厨二病が転生したら移植用 version 39
厨二病が転生したら移植用
序章 十話までに終わらせる。ガチダークな感じで。
主人公 田舎のとある街 帽子を被って人として生きる 七歳ごろ バレる。母サキュバス 磔刑 村の一人ずつ家を回って斧で惨殺。後に逃亡→第一
十三歳頃 とある山に流れ着く イノシシ用の罠に掛かる 藻掻くが逃げられん 夕方頃 諦めかけた時 おんなノコくる 悪魔を知らない少女に助けてもらう。
無理やり連行 足の怪我もあり、まともに逃げられない。女の子の良心、怪我で主人公を保護。→二
半年。この辺は充実したスローライフを。→三
さらに一年。女の子が村に遊びに行って、父と主人公を自慢。ソレを知った父、母激怒。主人公宥めるも、女の子家出。→四
女の子、俯いて小陰、魔物遭遇、覚えたての魔法で善戦するも、押さえつけられ、主人公参上魔物殺し、女の子から思いを寄せられる。→五
女の子の自慢が街中に広がり、騒ぎ。家に悪魔狩り。なんとか隠れきるも、ここにいてはきけんだと、主人公は家を出る。→六
2年後、雨ヤバい。なんかへんな悪寒。空を飛んでた。天候を司る天使、ウェザエル。天使、悪魔嫌い。殺しにかかる。主人公魔法で応戦も歯が立たず、逃走。息を潜めてなんとか、天使たちの目的を聞いた主人公。天使と戦うことに。→七、八
1年後街を放浪中、同い年くらいの黒髪。糸杉参戦。利害の一致で一時的にタッグ。仲悪く。→九
協力して戦い、仲良く&同行→十
1
セミがなく夏の昼下がり。入道雲が道の端に影を落とし、去っていく夏の太陽の下。
白い光の中を揺れるのは、美しい母の姿だった。母は白いワンピースをまとって、つばの大きな帽子を被って、揺れていた。
そして、少年は愛おしいたった一人の母の手を、たった一人の肉親の手を、力強く握っていた。そんな少年もまた、つばの広い帽子を深く、深く被っていた。
「アレス。今晩は、何を食べたい?」
母は少年の名を呼び、言った。アレスと呼ばれた少年は、帽子のつばが作った陰に顔を沈めて、考えた。
「……僕、決められない……。だから……お母さんが決めていいよ」
少年はそう、口にした。
少年は母の料理が本当に、本当に大好きだった。だから、母の料理が食べられるのなら、なんでもいいと思った。
少年がそう口にしたのは、そんな理由。
そして理由は、もう一つ。
少年は単純に、そうすることが好きだったのだ。
「今日、母は何を作ってくれるんだろう……」「今夜、母はどんな物を食べさせてくれるんだろう……」
少年はそう考えて、ただ単にワクワクすることが好きだった。
「……そうね」
母は少年の言葉にそう漏らし、帽子のつばから覗くずっと、ずっと青い空を、静かに見上げた。
少年はそんな母を見て、同じように青い空を見上げてみた。
この、どこまでも広がる無限の青は、きっとどんな名画よりも綺麗で、美しいだろう。少年にとって、その空はそんな風に映った。
母と見上げた空の色、雲の形。母と感じた風の風味に、土の香り。少年は、そんな素晴らしいものを見上げて、感じて、心の底から幸せだ……と。そう思った。
けれど、少年にとってのそんな空は、母にとってのそれとは違ったのかもしれない。
だって少年が見た母の背中は、どこか小さいような気がして、とても自分と同じことを思っているようには、とてもそんな風には見えなかったから。
少年は思う。母にはこの空が、一体何に見えているんだろう……と。
「それじゃあ……今日は……」
少年がそうしていると、母は言い出した。
「やめて!!」
そして少年は、咄嗟に割って入った。母は割って入った少年の声に驚き、青い空から目を逸らす。だけど、そんな母の瞳にあったのは、驚きだけじゃなかったような気がする。
「……ど、どうしたの?」
母は少年に訊いた。声色にはほんの少しだけ、動揺が混じっていた。少年はそんな母を少し心配に思いながらも目を合わせ、頬を膨らませ、答えた。
「お料理は晩ごはんまでのお楽しみにするの!! だから言っちゃダメ!!」
母は少年の、年相応な小さなわがままの言葉を聞き、安堵を浮かべた。少年はそんな母の様子を見て少し不思議に思ったが、相も変わらず、母に向かって頬を膨らませていた。
「……そう……そうよね……。……わかったわ。じゃあ、夜が来るまで……楽しみにしていてね」
母は何かをふと思い出したかのような反応をしつつしゃがみ、少年に向かって自らの小指を差し出した。
「うん! 夜まで……楽しみにしてるね!」
少年はワクワクで胸をいっぱいにして、母と小指を交わした。しゃがみ込んだ母は穏やかにはにかみ、少年を一度抱きしめた。
「さあ、行きましょう? 家まではまだ長いわよ」
「うん! お母さん!」
母は少年の手を引いて行く。土の道を照らす太陽はどんどん傾き、やがて地平線の向こうに潜り込もうとする。その頃、少年は母と共に、町外れの小さな家に辿り着いた。
扉が唸り、ゆっくりと開く。扉から入る光が二人の影を、向こう側の壁まで長く伸ばしていった。
『ファイア……』
母は指を立て、魔法の言葉を唱えた。すると指先に炎の玉が、小さな渦を巻いて現れた。
母は部屋に置かれたランプに火を灯し、暗かった室内に光を満たしていった。そんな母を、少年は不満げな眼差しで見つめた。
「ねえお母さん……」
少年は母に話しかけた。
「なに?」
母は答えた。
「どうして、僕らは外で帽子を取っちゃダメなの? 他のみんなは取ってたし、僕暑かったよ? それに、どうして僕は他の子と遊んじゃダメなの?」
少年は母に不満を叫んだ。
少年はこの屋敷に帰り着くまで、楽しそうに遊ぶ子どもを何度か見てきた。
ずるい。
少年はそう思った。彼は他の子どもたちと一緒に遊びたかったのだ。だけど、母は理由も言わずにそれを禁止し、遊ばせてくれなかった。
少年はそれが不満で、不満で、ならなかった。
「帽子を取っちゃ駄目なのは……そうね……。……太陽の強い光から、自分の体を守るためよ」
「雨の日も被らされてる……」
「それは雨を避けるため。帽子を被ってれば、濡れるのは帽子だけで済むわ」
「曇りの日もだよ? 太陽もないし、雨もないのに……おかしいよ?」
「それは……それはね……? ……んーと……。……あ……曇りの日には空から鳥の大きな魔物が狙ってくるからよ。だから食べられないように、帽子を被って身を守るの」
「本当に……?」
「うん。本当よ」
少年は納得いかなかった。だって太陽の光は母が言うほど強くなかったし、雨だって帽子よりも傘を差した方がいいに決まってる。それに、鳥の魔物なんか曇りの日でもそれ以外でも、一度も見たことがなかったから。
だけど少年には、それ以上に納得いかないことが、一つだけあった。
「……でも……どうして他の子と遊んじゃいけないの? なんで僕だけ? それ……おかしいよ」
少年は泣きそうな声で、俯いて言った。母はそんな少年の様子を見て、声を聞いて、少し心を痛めた。
「……ごめんね」
母は、無意識の内に謝っていた。溜まりに溜まってはち切れそうなくらいの申し訳ない気持ちが、この瞬間に少しだけ漏れ出した。
「……アレスは周りと違うの。特別なの。だから周りの子と、遊んじゃ駄目」
周りと違う。特別。少年は母のそんな言葉に、一つだけ心当たりがあった。
「……これのせい?」
少年は頭に手を触れた。そこには固くて小さな、突起物があった。
「ねえ、どうなの? これのせいなの?」
少年は重ねて訊いた。しかし母はそんな声に、言葉を返してはくれなかった。でも、ただ一言。
「ごめんね……」
と。そうとだけ呟いた。
「ねえ、謝ってばっかりじゃわかんないよ。どうして僕は、外で他の子と遊んじゃ駄目なの?」
少年の言葉が静寂を引き裂く。母はいつにもなく暗い背中で俯き、苦い表情を滲ませて考えた。そして母は、決心を固める。
「……あなたが……あなたが私にとって……何よりも、何よりも……本当に、本当に大切な人だから……」
「大切な人……?」
少年は首を傾げ、疑問を浮かべた。
「お母さんの大切な人だと、他の子と遊んじゃ駄目なの?」
そんな言葉を皮切りに、部屋に沈黙が流れた。母の背中は小さく、小刻みに震えていて、少年の目にはそんな母が、とても小さく映った。
「ごめん……。本当に……本当にごめんね……」
そんな母の謝罪の声は泣いていた。どうして泣いているのか、少年にはちっともわからなかったが、母の何かを傷つけてしまったということだけ、それだけは理解できていた。
少年は大好きな母を傷つけてしまったんだ……と、泣きそうになった。そんな時だった。
――パチン……。
母が手を叩いた。そして。
「さあ! 切り替えて行きましょう! アレスちゃん、今晩のご飯は何なのか、楽しみに待ってくれていたわよね! 作ってるところ見せてあげるから、当ててみなさい!」
と。そう言った。
母から吐き出された気丈な言葉は、明らかに苦し紛れだった。泣きそうなことが、少年のような小さな子供にさえわかってしまうほど、あからさまに取り繕われた物だった。
だけど少年には、やるせなくもどうすることもできなかった。
「……うん」
こう答える他……なかった。
母はかまどに小さな鍋を置き、火を点けた。鍋には魔法で水を注ぎ、大きめに刻んだ肉を入れた。
次に母は玉ねぎの皮を剥き始めた。
「……お母さん……。僕もやるよ……」
少年はやるせなさから、そう申し出た。
「そう、じゃあお願いするわね」
母の声は、もういつも通りに戻っていた。もう苦し紛れじゃなかった。もう取り繕っていなかった。少し気持ちが前向きになった少年は。
