
この際先遣隊のエクリプスの一人であるアハト(クモの意匠あり)が、事前に初樹の懐に忍ばせた小型のクモで健人と初樹の情報を収集していた。その後、健人を”混乱しているレガリア所持者である”と把握したアハトは、影魔を引き連れ健人と初樹の前に現れる。当初は健人に対し、レガリアをどうやって手に入れたかを問うアハトだったが、健人はその問いの意味を理解できない。その直後、神隠しがエクリプス達によるものと知った初樹が激昂するも、彼が人質に取られたことで対話は断絶。アハト達に数的有利を取られたまま交戦に至るも、レガリアと賜主の力(各一部)が同時に発動。アハト並びに影魔らを瞬時に撃退する。しかし、その一連は七兄妹に情報共有されていた。

5.翌日、桧山初樹のアパートにて。未だ混濁の状況にある健人は、苦痛を吐露すると共に初樹に対しエクリプス達へ激昂した理由を問う。初樹からは、以前妹の由紀が神隠しに遭い、行方不明であることが語られた。警察を始め、社会の場当たり的な対応に納得ができなかった彼は自身で事件当時のことを調べ、由紀の心が苦痛と絶望にあったこと、そして断片的ながら事件には超常的な現象があったことを知る。当時はそれ以上のことは何もわからず、また自身の無知を許せなかった。だが先の一件で神隠しにエクリプス達が関わっていることを確信した。それ故に怒りに吠えたという。
その後、初樹の事情を受けた健人はようやく落ち着いて自身の事情を話した。だが、話しているうちから酷く動揺し、強い不安が胸中を締め付ける。初樹はそんな健人の姿に沈痛な思いを抱くも、今は言葉を呑むことしかできなかった。
帰路に着く健人はその後、気が付けばあの展望台に向かっていた。そこで自身のかつての夢と、レガリアを贈った赤髪の少女の存在を思う。しかし心は完全に失意に向かっており、レガリアを展望台に置いていこうかと考えてしまう。そこに、七兄妹の一人であるルストが現れる。

6.「唐突に心苦しいのですが、ご同行頂けますか?私としては手荒な真似はしたくないのです」。半狂乱に陥りかけている健人に、ルストは静かにそう告げる。どうして自分なのか——。心中で何度も繰り返してきた言葉を健人は怒りと共に吐き捨てる。そのまま二者は交戦するも、この展望台の思い出を穢させない意地からか健人の膂力がルストの身を強く打つ。撤退余儀なくされるルストに、「レガリアを手放せば、もうお前たちは追ってこなのか」と健人問う。
6.「唐突に心苦しいのですが、ご同行頂けますか?私としては手荒な真似はしたくないのです」。半狂乱に陥りかけている健人に、ルストは静かにそう告げる。どうして自分なのか——。心中で何度も繰り返してきた言葉を健人は怒りと共に吐き捨てる。そのまま二者は交戦するも、この展望台の思い出を穢させない意地からか健人の膂力がルストの身を強く打つ。だが他の兄妹がこの周辺に既に包囲していると再度”同行”るルストに、「お前たちの狙いはこれ(レガリア)なのか」と健人問う。
「理由はそれだけではありませんよ。貴方があの方だというなら、我々は本来に戻るべきなのだから——」
健人はその訳の分からない返答に絶叫することしかできず、また”あの優しさ”にレガリアを棄てることもできなかった。
健人はその訳の分からない返答に激昂するも、迫りくる七兄妹の存在に今は退くことしかできず、また”あの優しさ”に対しレガリアを棄てることもできなかった。

