創作『星と健花の英雄譚』の登場人物。
ダブル主人公の片割れ。

プロフィール

職業：旅人
外見年齢：14歳
精神年齢：10〜14歳に相当
実年齢：不明
身長：155cm
瞳の色：赤
髪型：赤いミディアムボブ

リュミエから媒介としての権能を奪われた抜け殻。
リュミエであった頃の記憶も、人格的繋がりもない。
先天的に魔法が使える。代表的なものは“転移”、“変身”。
転移魔法で世界を渡り歩き、名付け親の花森健人と出会うことで見つけた『優しいことができる人になる』という夢を追い求める。彼と出会うまでは名もない抜け殻として親探しの旅をしていた。

二人称はあなた、一人称は私。性格は自分勝手で自他の境界線が曖昧。育ての親がおらず家族愛に飢えており、愛着不全の子どものような言動をみせる。

抜け殻としての自我を抱いた時(＝生まれた時)から外見は成長しておらず、14歳程度のまま。精神年齢も0歳ではなくある程度成長した状態で、生まれた時から人語を介す。

星々を渡り歩く過程で心羽の身体は様々な重力環境下に晒されており、相対性理論の影響で心羽の実年齢、すなわち心羽が過ごした時間の長さは測定することができない。
具体的には、リュミエが抜け殻になった時に賜主も健人に転生し、そこから抜け殻と健人が出会うまでに地球時間で17年が経過している(当時健人が高校2年生)が、心羽の体感では数年にも及ばないため。

心羽の身体は人間離れしているところが多々あり、
・成長しない、老いない
・食事、睡眠を必要としない
・遺伝子的に産みの親が存在しない
など。

食事に関しては食べること自体は可能で、おいしい、苦いといった味覚も備わっているが、食事を取らずとも生き永らえることができ、お腹が空くことも、満たされることもない。
故に心羽は飢え、空腹感、満腹感を知らない。周りの人間達が食事しないでいると死んでしまうと言うのでそういうものなのだろうと思い込んでおり、食事を必要としない身体であることに気付いていない。

睡眠もそうで、寝ようと思えば寝れるし起きようと思えば起きれるが、眠いという感覚を知らない。疲れることはあるが、眠らずともしばらく休めば回復する。

また通常、人間には必ず生みの親が存在する。それは賜主の転生体の健人とて例外ではなく、その遺伝子はたしかに健人のご両親から半分ずつ受け継いだものである。
しかし、心羽の遺伝子は人間にはありえない構成をしており、生物学的に親が存在しない。

これらの特徴から、燎星心羽は生物的に人間ではない。
人間を超精度で模倣した人外である。

しかし、あまりにも人間そっくりなため心羽自身が自分を人間だと誤認しており、周囲も気付くことはないが、上記のうな人間との差違から人間とは価値観の異なる言動をすることがあり、度々ドン引きされたり、気味悪がられている。

モルの燎星心羽像です。
心羽の人外設定は脚本的な都合や全容が掴めないミステリアスさの演出のためもありますが、最も重要なテーマは『人外が人間として接してもらうなかで人の心を学び、人々と手を取りあえるようになり、人の美しさを伝える者として人々の希望になることを志す』という構図です。
人類の愚かさに絶望した人間と、人類の美しさを知る人外による対比構造が狙いです。
パッと見で人間と区別のつかない見た目をしているのは、心羽自身が自分は人間だと、自分にも親がいるはずだと、自分もお腹が空くはずだと、自分も友達になれるはずだと、勘違いをさせるためです。