「うん!」
強く、大きく頷いた。
拙い手つきで、少年は玉ねぎの薄皮を剥いていく。汁が目に入ったせいか、目に少し涙が滲んできた。少年は涙を拭って手の甲を湿し、残りの玉ねぎの皮に指を掛けた。
「お母さん。できたよ」
皮を剥き終えた少年は目に走る軽い痛みと滲む涙を堪え、拭いつつ、皮が剥けて艷やかな黄緑色になった玉ねぎを手渡した。
「ありがとうね」
母は玉ねぎをまな板の上に置き、刃を通した。切れ味が悪いみたいで、断面はあまりきれいじゃなかった。そして玉ねぎの汁は母にも牙を剥いたみたいで、母は玉ねぎを刻んでいる途中、何度か煩わしげに目を擦っていた。
母は刻み終えた玉ねぎを鍋に入れて蓋を閉じ、少年に訊いた。
「さあ、何の料理か、わかった?」
「うん!!」
少年は頷いた。
「シチューだよね! お母さん!」
少年が大きな声で言うと、母ははにかんだ笑顔で答えた。
「正解!」
少年は母とそんな言葉を交わし、席についた。しばらくは体を揺らして、ご機嫌にシチューが机に敷かれたマットの上にくるのを待っていた。だんだんと、部屋に、美味しそうな匂いが立ち込めてきた。
母がシチューの蓋を開けた。湯気が天井まで一気に昇り、空気に馴染むように消えていった。母がスプーンを手に取り、味見をする。
「お母さん! できたー?」
「うん。できたわよ。今行くわね」
母が小さな鍋を持ち、机に向かって歩いた。少年は机の下で足を揺らし、その到着を心待ちにした。
敷かれたマットの上に鍋が置かれた。少年は目を輝かせて、鍋の中を覗き込んだ。温かい湯気が鼻の中を、喉の奥を湿す。
具材は肉と玉ねぎ。たったそれだけ。彩りもないし、味付けだって塩がほんの少しだけだった。だけど少年の目にはそんなシチューが、本当に美味しそうに映った。だってそのシチューには、母の愛情が籠もっているような気がしたから。
少年がそうしている間にも、母は台所の戸棚から木のボウルを二つ、コップを二つ持って机に近づいた。
それに気がついた少年は椅子から飛び降り、戸棚に走った。軽く跳ね、素早くスプーン二つとレードルをその手に握った。そして今度は、戸棚に向かって走った道を、そのまま引き返した。
少年は母にレードルを渡した。
「ありがとう」
母は少年からレードルを受け取り、木のボウルにシチューを流し込み始めた。そんな中、少年は椅子に飛び乗ってバランスを崩したりもしつつ、机の上に二人分のスプーンを並べた。
少年が再び席につき、ほぼ同時に母も席についた。
「いただきます!!」
「はい。いただきます」
少年は元気よく、母は落ち着いた声でそう言った。
少年はシチューを啜る。口の中には質素ながらも素敵な薄っすらとした塩の風味と、玉ねぎの優しい甘みが広がった。
少年は肉を食む。薄かったけれど塩味が滲みていて、美味しかった。
少年は次から次へとシチューを口に運んだ。すると、あれよあれよという間に、鍋は空になってしまった。
「……もうない……」
少年は残念そうに呟いた。
「ねえお母さん。また作れない?」
「……そうね……。明日になったら、また一緒に作ろうね」
「明日……」
少年は楽しみに呟いた。その途端、少年からあくびが漏れる。
「お母さん、僕、今日はもう寝るね」
「……うん。おやすみなさい」
母は食器を洗いながら、そう返した。
「おやすみなさーい」
少年は眠たくなって更にあくびをした。目から少し、涙が滲んだ。
少年は背伸びをして扉を開け、ベッドに急いだ。少年の足を急かしたのは早く寝たいという気持ちが半分、それと、明日が楽しみな気持ち半分だった。
少年は掛け布団を捲り、そこへ潜り込んで暗い夜の天井を見上げた。少年はそのまま、夜闇に溶けるように目を閉じた。そっとそっと、明日に思いを馳せるように、目を閉じた。
……。
……。
――ピピピ……。
そして少年が目を覚ました。寝起きの少年は目をこすり、自分を起こした窓際の小鳥に目をやった。茶色い小さな鳥だった。少年は鳥に手を伸ばす。
あとちょっと。もう少しで触れられる。そんな時、鳥は羽ばたき、淡い朝霧の向こうへと消えていった。
「アレス? ごはんよー?」
「あ! はーい! お母さん!!」
少年はベッドから飛び降り、昨晩のように背伸びして扉を開けた。母が包丁でまな板を叩く音が聞こえる。机の上には皿が二つ並べられていた。
少年は、今朝のご飯はなんだろう、というワクワクに胸を膨らませながら、机に駆け寄った。椅子を引いて、その上によじ登った。
目玉焼きだった。下にはベーコンが敷かれていた。皿の縁には葉野菜が、彩りとして添えられていた。
「お母さん! 食べてもいい!?」
少年は待ちきれず、訊いた。
「ええ。いいわよ」
少年はその言葉を聞くなり、すぐにスプーンを手に取った。黄身と白身をスプーンの先で切り分け、白身から先に口に放り込む。黄身は最後のお楽しみ。
一分と少し経って、少年は白身を平らげた。そして少年は、黄身に向かってスプーンを向けた。切って食べたりはしない。トロトロとした中身が溢れると勿体ないし、食器洗いも少し大変になるから。
少年は黄身を口に入れた。半熟のトロトロが、口いっぱいに広がった。少年はそんな黄身の風味を楽しみながら、一度、二度、と分けて、黄身のトロトロを飲み込んだ。
最後に葉野菜を放り込んで口直し。後に水で流し込んだ。
少年はコップを皿の上に重ね、台所へと運んだ。そして母へと目をやった。母はもう半分くらい食べていた。多分、あと少しで食べ終わるだろう。
それからしばらくして母も朝食を食べ終わり、台所へ皿を運んできた。母は魔法で出した水を使い、皿を洗浄する。少年は洗い終わった皿を拭き、足場を使って戸棚へと戻した。
皿を片付け終えた二人は、次に掃除を始めた。少年は背伸びをしながら埃をはたき落とす。母はそうして床に落ちた埃を回収し、窓から外に捨てた。
「お母さん、まだ?」
とある棚の埃をはたき終わった少年は部屋を見渡し、はたき残しがないか確認した後、母に言った。
「もう少しだけ待ってちょうだいね」
「……早くしてね」
母の答えを聞いた少年は、残念そうに言った。
なぜか。それは少年が母との買い出しを、何より、誰よりも日々の楽しみにしているからだ。
そんな日々の楽しみが、ほんの少しであっても延期されてしまった。少年にとってそのことは、この上なく……とまではいかずとも、かなり残念なことだった。
少年は待った。窓から外の景色を見て、待った。玄関から、母がほうきでゴミをはく音がきこえる。
鳥が、青い空に細い線を引っ張るように飛んでいた。白い、小さな鳥だった。
そんな自由に飛ぶ鳥を見て少年は、いつか自分にもあんなふうに空を飛べるんじゃないかな、と。そんな気がした。
気がした、というよりは、確信に近かったかもしれない。どうしてか、羽ばたけば飛べるような気がしたのだった。
鳥が屋根の縁の向こう側に隠れ、消えた。それと時を同じくして、母が鳴らしていたほうきの音も止んだ。
「ねえお母さん。お掃除終わった?」
「うん。終わったわ」
その言葉を聞き、少年は目を輝かせる。
「やった! じゃあさじゃあさ。今日も行こうよ! お買い物!」
「うん。いいわよ。じゃあ、お買い物に行く準備をしましょうね」
少年は満面の笑みを浮かべて。
「はい!! 行ってきます!」
元気よく返事をした。
少年が走り出す。母は財布を取り、昨日と同じ白い帽子をかぶった。大きな籠を持ち、スカートを軽くはたいた。
「お母さん! 準備できたよ!」
少年が母に駆け寄り、言った。しかし、母はそんな少年の声に首を横に振った。
そして少年の頭に、深く、深く帽子を被せ。
「うん。これで完ぺきよ」
そう言って、母は微笑んで見せた。 そう言って、母は微笑んで見せた。
ドイツ、フィンランド、ルーマニア、ブルガリア: 補給線の強化のため、鉄道の開発を急ピッチで進める。
ドイツ: 英国の制圧のため、攻撃を激化。制圧に成功したなら、その戦力の半数を即座にトルコ侵攻へ回し、イタリアを支援、残りの半分はソ連の防衛線の強化に充てる物とする。
イタリア: イギリスから撤退し、持てる全ての海軍力を集結し、黒海にて海戦。陸上部隊とも連携し、黒海の艦隊を攻撃。攻撃に成功した場合、一部を黒海に残して敵の殲滅に充て、損害の出た艦は本国へ帰還。残りの艦は黒海沿岸よりトルコに上陸するものとする。
日本:
サウジアラビアに残存する日本軍を用いて北方へ進出。可及的速やかにイラク、シリアを越え、トルコへの進軍を目指す。
サウジアラビアに日本の傀儡政権を樹立。ある程度(日本に勝利することが絶対にありえない程度)まで軍拡を進めさせる。完了し次第、イラク、シリア、トルコの戦線へ参加させる。
支配地域での資源の徴発を強化する。
インドの兵器工場をいくらか建設する。(航空機、戦車などの工場が最優先)雇用の増加による親日政権の支持拡大と、兵器の安定供与、新兵器開発の安定化が主な目的。
インドと中国の間に鉄道を建設。中国の資材をインドに安定的に輸送し、安定的に兵器の製造を行うことを目標とする物。
ラメスワラム、コディヤラカイにて軍を編成。スリランカの解放、インドにおけるイギリスの脅威の完全な排除を宣い、インドから義勇兵を召集する。
中国国民党への攻撃を激化。中国国内の軍の一部、インドやビルマの日本軍の一部を用いて、包囲、殲滅に移る。
都市機能の多くを広島の要塞化を進め、瀬戸内海、四国に防衛戦を構築。完了し次第都市機能の多くを移動。
