厨二病が転生したら移植用 version 33
厨二病が転生したら移植用
序章 十話までに終わらせる。ガチダークな感じで。
主人公 田舎のとある街 帽子を被って人として生きる 七歳ごろ バレる。母サキュバス 磔刑 村の一人ずつ家を回って斧で惨殺。後に逃亡→第一
十三歳頃 とある山に流れ着く イノシシ用の罠に掛かる 藻掻くが逃げられん 夕方頃 諦めかけた時 おんなノコくる 悪魔を知らない少女に助けてもらう。
無理やり連行 足の怪我もあり、まともに逃げられない。女の子の良心、怪我で主人公を保護。→二
半年。この辺は充実したスローライフを。→三
さらに一年。女の子が村に遊びに行って、父と主人公を自慢。ソレを知った父、母激怒。主人公宥めるも、女の子家出。→四
女の子、俯いて小陰、魔物遭遇、覚えたての魔法で善戦するも、押さえつけられ、主人公参上魔物殺し、女の子から思いを寄せられる。→五
女の子の自慢が街中に広がり、騒ぎ。家に悪魔狩り。なんとか隠れきるも、ここにいてはきけんだと、主人公は家を出る。→六
2年後、雨ヤバい。なんかへんな悪寒。空を飛んでた。天候を司る天使、ウェザエル。天使、悪魔嫌い。殺しにかかる。主人公魔法で応戦も歯が立たず、逃走。息を潜めてなんとか、天使たちの目的を聞いた主人公。天使と戦うことに。→七、八
1年後街を放浪中、同い年くらいの黒髪。糸杉参戦。利害の一致で一時的にタッグ。仲悪く。→九
協力して戦い、仲良く&同行→十
1
白い光の中を揺れるのは、美しい母の姿だった。母は白いワンピースをまとって、つばの大きな帽子を被って、揺れていた。
そして、少年は愛おしいたった一人の母の手を、たった一人の肉親の手を、力強く握っていた。そんな少年もまた、つばの広い帽子を深く、深く被っていた。
「アレス。今晩は、何を食べたい?」
母は少年の名を呼び、言った。アレスと呼ばれた少年は、帽子のつばが作った陰に顔を沈めて、考えた。
「……僕、決められない……。だから……お母さんが決めていいよ」
少年はそう、口にした。
少年は母の料理が本当に、本当に大好きだった。だから、母の料理が食べられるのなら、なんでもいいと思った。
少年がそう口にしたのは、そんな理由。
そして理由は、もう一つ。
少年は単純に、そうすることが好きだったのだ。
「今日、母は何を作ってくれるんだろう……」「今夜、母はどんな物を食べさせてくれるんだろう……」
少年はそう考えて、ただ単にワクワクすることが好きだった。
「……そうね」
母は少年の言葉にそう漏らし、帽子のつばから覗くずっと、ずっと青い空を、静かに見上げた。
少年はそんな母を見て、同じように青い空を見上げてみた。
この、どこまでも広がる無限の青は、きっとどんな名画よりも綺麗で、美しいだろう。少年にとって、その空はそんな風に映った。
母と見上げた空の色、雲の形。母と感じた風の風味に、土の香り。少年は、そんな素晴らしいものを見上げて、感じて、心の底から幸せだ……と。そう思った。
けれど、少年にとってのそんな空は、母にとってのそれとは違ったのかもしれない。
だって少年が見た母の背中は、どこか小さいような気がして、とても自分と同じことを思っているようには、とてもそんな風には見えなかったから。
少年は思う。母にはこの空が、一体何に見えているんだろう……と。
「それじゃあ……今日は……」
少年がそうしていると、母は言い出した。 少年がそうしていると、母は言い出した。
「やめて!!」
そして少年は、咄嗟に割って入った。
序章 十話までに終わらせる。ガチダークな感じで。
主人公 田舎のとある街 帽子を被って人として生きる 七歳ごろ バレる。母サキュバス 磔刑 村の一人ずつ家を回って斧で惨殺。後に逃亡→第一
十三歳頃 とある山に流れ着く イノシシ用の罠に掛かる 藻掻くが逃げられん 夕方頃 諦めかけた時 おんなノコくる 悪魔を知らない少女に助けてもらう。
無理やり連行 足の怪我もあり、まともに逃げられない。女の子の良心、怪我で主人公を保護。→二
半年。この辺は充実したスローライフを。→三
さらに一年。女の子が村に遊びに行って、父と主人公を自慢。ソレを知った父、母激怒。主人公宥めるも、女の子家出。→四
女の子、俯いて小陰、魔物遭遇、覚えたての魔法で善戦するも、押さえつけられ、主人公参上魔物殺し、女の子から思いを寄せられる。→五
女の子の自慢が街中に広がり、騒ぎ。家に悪魔狩り。なんとか隠れきるも、ここにいてはきけんだと、主人公は家を出る。→六
2年後、雨ヤバい。なんかへんな悪寒。空を飛んでた。天候を司る天使、ウェザエル。天使、悪魔嫌い。殺しにかかる。主人公魔法で応戦も歯が立たず、逃走。息を潜めてなんとか、天使たちの目的を聞いた主人公。天使と戦うことに。→七、八
1年後街を放浪中、同い年くらいの黒髪。糸杉参戦。利害の一致で一時的にタッグ。仲悪く。→九
協力して戦い、仲良く&同行→十
1
白い光の中を揺れるのは、美しい母の姿だった。母は白いワンピースをまとって、つばの大きな帽子を被って、揺れていた。
そして、少年は愛おしいたった一人の母の手を、たった一人の肉親の手を、力強く握っていた。そんな少年もまた、つばの広い帽子を深く、深く被っていた。
「アレス。今晩は、何を食べたい?」
母は少年の名を呼び、言った。アレスと呼ばれた少年は、帽子のつばが作った陰に顔を沈めて、考えた。
「……僕、決められない……。だから……お母さんが決めていいよ」
少年はそう、口にした。
少年は母の料理が本当に、本当に大好きだった。だから、母の料理が食べられるのなら、なんでもいいと思った。
少年がそう口にしたのは、そんな理由。
そして理由は、もう一つ。
少年は単純に、そうすることが好きだったのだ。
「今日、母は何を作ってくれるんだろう……」「今夜、母はどんな物を食べさせてくれるんだろう……」
少年はそう考えて、ただ単にワクワクすることが好きだった。
「……そうね」
母は少年の言葉にそう漏らし、帽子のつばから覗くずっと、ずっと青い空を、静かに見上げた。
少年はそんな母を見て、同じように青い空を見上げてみた。
この、どこまでも広がる無限の青は、きっとどんな名画よりも綺麗で、美しいだろう。少年にとって、その空はそんな風に映った。
母と見上げた空の色、雲の形。母と感じた風の風味に、土の香り。少年は、そんな素晴らしいものを見上げて、感じて、心の底から幸せだ……と。そう思った。
けれど、少年にとってのそんな空は、母にとってのそれとは違ったのかもしれない。
だって少年が見た母の背中は、どこか小さいような気がして、とても自分と同じことを思っているようには、とてもそんな風には見えなかったから。
少年は思う。母にはこの空が、一体何に見えているんだろう……と。
「それじゃあ……今日は……」
少年がそうしていると、母は言い出した。
「やめて!!」
そして少年は、咄嗟に割って入った。