大枠、設定の文章化1 version 2

2024/07/05 20:26 by someone
  :追加された部分   :削除された部分
(差分が大きい場合、文字単位では表示しません)
白紙星と花ページレガリア (仮称)
目次:〈希望の賜主〉
 遠い昔、何処かの世界。そこにある狂人がいた。彼は独りだった。彼は人として生きていた頃、欺瞞と欲望に溢れた醜悪な世界に無常さを抱いていた。だが誰も、何も守れぬ現実、救えぬ諦観をただそこから見続けていた。彼はある時、既存のあらゆる生命を超える力を得る。彼はその力——仮称”レガリア85”に向けて一つ、願いを述べた。
 
 ”私は望む。穢れ生きる命の末梢、それによる浄化を。ただ清らかなる者が、優しく生きられるために”

 命の選別を論じる気さえ毛頭なかった。もう何者も泣くことが無いよう、ただ内に宿る衝動が口から零れ出た。それ故か光が全てを覆った次の瞬間、確かに願いは叶えられこそした。それまでの彼の世界が、自身を除き全て滅ぶことで。

 "ああ、皆そんなものだったか"
静かな失望と共に小さな独り言が、壊れた世界に零れ落ちた。

 同時に彼は、自身にもう一つ力が備わっていたことに気づく。それは彼が望む”清廉な生命となり得た者達”の創出。だがこの者たちは彼の心が最早虚ろだった故か、他者の命と絶望を贄とし、食む存在となっていた。
 この一連の結果は、彼が描いた理想への解。故に彼は自身の望み、その本質を理解した。既存の生命全ての否定にして、新たなそれを創造、全世界を刷新する。故に彼はそれまでの全てへ皮肉を込め——

 ”私こそ、希望の賜主である”

 そう、自称した。
      

目次:〈希望の賜主〉
 遠い昔、何処かの世界。そこにある狂人がいた。彼は独りだった。彼は人として生きていた頃、欺瞞と欲望に溢れた醜悪な世界に無常さを抱いていた。だが誰も、何も守れぬ現実、救えぬ諦観をただそこから見続けていた。彼はある時、既存のあらゆる生命を超える力を得る。彼はその力——仮称”レガリア85”に向けて一つ、願いを述べた。
 
 ”私は望む。穢れ生きる命の末梢、それによる浄化を。ただ清らかなる者が、優しく生きられるために”

命の選別を論じる気さえ毛頭なかった。もう何者も泣くことが無いよう、ただ内に宿る衝動が口から零れ出た。それ故か光が全てを覆った次の瞬間、確かに願いは叶えられこそした。それまでの彼の世界が、自身を除き全て滅ぶことで。

"ああ、皆そんなものだったか"
静かな失望と共に小さな独り言が、壊れた世界に零れ落ちた。

同時に彼は、自身にもう一つ力が備わっていたことに気づく。それは彼が望む”清廉な生命となり得た者達”の創出。だがこの者たちは彼の心が最早虚ろだった故か、他者の命と絶望を贄とし、食む存在となっていた。
 この一連の結果は、彼が描いた理想への解。故に彼は自身の望み、その本質を理解した。既存の生命全ての否定にして、新たなそれを創造、全世界を刷新する。故に彼はそれまでの全てへ皮肉を込め——

”私こそ、希望の賜主である”

そう、自称した。