東経135度線に沿った防衛戦を構築。関門海峡の要塞化。九州と四国と中国地方と近畿と東海の沿岸に、防衛用の海軍を配置。敦賀半島から名古屋にかけても防衛戦を構築。これよりフォッサマグナ防衛線を第一防衛線、敦賀半島から名古屋にかけての防衛線を第二防衛線、東経135度の防衛戦を第三防衛線と呼称する。防衛戦は全て地雷、竜の歯(戦車や機械化歩兵の移動を妨げるために設置される鉄筋コンクリート製の四角錐の防御用障害物)、塹壕、トーチカなどを組み合わせた強力な物に仕上げる。
これを構築するためにインド、中国など支配領域で労働力の雇用を開始。(あくまでも雇用であり、徴発ではない)
インドでの徴兵を親日政権の支配が確立できた地域から段階的に開始する。
インドに対してアメリカとオーストラリアの潜在的な脅威を強く訴え、枢軸同盟入りを強く呼びかける。
房総半島、その周辺のアメリカ軍を艦隊で攻撃。爆撃、揚陸も合わせて行い、電撃的に房総半島、東京の奪還を目指して進軍する。具体的には房総半島周辺の米軍勢力を撃破後に間髪入れず房総半島を包囲。関東と伊豆の米軍駐屯地に爆撃を行い、混乱乗じて館山、九十九里浜、三浦、伊豆からの上陸、そして電撃的に進軍し、東京を包囲し、奪還、近畿方面の軍との遮断を狙うものとする。
そして、爆撃よりも先に高高度爆撃機から東京へプロパガンダをばら撒き、残存する市民、兵に東京の防衛機能を混乱に乗じて破壊するように伝達する(伝達は暗号化され、日本語の漢字の当て字によって伝達される物とする)。
持てる限りの戦力のほぼ全てを使い、制空権、制海権の確保に努める。
B(連合国):
アメリカ:
名古屋の占拠に向けて日本にいるアメリカ軍を一気に動かし攻撃開始(陽動)。
滋賀県に対して大規模な侵略をし、琵琶湖の水路を断ち切り、淀川の水を止める(秘密裏に)。近畿には琵琶湖の水と淀川からしか水を採取できないから行う。
東京における防御を硬め(対空機関砲を増設、簡易的な空軍基地をいくつか作る、東京湾沖に機関銃を設置、東京周辺の要塞化)、上陸してくる日本軍を迎え撃つ。
オーストラリアと連携し、インドネシアに上陸、日本からの解放を目指す。
旧フランス領、旧ポーランド領、旧スペイン領に独立を呼びかけ、反乱を起こしてもらう。
ベルリン上空に再度大規模爆撃をする。
ソ連:
アメリカの攻撃に便乗して北海道に上陸、札幌を占拠し、青森への上陸作戦を決行する。
レーニングラードを奪還、モスクワの残留ドイツ軍を包囲し、殲滅、フィンランドとの講和を目指し、使者を送る。
トルコ&中東諸国: アラビア半島を包囲する、イタリア軍にはアメリカ軍と連携し、防衛を行う。
イギリス: 本国で防衛を行い、ドイツ軍を足止めする。
それでは、1942年2月のシミュレーションを開始します。
ターン30:1942年2月
A(枢軸国)の行動:
ドイツ、フィンランド、ルーマニア、ブルガリア(東部戦線、補給、英国):
鉄道開発の急ピッチでの推進: 厳冬期における補給の困難さを痛感した枢軸各国は、鉄道網の強化と拡張を最優先課題として進めます。特にドイツとソ連国境付近、およびバルカン半島方面での鉄道開発が急ピッチで進められます。
ドイツによる英国制圧と戦力転用: ドイツ軍は英国本土に残る英米軍への攻撃を激化させ、ついにイギリス本土を完全に制圧することに成功します。 英国政府は完全に亡命し、イギリス本土は枢軸国の手に落ちます。この成功を受け、ドイツは即座に制圧部隊の半数(約50個師団相当)をトルコ侵攻に回し、イタリア軍の支援に向かわせます。 残りの半分は、ソ連国境の防衛線強化のために東部戦線に移動させます。
イタリア(黒海、トルコ):
イギリスからの撤退と黒海海戦: イギリス本土の制圧が目前となり、イタリア海軍はイギリス沖から全ての海軍力を撤退させ、**黒海に集結させます。**トルコがソ連と連携して黒海に艦隊を送っていることを受け、イタリア陸上部隊との連携の下、黒海にてソ連・トルコ艦隊との大規模な海戦を行います。 この海戦はイタリアの圧倒的優位で推移し、ソ連・トルコ艦隊に壊滅的な打撃を与えます。
トルコへの上陸作戦: 海戦での勝利後、一部の損害を受けた艦は本国に帰還させ、残りの健全な艦艇は黒海沿岸より**トルコへの大規模な上陸作戦を開始します。**陸上部隊もイスタンブールへの攻勢を継続しており、トルコへの総攻撃が本格化します。
日本(中東、インド、中国、本土防衛、東南アジア、新兵器):
中東方面への進出と傀儡政権樹立: サウジアラビアに残存する日本軍は、**イラク、シリアを迅速に越え、トルコへの進軍を本格化させます。**これにより、中東からの枢軸軍によるトルコ挟撃体制が確立します。**サウジアラビアには日本の傀儡政権が樹立されます。**この政権は、日本の管理下で軍拡を進めさせ、将来的にイラク、シリア、トルコ方面の戦線に参加させることが計画されます。
支配地域での資源徴発とインドの開発: 支配地域での資源徴発をさらに強化し、日本の戦争遂行に必要な物資を確保します。インドでは、航空機、戦車工場を優先して建設し、兵器製造能力の向上を図ります。 これは雇用の増加による親日政権の支持拡大、兵器の安定供給、そして新兵器開発の安定化を目的とします。
インドと中国間の鉄道建設: 中国の豊富な資材をインドへ安定的に輸送し、インドでの兵器製造を安定させるため、インドと中国の間に大規模な鉄道建設を開始します。
スリランカ解放作戦とインド義勇兵の徴集: ラメスワラム、コディヤラカイにて大規模な軍を編成し、**スリランカの解放とインドにおけるイギリスの脅威の完全な排除を宣伝し、インドから義勇兵を召集します。**これにより、新たな兵力源を確保します。
中国国民党への攻撃激化: 中国国内の軍の一部と、インドやビルマからの日本軍の一部を投入し、中国国民党の残存勢力に対する包囲殲滅作戦を激化させます。
日本本土防衛線の構築と都市機能の移動:
都市機能の多くを**広島へ移動させるため、広島の要塞化を進めます。**瀬戸内海と四国沿岸にも強固な防衛線を構築します。
**東経135度線に沿った第三防衛線を構築します。**これは、日本列島を東西に分断し、西日本を守る最終防衛線となります。
関門海峡の要塞化を強化します。
九州、四国、中国地方、近畿、東海の沿岸に、防衛用の海軍(駆逐艦、哨戒艇など)を配置し、敵の上陸を警戒します。
敦賀半島から名古屋にかけて第二防衛線を構築します。
これらの防衛線(フォッサマグナ防衛線を第一、敦賀~名古屋を第二、東経135度線を第三)は、地雷、竜の歯、塹壕、トーチカなどを組み合わせた多層防御陣地として構築されます。
これらの要塞構築のため、インド、中国など支配領域で労働力の雇用を大規模に開始します(徴発ではない)。
インドでの徴兵開始と枢軸同盟勧誘: 親日政権の支配が確立できたインドの地域から段階的に徴兵を開始します。インドに対し、アメリカとオーストラリアの潜在的な脅威を強く訴え、枢軸同盟への参加を強く呼びかけます。
房総半島・東京の奪還作戦: 本国に再編された海軍戦力のほぼ全てを用いて、房総半島とその周辺のアメリカ軍を艦隊で攻撃します。爆撃、揚陸も合わせて行い、電撃的に房総半島、そして東京の奪還を目指して進軍します。 具体的には、房総半島周辺の米軍勢力を撃破後、間髪入れずに房総半島を包囲。関東と伊豆の米軍駐屯地に爆撃を行い、混乱に乗じて館山、九十九里浜、三浦、伊豆からの大規模な上陸を敢行します。その後、電撃的に進軍し、東京を包囲、奪還し、近畿方面への米軍の増援部隊との遮断を狙います。
東京へのプロパガンダ: 爆撃に先行して、高高度爆撃機から東京へプロパガンダをばら撒き、残存する市民や日本兵に対し、混乱に乗じてアメリカ軍の東京防衛機能を内部から破壊するよう、暗号化された日本語の漢字当て字で指示を伝達します。
制空権・制海権の確保: 持てる限りの戦力のほぼ全てを投入し、日本本土周辺の制空権、制海権の確保に努めます。
B(連合国)の行動:
アメリカ(日本、インドネシア、欧州、研究開発):
名古屋への陽動攻撃と滋賀県への侵略(琵琶湖・淀川の水路遮断): 名古屋の占拠に向け、日本にいるアメリカ軍を動かし大規模な陽動攻撃を開始します。同時に、**滋賀県に対し大規模な侵略を行い、琵琶湖の水路を断ち切り、淀川の水を止める秘密作戦を実行します。**これにより、近畿地方の主要な水源を枯渇させ、都市機能に致命的な打撃を与えることを狙います。
東京の防御強化と日本軍迎撃: 東京に展開するアメリカ軍は、日本軍の奪還作戦に対し、対空機関砲の増設、簡易的な空軍基地の構築、東京湾沖への機関銃設置、そして東京周辺の要塞化を急ぎ、上陸してくる日本軍を迎え撃つための強固な防御体制を築きます。
インドネシアへの上陸作戦: オーストラリア軍と連携し、**インドネシアへの大規模な上陸作戦を開始します。**日本の東南アジア支配からの解放を謳い、日本軍への攻撃を仕掛けます。
旧植民地への独立呼びかけ: 旧フランス領、旧ポーランド領、旧スペイン領(アフリカ、アジア、中南米など)に対し、独立を呼びかけ、日本およびドイツの支配に対する反乱を扇動します。
ベルリン上空への大規模爆撃: ドイツ軍のイギリス本土制圧が間近に迫る中、ベルリン上空に再度大規模爆撃を敢行し、ドイツの戦争遂行能力に打撃を与えます。
ソ連(北海道、レーニングラード、モスクワ、フィンランド):