その頃、先の健人の動揺を受けて桧山初樹は葛藤していた。その時飲み込まれた言葉——”共に戦って欲しい”という思い。それが初樹の胸を絞める。エクリプスたち異形の存在の危険性は、昨日羽交い絞めにされた時に自身の身を以て理解できた。妹を探すためとはいえ、あの連中を相手取るなど普通の人間には不可能に等しい。ましてそんな自分のエゴのために、友である花森健人を巻き込み、戦わせるなど。その時、初樹のスマホに健人からの連絡が入る。
「ハッサン、ごめん…助けてくれ」
涙ながらに零されたその言葉に、初樹は心を搔き毟られる。そうだ、前提が違ったのだ。戦って欲しいのではないのだ。
「花っち。どれだけ助けなれるか分からないでも俺も一緒に戦う」
この時、花森健人が頼れる者は事情を理解している桧山初樹しかいなかった。「どうすればいい?奴らに追われてる」涙ながらに零されたその言葉に、初樹は心を搔き毟られる。そうだ、前提が違ったのだ。自分は彼だけに戦って欲しいのでは決してないのだ。
「花っち、今そっち行く。俺も戦う」
迷いより何より、覚悟を決めた言葉。それは、今度は、確かな意思として伝えることができた。
「一緒に戦おう」
そんなもう一人の友の思いに、健人はその泣き顔を少し上げた。

7.迅速に行動しなければならない。桧山初樹は電話を繋いだまま、自宅を飛び出した。「花っち、今どこだ?」
健人からの情報を整理しながら、展望台の見える東へ駆ける。健人もまた、初樹が向かってくるであろう彼の自宅の方角へ走った。しかし程なく、七兄妹のゾルドーとエヴルアが健人を襲撃する。「そもそも貴殿は何者か。あの方ならば——」「いち早くお戻りいただく」
連戦、加えて上位に位置するエクリプス二体。健人は追い詰められていく。他のエクリプス達も迫りくることは容易に想像できた。せめて”もう一人でも、共に戦う誰かがいたなら”——。肉薄するエヴルアの槍の一撃、そして健人を射貫かんとゾルトーの銃から放たれる魔弾。同時に危機を知らせる駆け付けた初樹の声。「花っち、後ろだ!」——。瞬間、花森健人の背後に何者かが居た。暗闇の中にあっても鈍く銀に光る人型。それは健人の描いていたもう一つのデジタル画に似ており、エクリプスと酷似しながらも、明らかに健人を守護する行動を取っていた。「誰だ?」「誰って、作ったのはお前じゃろ。”リーン”」

 

コメント1:ギル
現状、ここまで箇条書き的に起こしてみましたが、ここまでをモルにご査収いただきたく思います。
また、ここから書き進めていくことが可能でしたら、5以降はプロットを本格的にしていこうかとギルは想定しています。
(…後日書いてみましたところ、プロットは4から扱う形になりました)

コメント2:モル
お疲れ様ですギル、こちらで査収させてもらいますね!
 
 

まず七兄妹は問題ないです!いなくなった賜主の後継はたしかに必要な設定だと思います。必要に応じて七の数字は増やしたり減らしたりしても大丈夫ですよね?

それと、これは本当に好みの問題なのでスルーしてもらっても大丈夫なのですが、健人と心羽をレガリアが引き合わせたことについて、個人的には二人の出会いは偶然、たまたま……或いは運命?で、合理的な理由はない方がロマンチックだなーって思います…‪w (強いていえば「誰かの泣き声を健人が聞き逃さなかったから」とか?w)

エクリプスが検知したレガリアの反応は、これまで心羽が持ち歩いているあいだ一度も検知されなかったのだとすると「権能を持つ者の手に渡ったことでレガリアが起動しスタンバイ状態になった時に発せられた反応」とするのがいいでしょうか…?

政府との密約や神隠しの都市伝説など、その他の設定は違和感もなく高水準にまとまってていい感じです!書き進めてもらってOKです👍

(それと、モルの画面だと改行が不思議な感じになってます。これは意図的なものでしょうか…?)

コメント3:ギル
どもです、モル!コメント頂いた内容に伴い、各項目を書き直してみました。
重ねて見て頂くことになりますがお願いします!
特に出会いとレガリアに関して言ってくれたことが印象に残っていたため、念入りに言語化させて貰いまいした。(言ってモルが導線整えてくれていたのですがw)
それと各話で扱う事件・ケースの項目として、”この時点の調査ケース”を設けて適宜更新していこうと思いましたので、併せてお伝えしておきます。また改行についても、できる限りのそれですが、修正を掛けております。先日見てもらった時は、お手数かけました…


コメント1:ギル
現状、ここまで箇条書き的に起こしてみましたが、ここまでをモルにご査収いただきたく思います。
また、ここから書き進めていくことが可能でしたら、5以降はプロットを本格的にしていこうかとギルは想定しています。
(…後日書いてみましたところ、プロットは4から扱う形になりました)

コメント2:モル
お疲れ様ですギル、こちらで査収させてもらいますね!

