第一章 1話プロット version 4

2020/03/05 23:05 by sagitta_luminis sagitta_luminis
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第一章 1話プロット
1話の大まかな流れ。

シーン1 「光降る街」
梯子を登り、屋根裏から屋上に出る心羽。星々を眺め静かな夜の風にあたる。心羽はこの秘密の時間に、日々の出来事を夜空に語りかけるように呟く。
「こんばんは〜お空さん。今日は音楽団の練習に行ったんだけど、なかなか上達しないところがあって…」
「…こんな調子で上手くなるのかな、ちゃんと一人前の大人になれるのかな…」
「…って、どうせ聞いてないよね…」
子供の頃は、星が語りかけているような気がして、よく空とおしゃべりしていた。しかし心羽はもう14歳。空と会話なんて出来るわけないことをとっくに理解できる年齢になっていた。
「まあ、また明日もくるから…えっ」
空との会話を諦めて梯子を降り、部屋に戻ろうとしたその時、星々が瞬いた。
「『近い未来、空は消滅する』…?えっどういうこと!?」
心羽はその星々の瞬きを、一瞬で読み解いた。
「『星の力が何者かに悪用されている。このままでは世界が危ない』…!?お空さん、それじゃあ私はどうすれば…」
「『間もなく、星の力が地上にばら撒かれてしまう。これはもう止められない。その力を使って、空の消滅を防いでほしい』…?」
その時、空の一点が激しく光り、そこから七色に輝くいくつもの星が流星のように街に降り注ぐ。
「お空さん!大丈夫!?」
しかし、星はもう瞬かない。
「…わかった。私にまかせて!なんとかやってみる!」
そう告げると心羽は梯子を降り、家の外へと飛び出すと、降り注がれる7色の光を目で追いながら走り出した。

シーン2 「魔法の王国」
朝。目が覚め、あれは夢だったと落胆する心羽。詩乃と他愛もない会話を交わし、支度をすませて街へ出かける。
ルクスカーデンと呼ばれるこの街で、人々は【揮石】という魔法の道具を使って生活している。魔法によって彩られたこの街は人間と自然が共栄し、平和で豊かな時間が流れる。街の人も穏やかで優しい人が沢山いる、この街が心羽は大好きだった。
商店街を抜け、大通りを跨いでその先の脇道を進むと、アレグロ音楽団の集会所が見えてきた。

シーン3 「大予言シーン3 「アレグロにて①「あっ心羽、おはようー」
「おはようございまーす」
入口で早くから来ていたメンバーとすれ違い、準備室に向かう。準備室の棚の下に荷物を置き、上から楽器ケースを取り出す。
「今日はまだ5人かぁ…これから集まるといいな」
荷物の数を数え、集まっているメンバーを把握する。
「あっはるちゃんも来てる!」
遥香のバッグを目にすると、楽器ケースを持って石造りの階段を上がり、3階のベランダに向かう。いつもの場所でアルトサックスを吹いている遥香を見つけると、小走りで遥香のもとに向かった。
「おはよーはるちゃん!」
「こっちゃんおはよー」
心羽は遥香の隣に座ると、楽器ケースからトランペットを取り出した。
「今日は人が少ないね。いつもならこの時間にはみんな来てるのに」
話しながら、心羽はトランペットに息を通して冷えた金属の管を温める。
「この人数じゃ合奏は無しかぁ…」
寂しそうに呟く心羽に、遥香が言及する。
「なんか昨日の夜、流れ星が落ちてきたらしくて」
「あーそれ知ってる!私も見たよ!空がぱあっと光ってー…」
「ハイハイ落ち着いて。わかったから。それでね…」
遥香は心羽に状況を説明した。
「うちの宗教の偉い人が残した大予言?と昨日の流れ星がぴったり重なって、今朝起きたらうちの教会にたくさん押しかけてて」
「それで、あまりの人数にびっくりしちゃって、アレグロに逃げてきたの」
「へぇーそうだったんだ…でもそれってどんな予言なの?」
「なんか悪いことが起こるんだって。詳しくは知らないけど」
「知らないんだ…はるちゃん教会のシスターなのに」
「信じてないからね…予言も宗教も。さあさあ、練習戻るよ!」
あっそうだった」
「そうだった」
2人は各々の楽器を構え、基礎練習を始めた。

シーン4 「アレグロにて②」
心羽と遥香がいつも練習場所にしている三階のテラスからは、集会所の玄関からロビー、中庭までを見渡せる。
「あっ広夢さん達だ」
「ほんとだ」
2人が練習を始めてしばらく経った頃、アレグロ音楽団長の広夢とメンバー数人が玄関から入ってくるのが見えた。 
「だいぶ慌ててたね」
「どうしたんだろう」
程なくして、広夢が息を切らしながら三階のテラスにやってきた。
「おはよう遥香、心羽。遅くなってすまない」
「おはようございまーす」
「どうしたんですか?そんなに慌てて」
広夢は影魔が出現したため遅くなったことを伝えた。
「影魔に襲われた!?」
「いやいや、俺たちは襲われてないよ。だけど辺り一帯の通路が通行止めになっちゃって」
「それで他のみんなも遅れちゃったんですね…」
「でもみんな無事でよかったぁー!」
「ああ。今日は昼から合奏だ」
嬉しそうな2人にそう伝えると、広夢は階段の方へ戻っていった。