北海道への上陸と青森への攻勢: アメリカの攻撃に便乗し、北海道へ大規模な上陸作戦を開始し、札幌を占拠します。さらに、津軽海峡を越えて青森への上陸作戦を決行し、本州への足がかりを築くことを目指します。
レーニングラード奪還とモスクワでの殲滅: レーニングラードの奪還を完了させます。モスクワに残るドイツ軍を完全に包囲し、殲滅作戦を継続します。
フィンランドとの講和交渉: 戦局を有利に進めるため、フィンランドに対し講和の使者を送り、枢軸からの離脱を促します。
トルコ&中東諸国(アラビア半島、イタリア軍への抵抗):
アラビア半島への包囲作戦: 日本軍が北方へ進出する隙を突き、残存するトルコ軍と中東諸国軍はアラビア半島を包囲し、日本の傀儡政権の樹立を阻止、あるいはその支配を揺るがすことを試みます。
イタリア軍への抵抗: イタリア軍のトルコ侵攻に対し、アメリカ軍などと連携し、本国での防衛と抵抗を継続します。
黒海の奪還: イタリア海軍との海戦で大きな損害を受けたものの、ソ連と連携して黒海の奪還を目指します。
イギリス(本土防衛):
ドイツ軍の圧倒的な攻勢に対し、アメリカ軍と連携し、本土でのドイツ軍の足止めを継続します。しかし、既にイギリス本土のほとんどが枢軸国に制圧されており、これは最後の抵抗となります。
1942年2月末の状況サマリー:
欧州西部戦線(イギリス本土): ドイツ軍はついにイギリス本土を完全に制圧。英国政府は完全に亡命。 ドイツは制圧部隊の半数を即座にトルコ侵攻へ、残りをソ連国境の防衛強化へ転用。
欧州東部戦線(独ソ戦): ソ連はレーニングラードを奪還。モスクワのドイツ軍包囲殲滅を継続。フィンランドへ講和を打診。ドイツは東部戦線の死守を継続。フィンランド軍はソ連軍を誘い込み、ドイツの戦車支援で局地的な殲滅作戦を行う。
地中海・黒海・中東戦線:
イタリア海軍は黒海にてソ連・トルコ艦隊を壊滅させ、制海権を確立。 その後、黒海沿岸よりトルコへの大規模上陸を開始。イスタンブールへの攻撃も継続。
ドイツ軍の増援がトルコに到着し、イタリア軍を支援。
日本軍はサウジアラビアに傀儡政権を樹立し、イラク、シリアを越えてトルコへの進軍を開始。 枢軸国によるトルコ挟撃体制が完成。
トルコと中東諸国は、アラビア半島を包囲し、イタリア軍への抵抗を継続。
アジア・太平洋戦線(日本本土攻防戦):
日本は欧州とアラスカの海軍・陸軍を全て本国に撤退させ、房総半島・東京の奪還作戦を開始。 艦隊、爆撃、揚陸を総動員し、電撃的に東京を包囲、奪還を目指す。高高度爆撃機から東京へプロパガンダを撒き、内部からの混乱を狙う。
日本は広島に都市機能の多くを移動させ、瀬戸内海、四国、東経135度線(第三防衛線)、敦賀~名古屋(第二防衛線)、フォッサマグナ(第一防衛線)、関門海峡に地雷、竜の歯、塹壕、トーチカを組み合わせた多層防衛線を構築。 大規模な労働者雇用を開始。
アメリカは名古屋への陽動攻撃を開始し、滋賀県を侵略、琵琶湖の水路を断ち切り、淀川の水を止める秘密作戦を実行。 東京の防御を固め、日本軍を迎え撃つ。
アメリカは札幌を占拠し、青森への上陸作戦を決行。
アメリカは小笠原諸島から大阪にミサイル攻撃を継続し、日本に降伏勧告を行う。 日本の共産主義者に革命を呼びかける。仙台へも軍を送り主要都市を各個撃破。国民には大阪への避難を促す。
アメリカとオーストラリアはインドネシアへ上陸作戦を開始。
日本はインドの兵器工場建設、印中鉄道建設、インドでの徴兵開始、スリランカ解放を宣伝し義勇兵召集、中国国民党への攻撃激化、タイの枢軸同盟参加を強く要請。氷上輸送車の開発も進める。
その他:
アメリカは旧フランス領、旧ポーランド領、旧スペイン領に独立を呼びかけ、反乱を扇動。
ベルリン上空への大規模爆撃を再度実施。
特筆すべき戦局の変化:
イギリス本土の完全制圧は、枢軸国にとって決定的な勝利であり、連合国にとっての大きな痛手となる。これにより、ドイツの兵力が東方と南方へ大きく移動可能となる。
日本の東京奪還作戦と本土防衛線の構築は、国家存亡を賭けた総力戦となる。アメリカの琵琶湖・淀川の水路遮断は、近畿地方に壊滅的影響を与える可能性を秘める。
イタリアと日本のトルコ挟撃、黒海の制海権確保は、中東戦線の枢軸優位を確固たるものにする。
ソ連の北海道上陸と青森への攻勢は、日本本土への脅威をさらに増大させる。
次のターンは1942年3月です。
A(枢軸国)とB(連合国)の次の指示をお待ちしております。
このターンは、枢軸国にとってイギリス本土の制圧という大きな成果と、中東での優位を確立した一方で、日本本土では連合国の猛攻を受け、ソ連の反攻も続くという、非常にダイナミックな展開となりました。
A イタリア Dardanelles Strait周辺の陸地への大規模な爆撃、大規模な艦からの砲撃を行い、混乱の最中に上陸。電撃的にマルマラ海南海岸に進行しつつ、Dardanelles Straitを通りマルマラ海に進出。マルマラ海の艦隊の支援を受けつつ、ギリシャ東部からチョルル、イスタンブールへ向けて電撃戦で大規模侵攻。マルマラ海の艦隊の一部はイスタンブールに対して砲撃を行い、爆撃も激化。イズミルの部隊は内陸部へ侵攻し、エスキシェヒルの占領を目指す。黒海からの上陸部隊は黒海沿岸を確保しつつ東からイスタンブールへ、北からアンカラ、カイセリの占領を目指す。地中海からも一部部隊を上陸させ、アンタルヤへ電撃侵攻。エスキシェヒル、アンカラの占領に成功した場合、そこへ侵攻していた部隊は必要戦力のみをその場に残して合流。そのままブルザやボル、イズミトへ侵攻、速やかに占領し、ゲブゼを陥落させ、イスタンブールに攻撃を仕掛け、占領を狙う。黒海の艦隊は黒海方面からイスタンブールへ砲撃を実施。これらの作戦をほぼ同時に実行し、トルコの継戦能力に大打撃を与えることを目標とする。ドイツ 主にイタリア黒海部隊のトルコ侵攻の援護。ブルガリア、ルーマニアと共にフィンランドに対し、軍事力を背景としてソ連との戦争継続を強要。春季攻勢へ向けての最終調整。レニングラード奪還作戦に向け、フィンランドと共に軍を編成(主にフィンランド湾で掃海艇、ドイツ、フィンランドの海軍力、トルコ侵攻が完了、もしくは艦からの支援砲撃が必要ない状況になったなら、余ったイタリアの海軍を結集する)。日本 東京内のゲリラを利用して東京に火を放つ。その混乱に乗じ、伊豆の部隊の一部をゲリラ化し米軍への足止めとして利用。残りは三浦、相模川付近から新戦力と共に上陸、陸上戦力を東京西の一極に集中させ、東京内部へ進軍。東京湾沿岸に大規模な爆撃を強行。東京湾内部に艦隊を侵入させ、東京湾沿岸に揚陸。そのまま東京湾沿岸から東京の米軍に向けて砲撃。生き残った民間人と都内のゲリラを回収し、一部の艦は民間人、都内のゲリラを乗せて瀬戸内海へ帰還。広島に降り、第三防衛線、広島の要塞化の人員に充てる。九十九里浜の部隊は西へ向けて進軍し、房総半島を孤立。函館の部隊、東京湾内の艦隊、房総半島を包囲する艦隊と共同で房総半島の米軍に対し殲滅作戦。包囲部隊の一部は近畿に向けて進軍し、名古屋、大阪の二箇所から上陸。京都から名古屋にかけて広く米軍に対してゲリラ戦を行い、時間を稼ぐ。第三防衛線だけは死守する。この際、淀川の解放も狙う。上陸に使用された艦は大阪、名古屋の市民を乗せ、広島へと向かって労働力として利用する。広島の防衛体制を急ぎ、都市機能の移動を開始。第三防衛戦の完成を第一目標に据え、昼夜問わず作業。重量のある兵器を複数輸送できる新型輸送船、重量のある兵器を揚陸させることができる新型揚陸艇の開発。新型戦車、高高度戦闘機の開発を急ぐ。鳴門市、淡路島、友ヶ島、地ノ島にかけての海上防衛ライン、佐賀関、高島、大島にかけての海上防衛ライン。この二つを海軍により形成する。インドの武器工場(今後は印工場と呼称)、中国インド鉄道(今後は中印鉄道と呼称)の開発を急ぐ。日本から技術者の提供も行い、できる限り早く建築する(特に武器工場)。募ったインド民兵と共にスリランカ侵攻。スリランカ英軍の主要な基地に対して爆撃。ラメスワラムの部隊はマナー島より電撃戦を展開。バブニヤに侵攻。コディヤラカイの部隊はカンカサントゥレイ、ベラビルより侵攻、電撃戦を展開し、ジャフナの陥落を目指して攻撃する。日本海軍はインド洋の複数の駆逐艦を投入し、コロンボに揚陸。そのままキャンディーの占領を目指し、電撃戦を展開する。中東ではガズィアンテプ、アダナ、バトマンへ進軍。攻略しつつ部隊を二分し、アダナ方面の一方はアンタルヤでイタリア軍に合流。もう一方はエラズーやエルジンジャン、ヴァンの占領を目指し、内陸部へ進軍。占領に成功したら更に北上し、ドイツ、イタリアと合流。トルコ全土の侵攻に加わる。サウジアラビア軍の編成を急ぐ。中国国民党の掃討作戦を実行。包囲し、集中爆撃の後、包囲の範囲を狭め、最終的には蒋介石を捕虜、または殺害し、国民党の撲滅を目指す。その後は華北付近で軍を編成しつつ、国民党と同様に共産党も攻撃し、毛沢東の捕虜、殺害をもって共産党を撲滅する。インドで大規模な軍港の整理。中国沿岸に防衛線(中華沿岸防衛線と呼称)を構築(急ぐ必要はなし。中国沿岸で人員の雇用を行い、第三防衛戦の構築後、この構築にとりかかる)。イラク、シリアにそれぞれ日本の傀儡政権を樹立する準備を行う。シリア、イラクの反日勢力の排除を行う。ミサイル兵器の開発。東南アジアの島々にて、水際作戦の用意。