まず七兄妹は問題ないです!いなくなった賜主の後継はたしかに必要な設定だと思います。必要に応じて七の数字は増やしたり減らしたりしても大丈夫ですよね?

それと、これは本当に好みの問題なのでスルーしてもらっても大丈夫なのですが、健人と心羽をレガリアが引き合わせたことについて、個人的には二人の出会いは偶然、たまたま……或いは運命?で、合理的な理由はない方がロマンチックだなーって思います…‪w (強いていえば「誰かの泣き声を健人が聞き逃さなかったから」とか?w)

エクリプスが検知したレガリアの反応は、これまで心羽が持ち歩いているあいだ一度も検知されなかったのだとすると「権能を持つ者の手に渡ったことでレガリアが起動しスタンバイ状態になった時に発せられた反応」とするのがいいでしょうか…?

政府との密約や神隠しの都市伝説など、その他の設定は違和感もなく高水準にまとまってていい感じです!書き進めてもらってOKです👍

(それと、モルの画面だと改行が不思議な感じになってます。これは意図的なものでしょうか…?)

コメント3:ギル
どもです、モル!コメント頂いた内容に伴い、各項目を書き直してみました。
重ねて見て頂くことになりますがお願いします!
特に出会いとレガリアに関して言ってくれたことが印象に残っていたため、念入りに言語化させて貰いまいした。(言ってモルが導線整えてくれていたのですがw)
それと各話で扱う事件・ケースの項目として、”この時点の調査ケース”を設けて適宜更新していこうと思いましたので、併せてお伝えしておきます。また改行についても、できる限りのそれですが、修正を掛けております。先日見てもらった時は、お手数かけました…
またその後ですが、健人パートの導入の関係で4を始めとしていくらか更新しました。拙いそれですし、更新も遅くなっていましたが、またプロットから書き進めていこうと思いますのでよろしくお願いしますねw

ですが、健人パート導入の関係始めとしていくらか更新しました。拙いそれでし、更新遅くなっていました、またロットからき進めていこうと思いますよろしお願ますねwコメント4:ギル
お疲れ様ですモル、ギルです。ちょっと書けそうだったので、最近頻回プロット書かせて頂いてますが、現状マズいところないでしょうか?特に、7時点ネーゲルしてしまた(たこの名前、以前賜主に宛がってまってましが、何か違ったと思うので、それよりも前ある元々に近い形に…)。
賜主がエクリプスを生み出たように健人がレガリアを通してネーゲルを生み出しちゃった感じですね。元々、今回ネーゲルを出すか迷っていたことあって、こん調子になってしまいました。ただ今回のネーゲルは以前のように健人の内側や諸々の設定と深く絡める気はないです。彼はこの7の時点で生てなので、健人が憧憬を見ていた”ヒーーもの然”としたキャラではありますが、過去もバクボーンもこれ以上はありません。
加えてモルが【絶望の賜主】の項目でくれてる、”賜主が健人を乗っ取って心羽と話す件”の邪魔になってもいけないので、健人自身やレガリアに宿らせるつもりもありません。専用の小さいカプセルに収納して、初樹に持ってもらおうと思ってます。
加えての他、健人と初樹が共に戦ための案して、スマホとBluetoothを使った連携を取るように考えさせようとっています。ということご査収いただのも大変かと思いますが、違和感や疑問点、モルの思う設定との乖離や矛盾などが無いか、頂戴できる時にコメント頂ければと思います。      

モルが記した”絶望の賜主”、”賜主が語る「穢れた人間たち」”の項目を基に、ギルが健人パートへの布石として大枠の設定を見直す試みです。賜主とリュミエが戦った後のものを、時系列順で述べていこうと思います。都度上げていきますので、モルの方で修正や確認の必要、違和があればお教えください。
(尚、一部設定に仮称や、仮の導線を設けて文章化しています)