      

1話の大まかな流れ。

シーン1 「光降る街」
梯子を登り、屋根裏から屋上に出る心羽。星々を眺め静かな夜の風にあたる。心羽はこの秘密の時間に、日々の出来事を夜空に語りかけるように呟く。
「こんばんは〜お空さん。今日は音楽団の練習に行ったんだけど、なかなか上達しないところがあって…」
「…こんな調子で上手くなるのかな、ちゃんと一人前の大人になれるのかな…」
「…って、どうせ聞いてないよね…」
子供の頃は、星が語りかけているような気がして、よく空とおしゃべりしていた。しかし心羽はもう14歳。空と会話なんて出来るわけないことをとっくに理解できる年齢になっていた。
「まあ、また明日もくるから…えっ」
空との会話を諦めて梯子を降り、部屋に戻ろうとしたその時、星々が瞬いた。
「『近い未来、空は消滅する』…?えっどういうこと!?」
心羽はその星々の瞬きを、一瞬で読み解いた。
「『星の力が何者かに悪用されている。このままでは世界が危ない』…!?お空さん、それじゃあ私はどうすれば…」
「『間もなく、星の力が地上にばら撒かれてしまう。これはもう止められない。その力を使って、空の消滅を防いでほしい』…?」
その時、空の一点が激しく光り、そこから七色に輝くいくつもの星が流星のように街に降り注ぐ。
「お空さん!大丈夫!?」
しかし、星はもう瞬かない。
「…わかった。私にまかせて!なんとかやってみる!」
そう告げると心羽は梯子を降り、家の外へと飛び出すと、降り注がれる7色の光を目で追いながら走り出した。

シーン2 「魔法の王国」
朝。目が覚め、あれは夢だったと落胆する心羽。詩乃と他愛もない会話を交わし、支度をすませて街へ出かける。
ルクスカーデンと呼ばれるこの街で、人々は【揮石】という魔法の道具を使って生活している。魔法によって彩られたこの街は人間と自然が共栄し、平和で豊かな時間が流れる。街の人も穏やかで優しい人が沢山いる、この街が心羽は大好きだった。
商店街を抜け、大通りを跨いでその先の脇道を進むと、アレグロ音楽団の集会所が見えてきた。

シーン3 「アレグロにて①」
「あっ心羽、おはようー」
「おはようございまーす」
入口で早くから来ていたメンバーとすれ違い、準備室に向かう。準備室の棚の下に荷物を置き、上から楽器ケースを取り出す。
「今日はまだ5人かぁ…これから集まるといいな」
荷物の数を数え、集まっているメンバーを把握する。
「あっはるちゃんも来てる!」
遥香のバッグを目にすると、楽器ケースを持って石造りの階段を上がり、3階のベランダに向かう。いつもの場所でアルトサックスを吹いている遥香を見つけると、小走りで遥香のもとに向かった。
「おはよーはるちゃん!」
「こっちゃんおはよー」
心羽は遥香の隣に座ると、楽器ケースからトランペットを取り出した。
「今日は人が少ないね。いつもならこの時間にはみんな来てるのに」
話しながら、心羽はトランペットに息を通して冷えた金属の管を温める。
「この人数じゃ合奏は無しかぁ…」
寂しそうに呟く心羽に、遥香が言及する。
「なんか昨日の夜、流れ星が落ちてきたらしくて」
「あーそれ知ってる!私も見たよ!空がぱあっと光ってー…」
「ハイハイ落ち着いて。わかったから。それでね…」
遥香は心羽に状況を説明した。
「うちの宗教の偉い人が残した大予言?と昨日の流れ星がぴったり重なって、今朝起きたらうちの教会にたくさん押しかけてて」
「それで、あまりの人数にびっくりしちゃって、アレグロに逃げてきたの」
「へぇーそうだったんだ…でもそれってどんな予言なの?」
「なんか悪いことが起こるんだって。詳しくは知らないけど」
「知らないんだ…はるちゃん教会のシスターなのに」
「信じてないからね…予言も宗教も。さあさあ、練習戻るよ!」
「そうだった」
2人は各々の楽器を構え、基礎練習を始めた。

シーン4 「アレグロにて②」
心羽と遥香がいつも練習場所にしている三階のテラスからは、集会所の玄関からロビー、中庭までを見渡せる。
「あっ広夢さん達だ」
「ほんとだ」
2人が練習を始めてしばらく経った頃、アレグロ音楽団長の広夢とメンバー数人が玄関から入ってくるのが見えた。
「だいぶ慌ててたね」
「どうしたんだろう」
程なくして、広夢が息を切らしながら三階のテラスにやってきた。
「おはよう遥香、心羽。遅くなってすまない」
「おはようございまーす」
「どうしたんですか?そんなに慌てて」
広夢は影魔が出現したため遅くなったことを伝えた。
「影魔に襲われた!?」
「いやいや、俺たちは襲われてないよ。だけど辺り一帯の通路が通行止めになっちゃって」
「それで他のみんなも遅れちゃったんですね…」
「でもみんな無事でよかったぁー!」
「ああ。今日は昼から合奏だ」
嬉しそうな2人にそう伝えると、広夢は階段の方へ戻っていった。