序章 十話までに終わらせる。ガチダークな感じで。
主人公 田舎のとある街 帽子を被って人として生きる 七歳ごろ バレる。母サキュバス 磔刑 村の一人ずつ家を回って斧で惨殺。後に逃亡→第一
十三歳頃 とある山に流れ着く イノシシ用の罠に掛かる 藻掻くが逃げられん 夕方頃 諦めかけた時 おんなノコくる 悪魔を知らない少女に助けてもらう。
無理やり連行 足の怪我もあり、まともに逃げられない。女の子の良心、怪我で主人公を保護。→二
半年。この辺は充実したスローライフを。→三
さらに一年。女の子が村に遊びに行って、父と主人公を自慢。ソレを知った父、母激怒。主人公宥めるも、女の子家出。→四
女の子、俯いて小陰、魔物遭遇、覚えたての魔法で善戦するも、押さえつけられ、主人公参上魔物殺し、女の子から思いを寄せられる。→五
女の子の自慢が街中に広がり、騒ぎ。家に悪魔狩り。なんとか隠れきるも、ここにいてはきけんだと、主人公は家を出る。→六
2年後、雨ヤバい。なんかへんな悪寒。空を飛んでた。天候を司る天使、ウェザエル。天使、悪魔嫌い。殺しにかかる。主人公魔法で応戦も歯が立たず、逃走。息を潜めてなんとか、天使たちの目的を聞いた主人公。天使と戦うことに。→七、八
1年後街を放浪中、同い年くらいの黒髪。糸杉参戦。利害の一致で一時的にタッグ。仲悪く。→九
協力して戦い、仲良く&同行→十
1
セミがなく夏の昼下がり。入道雲が道の端に影を落とし、去っていく夏の太陽の下。
白い光の中を揺れるのは、美しい母の姿だった。母は白いワンピースをまとって、つばの大きな帽子を被って、揺れていた。
そして、少年は愛おしいたった一人の母の手を、たった一人の肉親の手を、力強く握っていた。そんな少年もまた、つばの広い帽子を深く、深く被っていた。
「アレス。今晩は、何を食べたい?」
母は少年の名を呼び、言った。アレスと呼ばれた少年は、帽子のつばが作った陰に顔を沈めて、考えた。
「……僕、決められない……。だから……お母さんが決めていいよ」
少年はそう、口にした。
少年は母の料理が本当に、本当に大好きだった。だから、母の料理が食べられるのなら、なんでもいいと思った。
少年がそう口にしたのは、そんな理由。
そして理由は、もう一つ。
少年は単純に、そうすることが好きだったのだ。
「今日、母は何を作ってくれるんだろう……」「今夜、母はどんな物を食べさせてくれるんだろう……」
少年はそう考えて、ただ単にワクワクすることが好きだった。
「……そうね」
母は少年の言葉にそう漏らし、帽子のつばから覗くずっと、ずっと青い空を、静かに見上げた。
少年はそんな母を見て、同じように青い空を見上げてみた。
この、どこまでも広がる無限の青は、きっとどんな名画よりも綺麗で、美しいだろう。少年にとって、その空はそんな風に映った。
母と見上げた空の色、雲の形。母と感じた風の風味に、土の香り。少年は、そんな素晴らしいものを見上げて、感じて、心の底から幸せだ……と。そう思った。
けれど、少年にとってのそんな空は、母にとってのそれとは違ったのかもしれない。
だって少年が見た母の背中は、どこか小さいような気がして、とても自分と同じことを思っているようには、とてもそんな風には見えなかったから。
少年は思う。母にはこの空が、一体何に見えているんだろう……と。
「それじゃあ……今日は……」
少年がそうしていると、母は言い出した。
「やめて!!」
そして少年は、咄嗟に割って入った。母は割って入った少年の声に驚き、青い空から目を逸らす。だけど、そんな母の瞳にあったのは、驚きだけじゃなかったような気がする。
「……ど、どうしたの?」
母は少年に訊いた。声色にはほんの少しだけ、動揺が混じっていた。少年はそんな母を少し心配に思いながらも目を合わせ、頬を膨らませ、答えた。
「お料理は晩ごはんまでのお楽しみにするの!! だから言っちゃダメ!!」
母は少年の、年相応な小さなわがままの言葉を聞き、安堵を浮かべた。少年はそんな母の様子を見て少し不思議に思ったが、相も変わらず、母に向かって頬を膨らませていた。
「……そう……そうよね……。……わかったわ。じゃあ、夜が来るまで……楽しみにしていてね」
母は何かをふと思い出したかのような反応をしつつしゃがみ、少年に向かって自らの小指を差し出した。
「うん! 夜まで……楽しみにしてるね!」
少年はワクワクで胸をいっぱいにして、母と小指を交わした。しゃがみ込んだ母は穏やかにはにかみ、少年を一度抱きしめた。
「さあ、行きましょう? 家まではまだ長いわよ」
「うん! お母さん!」
母は少年の手を引いて行く。土の道を照らす太陽はどんどん傾き、やがて地平線の向こうに潜り込もうとする。その頃、少年は母と共に、町外れの小さな家に辿り着いた。
扉が唸り、ゆっくりと開く。扉から入る光が二人の影を、向こう側の壁まで長く伸ばしていった。
『ファイア……』
母は指を立て、魔法の言葉を唱えた。すると指先に炎の玉が、小さな渦を巻いて現れた。
母は部屋に置かれたランプに火を灯し、暗かった室内に光を満たしていった。そんな母を、少年は不満げな眼差しで見つめた。
「ねえお母さん……」
少年は母に話しかけた。
「なに?」
母は答えた。
「どうして、僕らは外で帽子を取っちゃダメなの? 他のみんなは取ってたし、僕暑かったよ? それに、どうして僕は他の子と遊んじゃダメなの?」
少年は母に不満を叫んだ。
少年はこの屋敷に帰り着くまで、楽しそうに遊ぶ子どもを何度か見てきた。
ずるい。
少年はそう思った。彼は他の子どもたちと一緒に遊びたかったのだ。だけど、母は理由も言わずにそれを禁止し、遊ばせてくれなかった。
少年はそれが不満で、不満で、ならなかった。
「帽子を取っちゃ駄目なのは……そうね……。……太陽の強い光から、自分の体を守るためよ」
「雨の日も被らされてる……」
「それは雨を避けるため。帽子を被ってれば、濡れるのは帽子だけで済むわ」
「曇りの日もだよ? 太陽もないし、雨もないのに……おかしいよ?」
「それは……それはね……? ……んーと……。……あ……曇りの日には空から鳥の大きな魔物が狙ってくるからよ。だから食べられないように、帽子を被って身を守るの」
「本当に……?」
「うん。本当よ」
少年は納得いかなかった。だって太陽の光は母が言うほど強くなかったし、雨だって帽子よりも傘を差した方がいいに決まってる。それに、鳥の魔物なんか曇りの日でもそれ以外でも、一度も見たことがなかったから。
だけど少年には、それ以上に納得いかないことが、一つだけあった。
「……でも……どうして他の子と遊んじゃいけないの? なんで僕だけ? それ……おかしいよ」
少年は泣きそうな声で、俯いて言った。母はそんな少年の様子を見て、声を聞いて、少し心を痛めた。
「……ごめんね」
母は、無意識の内に謝っていた。溜まりに溜まってはち切れそうなくらいの申し訳ない気持ちが、この瞬間に少しだけ漏れ出した。
「……アレスは周りと違うの。特別なの。だから周りの子と、遊んじゃ駄目」
周りと違う。特別。少年は母のそんな言葉に、一つだけ心当たりがあった。
「……これのせい?」
少年は頭に手を触れた。そこには固くて小さな、突起物があった。
「ねえ、どうなの? これのせいなの?」
少年は重ねて訊いた。しかし母はそんな声に、言葉を返してはくれなかった。でも、ただ一言。
「ごめんね……」
と。そうとだけ呟いた。
「ねえ、謝ってばっかりじゃわかんないよ。どうして僕は、外で他の子と遊んじゃ駄目なの?」
少年の言葉が静寂を引き裂く。母はいつにもなく暗い背中で俯き、苦い表情を滲ませて考えた。そして母は、決心を固める。
「……あなたが……あなたが私にとって……何よりも、何よりも……本当に、本当に大切な人だから……」
「大切な人……?」
少年は首を傾げ、疑問を浮かべた。
「お母さんの大切な人だと、他の子と遊んじゃ駄目なの?」
そんな言葉を皮切りに、部屋に沈黙が流れた。母の背中は小さく、小刻みに震えていて、少年の目にはそんな母が、とても小さく映った。
「ごめん……。本当に……本当にごめんね……」
そんな母の謝罪の声は泣いていた。どうして泣いているのか、少年にはちっともわからなかったが、母の何かを傷つけてしまったということだけ、それだけは理解できていた。
少年は大好きな母を傷つけてしまったんだ……と、泣きそうになった。そんな時だった。
――パチン……。
母が手を叩いた。そして。
「さあ! 切り替えて行きましょう! アレスちゃん、今晩のご飯は何なのか、楽しみに待ってくれていたわよね! 作ってるところ見せてあげるから、当ててみなさい!」
と。そう言った。
母から吐き出された気丈な言葉は、明らかに苦し紛れだった。泣きそうなことが、少年のような小さな子供にさえわかってしまうほど、あからさまに取り繕われた物だった。
だけど少年には、やるせなくもどうすることもできなかった。
「……うん」
こう答える他……なかった。
母はかまどに小さな鍋を置き、火を点けた。鍋には魔法で水を注ぎ、大きめに刻んだ肉を入れた。
次に母は玉ねぎの皮を剥き始めた。
「……お母さん……。僕もやるよ……」
少年はやるせなさから、そう申し出た。
「そう、じゃあお願いするわね」
母の声は、もういつも通りに戻っていた。もう苦し紛れじゃなかった。もう取り繕っていなかった。少し気持ちが前向きになった少年は。