1.賜主の転生体=花森健人、地球人類として日本の朝憬市に誕生。
 
同時期にリュミエだった”抜け殻”は、ある辺境の星で住民の保護を受ける。
 
エクリプス(並びに影魔)、創造主である賜主を失ったことで最初期のエクリプスである”七兄妹”が台頭する。これに伴いエクリプス、その後の方針を「賜主の遺志を継ぎ、絶望による全生命の浄化を継続する」とする。
(尚、七兄妹は以前の閣下たちをイメージして頂いて構いません。変更した設定に合わせて落とし込みますが、可能ならある程度、彼らを宛がう気でもあるので。また七人の増減もプロット時点で話せれば問題ないです)

2.抜け殻が転移魔法を使用、家族探しの旅に出る。
 
花森健人、”優しいことのために戦う”と福祉系の高校に通うも、現実に対し自身の無力に苛まれ夢破れる。
  
その後、花森健人が朝憬市の展望台で抜け殻の泣き声を聞き、二人が邂逅。互いに独り言を話し、聴く。
(リュミエの抱いていた暖かさが欠落し涙する心羽、賜主と同様の義憤を抱くも無力故に、最後の足掻く先を求めた健人。故に彼はその鳴き声を確かに聞いた。運命のいたずら的描写ですが、ある意味必然とギルは解釈します)
この時抜け殻は健人より”燎星心羽”と名を受け、彼の夢を拾う。健人はその返礼として心羽よりブレスレット(以下レガリアとする)を手渡された。
(権能を失った心羽の手元にあった時レガリアはその機能を停止していたが、賜主の権能を引き継いだ健人の手に渡った時に再起動。健人が一応普通の人間であり、この力の意味が分からなかったこともあり、直後にレガリアの反応は消失する。しかし——)

エクリプス、上述の邂逅に伴うレガリアの反応を一瞬であるが検知し、重要視。
先遣隊を当該座標である朝憬市へ派遣。
(以後二年間の先遣隊の活動が、やがて朝憬市において”神隠し”——都市伝説と認知される)

3.英道大学二回生となった花森健人、衝動的に自死を図ろうとした際、先遣隊の影魔に襲撃される。この時の健人の絶望を引き金としてレガリアの力が発現。自身の描いたデジタル画に酷似した姿に変身する。また賜主の意識も一部だが復活する。
 
上記のうち、レガリアの発現と影魔殺害の事象は先遣隊から七兄妹へ報告され、彼らは「英同大学にレガリア所持者が存在する」と焦点を定める。これ以降、エクリプス達は朝憬市に本格的に現れ始める。またこの時、七兄妹は政府に”エクリプスの朝憬市への入植”を要求。その圧倒的な武力を誇示し、政府と以下の密約を交わす。
・エクリプス並びに影魔の活動と探索に対し、人類による一切の干渉、追跡調査、分析等の禁止。
・エクリプス、影魔の生命とその維持の保証。これに関わる一切に対する朝憬市住民と自治体等の官民を問わない”協力”。
・この法を侵した際にはエクリプスへの宣戦布告と判断し、即座に地球と全世界への報復としてあらゆる実力を行使する。
(要は件の、公的機関を介入させないための設定です)

4.花森健人は状況に混乱する中でバイトと大学を三日休む。英道大学の屋上には先の交戦の跡があり、大学の友人である桧山初樹がこれらの状況と健人自身を気にかけ二人で話す。しかし互いにその事情を探り合う形となってしまい、思いは平行線となる。(初樹には下記の事情があり、神隠しに強い怒りがある)
この際先遣隊のエクリプスの一人であるアハト(クモの意匠あり)が、事前に初樹の懐に忍ばせた小型のクモで健人と初樹の情報を収集していた。その後、健人を”混乱しているレガリア所持者である”と把握したアハトは、影魔を引き連れ健人と初樹の前に現れる。当初は健人に対し、レガリアをどうやって手に入れたかを問うアハトだったが、健人はその問いの意味を理解できない。その直後、神隠しがエクリプス達によるものと知った初樹が激昂するも、彼が人質に取られたことで対話は断絶。アハト達に数的有利を取られたまま交戦に至るも、レガリアと賜主の力(各一部)が同時に発動。アハト並びに影魔らを瞬時に撃退する。しかし、その一連は七兄妹に情報共有されていた。