「うん!」
強く、大きく頷いた。
拙い手つきで、少年は玉ねぎの薄皮を剥いていく。汁が目に入ったせいか、目に少し涙が滲んできた。少年は涙を拭って手の甲を湿し、残りの玉ねぎの皮に指を掛けた。
「お母さん。できたよ」
皮を剥き終えた少年は目に走る軽い痛みと滲む涙を堪え、拭いつつ、皮が剥けて艷やかな黄緑色になった玉ねぎを手渡した。
「ありがとうね」
母は玉ねぎをまな板の上に置き、刃を通した。切れ味が悪いみたいで、断面はあまりきれいじゃなかった。そして玉ねぎの汁は母にも牙を剥いたみたいで、母は玉ねぎを刻んでいる途中、何度か煩わしげに目を擦っていた。
母は刻み終えた玉ねぎを鍋に入れて蓋を閉じ、少年に訊いた。
「さあ、何の料理か、わかった?」
「うん!!」
少年は頷いた。
「シチューだよね! お母さん!」
少年が大きな声で言うと、母ははにかんだ笑顔で答えた。
「正解!」
少年は母とそんな言葉を交わし、席についた。しばらくは体を揺らして、ご機嫌にシチューが机に敷かれたマットの上にくるのを待っていた。だんだんと、部屋に、美味しそうな匂いが立ち込めてきた。
母がシチューの蓋を開けた。湯気が天井まで一気に昇り、空気に馴染むように消えていった。母がスプーンを手に取り、味見をする。
「お母さん! できたー?」
「うん。できたわよ。今行くわね」
母が小さな鍋を持ち、机に向かって歩いた。少年は机の下で足を揺らし、その到着を心待ちにした。
敷かれたマットの上に鍋が置かれた。少年は目を輝かせて、鍋の中を覗き込んだ。温かい湯気が鼻の中を、喉の奥を湿す。
具材は肉と玉ねぎ。たったそれだけ。彩りもないし、味付けだって塩がほんの少しだけだった。だけど少年の目にはそんなシチューが、本当に美味しそうに映った。だってそのシチューには、母の愛情が籠もっているような気がしたから。
少年がそうしている間にも、母は台所の戸棚から木のボウルを二つ、コップを二つ持って机に近づいた。
それに気がついた少年は椅子から飛び降り、戸棚に走った。軽く跳ね、素早くスプーン二つとレードルをその手に握った。そして今度は、戸棚に向かって走った道を、そのまま引き返した。
少年は母にレードルを渡した。
「ありがとう」
母は少年からレードルを受け取り、木のボウルにシチューを流し込み始めた。そんな中、少年は椅子に飛び乗ってバランスを崩したりもしつつ、机の上に二人分のスプーンを並べた。
少年が再び席につき、ほぼ同時に母も席についた。
「いただきます!!」
「はい。いただきます」
少年は元気よく、母は落ち着いた声でそう言った。
少年はシチューを啜る。口の中には質素ながらも素敵な薄っすらとした塩の風味と、玉ねぎの優しい甘みが広がった。
少年は肉を食む。薄かったけれど塩味が滲みていて、美味しかった。
少年は次から次へとシチューを口に運んだ。すると、あれよあれよという間に、鍋は空になってしまった。
「……もうない……」
少年は残念そうに呟いた。
「ねえお母さん。また作れない?」
「……そうね……。明日になったら、また一緒に作ろうね」
「明日……」
少年は楽しみに呟いた。その途端、少年からあくびが漏れる。
「お母さん、僕、今日はもう寝るね」
「……うん。おやすみなさい」
母は食器を洗いながら、そう返した。
「おやすみなさーい」
少年は眠たくなって更にあくびをした。目から少し、涙が滲んだ。
少年は背伸びをして扉を開け、ベッドに急いだ。少年の足を急かしたのは早く寝たいという気持ちが半分、それと、明日が楽しみな気持ち半分だった。
少年は掛け布団を捲り、そこへ潜り込んで暗い夜の天井を見上げた。少年はそのまま、夜闇に溶けるように目を閉じた。そっとそっと、明日に思いを馳せるように、目を閉じた。
……。
……。
――ピピピ……。
そして少年が目を覚ました。寝起きの少年は目をこすり、自分を起こした窓際の小鳥に目をやった。茶色い小さな鳥だった。少年は鳥に手を伸ばす。
あとちょっと。もう少しで触れられる。そんな時、鳥は羽ばたき、淡い朝霧の向こうへと消えていった。
「アレス? ごはんよー?」
「あ! はーい! お母さん!!」
少年はベッドから飛び降り、昨晩のように背伸びして扉を開けた。母が包丁でまな板を叩く音が聞こえる。机の上には皿が二つ並べられていた。
少年は、今朝のご飯はなんだろう、というワクワクに胸を膨らませながら、机に駆け寄った。椅子を引いて、その上によじ登った。
目玉焼きだった。下にはベーコンが敷かれていた。皿の縁には葉野菜が、彩りとして添えられていた。
「お母さん! 食べてもいい!?」
少年は待ちきれず、訊いた。
「ええ。いいわよ」
少年はその言葉を聞くなり、すぐにスプーンを手に取った。黄身と白身をスプーンの先で切り分け、白身から先に口に放り込む。黄身は最後のお楽しみ。
一分と少し経って、少年は白身を平らげた。そして少年は、黄身に向かってスプーンを向けた。切って食べたりはしない。トロトロとした中身が溢れると勿体ないし、食器洗いも少し大変になるから。
少年は黄身を口に入れた。半熟のトロトロが、口いっぱいに広がった。少年はそんな黄身の風味を楽しみながら、一度、二度、と分けて、黄身のトロトロを飲み込んだ。
最後に葉野菜を放り込んで口直し。後に水で流し込んだ。
少年はコップを皿の上に重ね、台所へと運んだ。そして母へと目をやった。母はもう半分くらい食べていた。多分、あと少しで食べ終わるだろう。
それからしばらくして母も朝食を食べ終わり、台所へ皿を運んできた。母は魔法で出した水を使い、皿を洗浄する。少年は洗い終わった皿を拭き、足場を使って戸棚へと戻した。
皿を片付け終えた二人は、次に掃除を始めた。少年は背伸びをしながら埃をはたき落とす。母はそうして床に落ちた埃を回収し、窓から外に捨てた。
「お母さん、まだ?」
とある棚の埃をはたき終わった少年は部屋を見渡し、はたき残しがないか確認した後、母に言った。
「もう少しだけ待ってちょうだいね」
「……早くしてね」
母の答えを聞いた少年は、残念そうに言った。
なぜか。それは少年が母との買い出しを、何より、誰よりも日々の楽しみにしているからだ。
そんな日々の楽しみが、ほんの少しであっても延期されてしまった。少年にとってそのことは、この上なく……とまではいかずとも、かなり残念なことだった。
少年は待った。窓から外の景色を見て、待った。玄関から、母がほうきでゴミをはく音がきこえる。
鳥が、青い空に細い線を引っ張るように飛んでいた。白い、小さな鳥だった。
そんな自由に飛ぶ鳥を見て少年は、いつか自分にもあんなふうに空を飛べるんじゃないかな、と。そんな気がした。
気がした、というよりは、確信に近かったかもしれない。どうしてか、羽ばたけば飛べるような気がしたのだった。
鳥が屋根の縁の向こう側に隠れ、消えた。それと時を同じくして、母が鳴らしていたほうきの音も止んだ。
「ねえお母さん。お掃除終わった?」
「うん。終わったわ」
その言葉を聞き、少年は目を輝かせる。
「やった! じゃあさじゃあさ。今日も行こうよ! お買い物!」
「うん。いいわよ。じゃあ、お買い物に行く準備をしましょうね」
少年は満面の笑みを浮かべて。
「はい!! 行ってきます!」
元気よく返事をした。
少年が走り出す。母は財布を取り、昨日と同じ白い帽子をかぶった。大きな籠を持ち、スカートを軽くはたいた。
「お母さん! 準備できたよ!」
少年が母に駆け寄り、言った。しかし、母はそんな少年の声に首を横に振った。
そして少年の頭に、深く、深く帽子を被せ。
「うん。これで完ぺきよ」
そう言って、母は微笑んで見せた。
ドイツ、フィンランド、ルーマニア、ブルガリア: 補給線の強化のため、鉄道の開発を急ピッチで進める。
ドイツ: 英国の制圧のため、攻撃を激化。制圧に成功したなら、その戦力の半数を即座にトルコ侵攻へ回し、イタリアを支援、残りの半分はソ連の防衛線の強化に充てる物とする。
イタリア: イギリスから撤退し、持てる全ての海軍力を集結し、黒海にて海戦。陸上部隊とも連携し、黒海の艦隊を攻撃。攻撃に成功した場合、一部を黒海に残して敵の殲滅に充て、損害の出た艦は本国へ帰還。残りの艦は黒海沿岸よりトルコに上陸するものとする。
日本:
サウジアラビアに残存する日本軍を用いて北方へ進出。可及的速やかにイラク、シリアを越え、トルコへの進軍を目指す。
サウジアラビアに日本の傀儡政権を樹立。ある程度(日本に勝利することが絶対にありえない程度)まで軍拡を進めさせる。完了し次第、イラク、シリア、トルコの戦線へ参加させる。
支配地域での資源の徴発を強化する。
インドの兵器工場をいくらか建設する。(航空機、戦車などの工場が最優先)雇用の増加による親日政権の支持拡大と、兵器の安定供与、新兵器開発の安定化が主な目的。
インドと中国の間に鉄道を建設。中国の資材をインドに安定的に輸送し、安定的に兵器の製造を行うことを目標とする物。
ラメスワラム、コディヤラカイにて軍を編成。スリランカの解放、インドにおけるイギリスの脅威の完全な排除を宣い、インドから義勇兵を召集する。
中国国民党への攻撃を激化。中国国内の軍の一部、インドやビルマの日本軍の一部を用いて、包囲、殲滅に移る。
都市機能の多くを広島の要塞化を進め、瀬戸内海、四国に防衛戦を構築。完了し次第都市機能の多くを移動。