5.翌日、桧山初樹のアパートにて。未だ混濁の状況にある健人は、苦痛を吐露すると共に初樹に対しエクリプス達へ激昂した理由を問う。初樹からは、以前妹の由紀が神隠しに遭い、行方不明であることが語られた。警察を始め、社会の場当たり的な対応に納得ができなかった彼は自身で事件当時のことを調べ、由紀の心が苦痛と絶望にあったこと、そして断片的ながら事件には超常的な現象があったことを知る。当時はそれ以上のことは何もわからず、また自身の無知を許せなかった。だが先の一件で神隠しにエクリプス達が関わっていることを確信した。それ故に怒りに吠えたという。
その後、初樹の事情を受けた健人はようやく落ち着いて自身の事情を話した。だが、話しているうちから酷く動揺し、強い不安が胸中を締め付ける。初樹はそんな健人の姿に沈痛な思いを抱くも、今は言葉を呑むことしかできなかった。
帰路に着く健人はその後、気が付けばあの展望台に向かっていた。そこで自身のかつての夢と、レガリアを贈った赤髪の少女の存在を思う。しかし心は完全に失意に向かっており、レガリアを展望台に置いていこうかと考えてしまう。そこに、七兄妹の一人であるルストが現れる。

6.「唐突に心苦しいのですが、ご同行頂けますか?私としては手荒な真似はしたくないのです」。半狂乱に陥りかけている健人に、ルストは静かにそう告げる。どうして自分なのか——。心中で何度も繰り返してきた言葉を健人は怒りと共に吐き捨てる。そのまま二者は交戦するも、この展望台の思い出を穢させない意地からか健人の膂力がルストの身を強く打つ。だが他の兄妹がこの周辺に既に包囲していると再度”同行”を迫るルストに、「お前たちの狙いはこれ(レガリア)なのか」と健人は問う。
「理由はそれだけではありませんよ。貴方があの方だというなら、我々は本来に戻るべきなのだから——」
健人はその訳の分からない返答に激昂するも、迫りくる七兄妹の存在に今は退くことしかできず、また”あの優しさ”に対しレガリアを棄てることもできなかった。

その頃、先の健人の動揺を受けて桧山初樹は葛藤していた。その時飲み込まれた言葉——”共に戦って欲しい”という思い。それが初樹の胸を絞める。エクリプスたち異形の存在の危険性は、昨日羽交い絞めにされた時に自身の身を以て理解できた。妹を探すためとはいえ、あの連中を相手取るなど普通の人間には不可能に等しい。ましてそんな自分のエゴのために、友である花森健人を巻き込み、戦わせるなど。その時、初樹のスマホに健人からの連絡が入る。
「ハッサン、ごめん…助けてくれ」
この時、花森健人が頼れる者は事情を理解している桧山初樹しかいなかった。「どうすればいい?奴らに追われてる」涙ながらに零されたその言葉に、初樹は心を搔き毟られる。そうだ、前提が違ったのだ。自分は彼だけに戦って欲しいのでは決してないのだ。
「花っち、今そっちに行く。俺も戦う」
迷いより何より、覚悟を決めた言葉。それは、今度は、確かな意思として伝えることができた。
「一緒に戦おう」
そんなもう一人の友の思いに、健人はその泣き顔を少し上げた。

7.迅速に行動しなければならない。桧山初樹は電話を繋いだまま、自宅を飛び出した。「花っち、今どこだ?」
健人からの情報を整理しながら、展望台の見える東へ駆ける。健人もまた、初樹が向かってくるであろう彼の自宅の方角へ走った。しかし程なく、七兄妹のゾルドーとエヴルアが健人を襲撃する。「そもそも貴殿は何者か。あの方ならば——」「いち早くお戻りいただく」
連戦、加えて上位に位置するエクリプス二体。健人は追い詰められていく。他のエクリプス達も迫りくることは容易に想像できた。せめて”もう一人でも、共に戦う誰かがいたなら”——。肉薄するエヴルアの槍の一撃、そして健人を射貫かんとゾルトーの銃から放たれる魔弾。同時に危機を知らせる駆け付けた初樹の声。「花っち、後ろだ!」——。瞬間、花森健人の背後に何者かが居た。暗闇の中にあっても鈍く銀に光る人型。それは健人の描いていたもう一つのデジタル画に似ており、エクリプスと酷似しながらも、明らかに健人を守護する行動を取っていた。「誰だ?」「誰って、作ったのはお前じゃろ。”リーン”」

コメント1:ギル
現状、ここまで箇条書き的に起こしてみましたが、ここまでをモルにご査収いただきたく思います。
また、ここから書き進めていくことが可能でしたら、5以降はプロットを本格的にしていこうかとギルは想定しています。
(…後日書いてみましたところ、プロットは4から扱う形になりました)

コメント2:モル
お疲れ様ですギル、こちらで査収させてもらいますね!

まず七兄妹は問題ないです!いなくなった賜主の後継はたしかに必要な設定だと思います。必要に応じて七の数字は増やしたり減らしたりしても大丈夫ですよね?

それと、これは本当に好みの問題なのでスルーしてもらっても大丈夫なのですが、健人と心羽をレガリアが引き合わせたことについて、個人的には二人の出会いは偶然、たまたま……或いは運命?で、合理的な理由はない方がロマンチックだなーって思います…‪w (強いていえば「誰かの泣き声を健人が聞き逃さなかったから」とか?w)

エクリプスが検知したレガリアの反応は、これまで心羽が持ち歩いているあいだ一度も検知されなかったのだとすると「権能を持つ者の手に渡ったことでレガリアが起動しスタンバイ状態になった時に発せられた反応」とするのがいいでしょうか…?

政府との密約や神隠しの都市伝説など、その他の設定は違和感もなく高水準にまとまってていい感じです!書き進めてもらってOKです👍

(それと、モルの画面だと改行が不思議な感じになってます。これは意図的なものでしょうか…?)

コメント3:ギル
どもです、モル!コメント頂いた内容に伴い、各項目を書き直してみました。
重ねて見て頂くことになりますがお願いします!
特に出会いとレガリアに関して言ってくれたことが印象に残っていたため、念入りに言語化させて貰いまいした。(言ってモルが導線整えてくれていたのですがw)
それと各話で扱う事件・ケースの項目として、”この時点の調査ケース”を設けて適宜更新していこうと思いましたので、併せてお伝えしておきます。また改行についても、できる限りのそれですが、修正を掛けております。先日見てもらった時は、お手数かけました…
またその後ですが、健人パートの導入の関係で4を始めとしていくらか更新しました。拙いそれですし、更新も遅くなっていましたが、またプロットから書き進めていこうと思いますのでよろしくお願いしますねw

コメント4:ギル
お疲れ様ですモル、ギルです。ちょっと書けそうだったので、最近頻回プロット書かせて頂いてますが、現状マズいところないでしょうか?特に、7の時点でネーゲルを出してしまいました(またこの名前、以前賜主に宛がってしまってましたが、何か違ったと思うので、それよりも前である元々に近い形に…)。
賜主がエクリプスを生み出したように、健人がレガリアを通してネーゲルを生み出しちゃった感じですね。元々、今回ネーゲルを出すか迷っていたこともあって、こんな調子になってしまいました。ただ、今回のネーゲルは以前のように健人の内側や諸々の設定と深く絡める気はないです。彼はこの7の時点で生まれたてなので、健人が憧憬を見ていた”ヒーローもの然”としたキャラではありますが、過去もバックボーンもこれ以上はありません。
加えてモルが【絶望の賜主】の項目で書いてくれている、”賜主が健人を乗っ取って心羽と話す件”の邪魔になってもいけないので、健人自身やレガリアに宿らせるつもりもありません。専用の小さいカプセルに収納して、初樹に持ってもらおうと思ってます。
加えてこの他、健人と初樹が共に戦うための案として、スマホとBluetoothを使った連携を取るように考えさせようと思っています。ということでご査収いただくのも大変かと思いますが、違和感や疑問点、モルの思う設定との乖離や矛盾などが無いか、頂戴できる時にコメント頂ければと思います。