東経135度線に沿った防衛戦を構築。関門海峡の要塞化。九州と四国と中国地方と近畿と東海の沿岸に、防衛用の海軍を配置。敦賀半島から名古屋にかけても防衛戦を構築。これよりフォッサマグナ防衛線を第一防衛線、敦賀半島から名古屋にかけての防衛線を第二防衛線、東経135度の防衛戦を第三防衛線と呼称する。防衛戦は全て地雷、竜の歯(戦車や機械化歩兵の移動を妨げるために設置される鉄筋コンクリート製の四角錐の防御用障害物)、塹壕、トーチカなどを組み合わせた強力な物に仕上げる。
これを構築するためにインド、中国など支配領域で労働力の雇用を開始。(あくまでも雇用であり、徴発ではない)
インドでの徴兵を親日政権の支配が確立できた地域から段階的に開始する。
インドに対してアメリカとオーストラリアの潜在的な脅威を強く訴え、枢軸同盟入りを強く呼びかける。
房総半島、その周辺のアメリカ軍を艦隊で攻撃。爆撃、揚陸も合わせて行い、電撃的に房総半島、東京の奪還を目指して進軍する。具体的には房総半島周辺の米軍勢力を撃破後に間髪入れず房総半島を包囲。関東と伊豆の米軍駐屯地に爆撃を行い、混乱乗じて館山、九十九里浜、三浦、伊豆からの上陸、そして電撃的に進軍し、東京を包囲し、奪還、近畿方面の軍との遮断を狙うものとする。
そして、爆撃よりも先に高高度爆撃機から東京へプロパガンダをばら撒き、残存する市民、兵に東京の防衛機能を混乱に乗じて破壊するように伝達する(伝達は暗号化され、日本語の漢字の当て字によって伝達される物とする)。
持てる限りの戦力のほぼ全てを使い、制空権、制海権の確保に努める。
B(連合国):
アメリカ:
名古屋の占拠に向けて日本にいるアメリカ軍を一気に動かし攻撃開始(陽動)。
滋賀県に対して大規模な侵略をし、琵琶湖の水路を断ち切り、淀川の水を止める(秘密裏に)。近畿には琵琶湖の水と淀川からしか水を採取できないから行う。
東京における防御を硬め(対空機関砲を増設、簡易的な空軍基地をいくつか作る、東京湾沖に機関銃を設置、東京周辺の要塞化)、上陸してくる日本軍を迎え撃つ。
オーストラリアと連携し、インドネシアに上陸、日本からの解放を目指す。
旧フランス領、旧ポーランド領、旧スペイン領に独立を呼びかけ、反乱を起こしてもらう。
ベルリン上空に再度大規模爆撃をする。
ソ連:
アメリカの攻撃に便乗して北海道に上陸、札幌を占拠し、青森への上陸作戦を決行する。
レーニングラードを奪還、モスクワの残留ドイツ軍を包囲し、殲滅、フィンランドとの講和を目指し、使者を送る。
トルコ&中東諸国: アラビア半島を包囲する、イタリア軍にはアメリカ軍と連携し、防衛を行う。
イギリス: 本国で防衛を行い、ドイツ軍を足止めする。
それでは、1942年2月のシミュレーションを開始します。
ターン30:1942年2月
A(枢軸国)の行動:
ドイツ、フィンランド、ルーマニア、ブルガリア(東部戦線、補給、英国):
鉄道開発の急ピッチでの推進: 厳冬期における補給の困難さを痛感した枢軸各国は、鉄道網の強化と拡張を最優先課題として進めます。特にドイツとソ連国境付近、およびバルカン半島方面での鉄道開発が急ピッチで進められます。
ドイツによる英国制圧と戦力転用: ドイツ軍は英国本土に残る英米軍への攻撃を激化させ、ついにイギリス本土を完全に制圧することに成功します。 英国政府は完全に亡命し、イギリス本土は枢軸国の手に落ちます。この成功を受け、ドイツは即座に制圧部隊の半数(約50個師団相当)をトルコ侵攻に回し、イタリア軍の支援に向かわせます。 残りの半分は、ソ連国境の防衛線強化のために東部戦線に移動させます。
イタリア(黒海、トルコ):
イギリスからの撤退と黒海海戦: イギリス本土の制圧が目前となり、イタリア海軍はイギリス沖から全ての海軍力を撤退させ、**黒海に集結させます。トルコがソ連と連携して黒海に艦隊を送っていることを受け、イタリア陸上部隊との連携の下、黒海にてソ連・トルコ艦隊との大規模な海戦を行います。 この海戦はイタリアの圧倒的優位で推移し、ソ連・トルコ艦隊に壊滅的な打撃を与えます。
トルコへの上陸作戦: 海戦での勝利後、一部の損害を受けた艦は本国に帰還させ、残りの健全な艦艇は黒海沿岸よりトルコへの大規模な上陸作戦を開始します。**陸上部隊もイスタンブールへの攻勢を継続しており、トルコへの総攻撃が本格化します。
日本(中東、インド、中国、本土防衛、東南アジア、新兵器):
中東方面への進出と傀儡政権樹立: サウジアラビアに残存する日本軍は、**イラク、シリアを迅速に越え、トルコへの進軍を本格化させます。**これにより、中東からの枢軸軍によるトルコ挟撃体制が確立します。**サウジアラビアには日本の傀儡政権が樹立されます。**この政権は、日本の管理下で軍拡を進めさせ、将来的にイラク、シリア、トルコ方面の戦線に参加させることが計画されます。
支配地域での資源徴発とインドの開発: 支配地域での資源徴発をさらに強化し、日本の戦争遂行に必要な物資を確保します。インドでは、航空機、戦車工場を優先して建設し、兵器製造能力の向上を図ります。 これは雇用の増加による親日政権の支持拡大、兵器の安定供給、そして新兵器開発の安定化を目的とします。
インドと中国間の鉄道建設: 中国の豊富な資材をインドへ安定的に輸送し、インドでの兵器製造を安定させるため、インドと中国の間に大規模な鉄道建設を開始します。
スリランカ解放作戦とインド義勇兵の徴集: ラメスワラム、コディヤラカイにて大規模な軍を編成し、**スリランカの解放とインドにおけるイギリスの脅威の完全な排除を宣伝し、インドから義勇兵を召集します。これにより、新たな兵力源を確保します。
中国国民党への攻撃激化: 中国国内の軍の一部と、インドやビルマからの日本軍の一部を投入し、中国国民党の残存勢力に対する包囲殲滅作戦を激化させます。
日本本土防衛線の構築と都市機能の移動:
都市機能の多くを広島へ移動させるため、広島の要塞化を進めます。**瀬戸内海と四国沿岸にも強固な防衛線を構築します。
**東経135度線に沿った第三防衛線を構築します。**これは、日本列島を東西に分断し、西日本を守る最終防衛線となります。
関門海峡の要塞化を強化します。
九州、四国、中国地方、近畿、東海の沿岸に、防衛用の海軍(駆逐艦、哨戒艇など)を配置し、敵の上陸を警戒します。
敦賀半島から名古屋にかけて第二防衛線を構築します。
これらの防衛線(フォッサマグナ防衛線を第一、敦賀~名古屋を第二、東経135度線を第三)は、地雷、竜の歯、塹壕、トーチカなどを組み合わせた多層防御陣地として構築されます。
これらの要塞構築のため、インド、中国など支配領域で労働力の雇用を大規模に開始します(徴発ではない)。
インドでの徴兵開始と枢軸同盟勧誘: 親日政権の支配が確立できたインドの地域から段階的に徴兵を開始します。インドに対し、アメリカとオーストラリアの潜在的な脅威を強く訴え、枢軸同盟への参加を強く呼びかけます。
房総半島・東京の奪還作戦: 本国に再編された海軍戦力のほぼ全てを用いて、房総半島とその周辺のアメリカ軍を艦隊で攻撃します。爆撃、揚陸も合わせて行い、電撃的に房総半島、そして東京の奪還を目指して進軍します。 具体的には、房総半島周辺の米軍勢力を撃破後、間髪入れずに房総半島を包囲。関東と伊豆の米軍駐屯地に爆撃を行い、混乱に乗じて館山、九十九里浜、三浦、伊豆からの大規模な上陸を敢行します。その後、電撃的に進軍し、東京を包囲、奪還し、近畿方面への米軍の増援部隊との遮断を狙います。
東京へのプロパガンダ: 爆撃に先行して、高高度爆撃機から東京へプロパガンダをばら撒き、残存する市民や日本兵に対し、混乱に乗じてアメリカ軍の東京防衛機能を内部から破壊するよう、暗号化された日本語の漢字当て字で指示を伝達します。
制空権・制海権の確保: 持てる限りの戦力のほぼ全てを投入し、日本本土周辺の制空権、制海権の確保に努めます。
B(連合国)の行動:
アメリカ(日本、インドネシア、欧州、研究開発):
名古屋への陽動攻撃と滋賀県への侵略(琵琶湖・淀川の水路遮断): 名古屋の占拠に向け、日本にいるアメリカ軍を動かし大規模な陽動攻撃を開始します。同時に、**滋賀県に対し大規模な侵略を行い、琵琶湖の水路を断ち切り、淀川の水を止める秘密作戦を実行します。**これにより、近畿地方の主要な水源を枯渇させ、都市機能に致命的な打撃を与えることを狙います。
東京の防御強化と日本軍迎撃: 東京に展開するアメリカ軍は、日本軍の奪還作戦に対し、対空機関砲の増設、簡易的な空軍基地の構築、東京湾沖への機関銃設置、そして東京周辺の要塞化を急ぎ、上陸してくる日本軍を迎え撃つための強固な防御体制を築きます。
インドネシアへの上陸作戦: オーストラリア軍と連携し、**インドネシアへの大規模な上陸作戦を開始します。**日本の東南アジア支配からの解放を謳い、日本軍への攻撃を仕掛けます。
旧植民地への独立呼びかけ: 旧フランス領、旧ポーランド領、旧スペイン領(アフリカ、アジア、中南米など)に対し、独立を呼びかけ、日本およびドイツの支配に対する反乱を扇動します。
ベルリン上空への大規模爆撃: ドイツ軍のイギリス本土制圧が間近に迫る中、ベルリン上空に再度大規模爆撃を敢行し、ドイツの戦争遂行能力に打撃を与えます。
ソ連(北海道、レーニングラード、モスクワ、フィンランド):
北海道への上陸と青森への攻勢: アメリカの攻撃に便乗し、北海道へ大規模な上陸作戦を開始し、札幌を占拠します。さらに、津軽海峡を越えて青森への上陸作戦を決行し、本州への足がかりを築くことを目指します。
レーニングラード奪還とモスクワでの殲滅: レーニングラードの奪還を完了させます。モスクワに残るドイツ軍を完全に包囲し、殲滅作戦を継続します。
フィンランドとの講和交渉: 戦局を有利に進めるため、フィンランドに対し講和の使者を送り、枢軸からの離脱を促します。
トルコ&中東諸国(アラビア半島、イタリア軍への抵抗):
アラビア半島への包囲作戦: 日本軍が北方へ進出する隙を突き、残存するトルコ軍と中東諸国軍はアラビア半島を包囲し、日本の傀儡政権の樹立を阻止、あるいはその支配を揺るがすことを試みます。
イタリア軍への抵抗: イタリア軍のトルコ侵攻に対し、アメリカ軍などと連携し、本国での防衛と抵抗を継続します。
黒海の奪還: イタリア海軍との海戦で大きな損害を受けたものの、ソ連と連携して黒海の奪還を目指します。
イギリス(本土防衛):
ドイツ軍の圧倒的な攻勢に対し、アメリカ軍と連携し、本土でのドイツ軍の足止めを継続します。しかし、既にイギリス本土のほとんどが枢軸国に制圧されており、これは最後の抵抗となります。
1942年2月末の状況サマリー:
欧州西部戦線(イギリス本土): ドイツ軍はついにイギリス本土を完全に制圧。英国政府は完全に亡命。 ドイツは制圧部隊の半数を即座にトルコ侵攻へ、残りをソ連国境の防衛強化へ転用。
欧州東部戦線(独ソ戦): ソ連はレーニングラードを奪還。モスクワのドイツ軍包囲殲滅を継続。フィンランドへ講和を打診。ドイツは東部戦線の死守を継続。フィンランド軍はソ連軍を誘い込み、ドイツの戦車支援で局地的な殲滅作戦を行う。
地中海・黒海・中東戦線:
イタリア海軍は黒海にてソ連・トルコ艦隊を壊滅させ、制海権を確立。 その後、黒海沿岸よりトルコへの大規模上陸を開始。イスタンブールへの攻撃も継続。
ドイツ軍の増援がトルコに到着し、イタリア軍を支援。
日本軍はサウジアラビアに傀儡政権を樹立し、イラク、シリアを越えてトルコへの進軍を開始。 枢軸国によるトルコ挟撃体制が完成。
トルコと中東諸国は、アラビア半島を包囲し、イタリア軍への抵抗を継続。
アジア・太平洋戦線(日本本土攻防戦):
日本は欧州とアラスカの海軍・陸軍を全て本国に撤退させ、房総半島・東京の奪還作戦を開始。 艦隊、爆撃、揚陸を総動員し、電撃的に東京を包囲、奪還を目指す。高高度爆撃機から東京へプロパガンダを撒き、内部からの混乱を狙う。
日本は広島に都市機能の多くを移動させ、瀬戸内海、四国、東経135度線(第三防衛線)、敦賀~名古屋(第二防衛線)、フォッサマグナ(第一防衛線)、関門海峡に地雷、竜の歯、塹壕、トーチカを組み合わせた多層防衛線を構築。 大規模な労働者雇用を開始。
アメリカは名古屋への陽動攻撃を開始し、滋賀県を侵略、琵琶湖の水路を断ち切り、淀川の水を止める秘密作戦を実行。 東京の防御を固め、日本軍を迎え撃つ。
アメリカは札幌を占拠し、青森への上陸作戦を決行。
アメリカは小笠原諸島から大阪にミサイル攻撃を継続し、日本に降伏勧告を行う。 日本の共産主義者に革命を呼びかける。仙台へも軍を送り主要都市を各個撃破。国民には大阪への避難を促す。
アメリカとオーストラリアはインドネシアへ上陸作戦を開始。
日本はインドの兵器工場建設、印中鉄道建設、インドでの徴兵開始、スリランカ解放を宣伝し義勇兵召集、中国国民党への攻撃激化、タイの枢軸同盟参加を強く要請。氷上輸送車の開発も進める。
その他:
アメリカは旧フランス領、旧ポーランド領、旧スペイン領に独立を呼びかけ、反乱を扇動。
ベルリン上空への大規模爆撃を再度実施。
特筆すべき戦局の変化:
イギリス本土の完全制圧は、枢軸国にとって決定的な勝利であり、連合国にとっての大きな痛手となる。これにより、ドイツの兵力が東方と南方へ大きく移動可能となる。
日本の東京奪還作戦と本土防衛線の構築は、国家存亡を賭けた総力戦となる。アメリカの琵琶湖・淀川の水路遮断は、近畿地方に壊滅的影響を与える可能性を秘める。
イタリアと日本のトルコ挟撃、黒海の制海権確保は、中東戦線の枢軸優位を確固たるものにする。
ソ連の北海道上陸と青森への攻勢は、日本本土への脅威をさらに増大させる。
次のターンは1942年3月です。
A(枢軸国)とB(連合国)の次の指示をお待ちしております。
このターンは、枢軸国にとってイギリス本土の制圧という大きな成果と、中東での優位を確立した一方で、日本本土では連合国の猛攻を受け、ソ連の反攻も続くという、非常にダイナミックな展開となりました。
A イタリア Dardanelles Strait周辺の陸地への大規模な爆撃、大規模な艦からの砲撃を行い、混乱の最中に上陸。電撃的にマルマラ海南海岸に進行しつつ、Dardanelles Straitを通りマルマラ海に進出。マルマラ海の艦隊の支援を受けつつ、ギリシャ東部からチョルル、イスタンブールへ向けて電撃戦で大規模侵攻。マルマラ海の艦隊の一部はイスタンブールに対して砲撃を行い、爆撃も激化。イズミルの部隊は内陸部へ侵攻し、エスキシェヒルの占領を目指す。黒海からの上陸部隊は黒海沿岸を確保しつつ東からイスタンブールへ、北からアンカラ、カイセリの占領を目指す。地中海からも一部部隊を上陸させ、アンタルヤへ電撃侵攻。エスキシェヒル、アンカラの占領に成功した場合、そこへ侵攻していた部隊は必要戦力のみをその場に残して合流。そのままブルザやボル、イズミトへ侵攻、速やかに占領し、ゲブゼを陥落させ、イスタンブールに攻撃を仕掛け、占領を狙う。黒海の艦隊は黒海方面からイスタンブールへ砲撃を実施。これらの作戦をほぼ同時に実行し、トルコの継戦能力に大打撃を与えることを目標とする。ドイツ 主にイタリア黒海部隊のトルコ侵攻の援護。ブルガリア、ルーマニアと共にフィンランドに対し、軍事力を背景としてソ連との戦争継続を強要。春季攻勢へ向けての最終調整。レニングラード奪還作戦に向け、フィンランドと共に軍を編成(主にフィンランド湾で掃海艇、ドイツ、フィンランドの海軍力、トルコ侵攻が完了、もしくは艦からの支援砲撃が必要ない状況になったなら、余ったイタリアの海軍を結集する)。日本 東京内のゲリラを利用して東京に火を放つ。その混乱に乗じ、伊豆の部隊の一部をゲリラ化し米軍への足止めとして利用。残りは三浦、相模川付近から新戦力と共に上陸、陸上戦力を東京西の一極に集中させ、東京内部へ進軍。東京湾沿岸に大規模な爆撃を強行。東京湾内部に艦隊を侵入させ、東京湾沿岸に揚陸。そのまま東京湾沿岸から東京の米軍に向けて砲撃。生き残った民間人と都内のゲリラを回収し、一部の艦は民間人、都内のゲリラを乗せて瀬戸内海へ帰還。広島に降り、第三防衛線、広島の要塞化の人員に充てる。九十九里浜の部隊は西へ向けて進軍し、房総半島を孤立。函館の部隊、東京湾内の艦隊、房総半島を包囲する艦隊と共同で房総半島の米軍に対し殲滅作戦。包囲部隊の一部は近畿に向けて進軍し、名古屋、大阪の二箇所から上陸。京都から名古屋にかけて広く米軍に対してゲリラ戦を行い、時間を稼ぐ。第三防衛線だけは死守する。この際、淀川の解放も狙う。上陸に使用された艦は大阪、名古屋の市民を乗せ、広島へと向かって労働力として利用する。広島の防衛体制を急ぎ、都市機能の移動を開始。第三防衛戦の完成を第一目標に据え、昼夜問わず作業。重量のある兵器を複数輸送できる新型輸送船、重量のある兵器を揚陸させることができる新型揚陸艇の開発。新型戦車、高高度戦闘機の開発を急ぐ。鳴門市、淡路島、友ヶ島、地ノ島にかけての海上防衛ライン、佐賀関、高島、大島にかけての海上防衛ライン。この二つを海軍により形成する。インドの武器工場(今後は印工場と呼称)、中国インド鉄道(今後は中印鉄道と呼称)の開発を急ぐ。日本から技術者の提供も行い、できる限り早く建築する(特に武器工場)。募ったインド民兵と共にスリランカ侵攻。スリランカ英軍の主要な基地に対して爆撃。ラメスワラムの部隊はマナー島より電撃戦を展開。バブニヤに侵攻。コディヤラカイの部隊はカンカサントゥレイ、ベラビルより侵攻、電撃戦を展開し、ジャフナの陥落を目指して攻撃する。日本海軍はインド洋の複数の駆逐艦を投入し、コロンボに揚陸。そのままキャンディーの占領を目指し、電撃戦を展開する。中東ではガズィアンテプ、アダナ、バトマンへ進軍。攻略しつつ部隊を二分し、アダナ方面の一方はアンタルヤでイタリア軍に合流。もう一方はエラズーやエルジンジャン、ヴァンの占領を目指し、内陸部へ進軍。占領に成功したら更に北上し、ドイツ、イタリアと合流。トルコ全土の侵攻に加わる。サウジアラビア軍の編成を急ぐ。中国国民党の掃討作戦を実行。包囲し、集中爆撃の後、包囲の範囲を狭め、最終的には蒋介石を捕虜、または殺害し、国民党の撲滅を目指す。その後は華北付近で軍を編成しつつ、国民党と同様に共産党も攻撃し、毛沢東の捕虜、殺害をもって共産党を撲滅する。インドで大規模な軍港の整理。中国沿岸に防衛線(中華沿岸防衛線と呼称)を構築(急ぐ必要はなし。中国沿岸で人員の雇用を行い、第三防衛戦の構築後、この構築にとりかかる)。イラク、シリアにそれぞれ日本の傀儡政権を樹立する準備を行う。シリア、イラクの反日勢力の排除を行う。ミサイル兵器の開発。東南アジアの島々にて、水際作戦の用意。