0 メモ:第3章 江宮はなと浅野ほのかの出会い みんなに公開
ほのかのクラスに、はなが転校してくるところから出会いは始まります。
はなは活発でよく目立ち、いじめっ子の男子グループによく絡まれます。
はなも負けじと張り合うので、いつも喧嘩ばかり。ほかのクラスメイトはそんなはなに近付きたがりません。
はなはその性格とは裏腹にクラスで孤立していきます。
一方、ほのかは元々孤立していました。仲良いと言えるほど気を許す関係の人はクラスに誰もいません。故に、面倒事に関わりたくない他のクラスメイトと違い、ほのかはフラットにはなとも関わります。
例えば、授業でペアを作る時。はなとほのかはいつも余ります。そんな時、ほのかが声をかけます。
「はなさん、私と組もう。」
「お前、あたしでいいのかよ?」
はなは、変わったやつだなあと思いつつもほのかのフラットさが少し気になります。
例えば、男子グループのいじめに遭ったあと。怪我を負ったはなに、ほのかは絆創膏を渡します。
「これ、使って。」
「…あ、ありがと…」
はなの家庭は転勤が多いため、友達を作るのは別れを作ることだと考えていて、深い仲の友達は作らない程度に、毎日楽しく過ごそうというスタンスです。
でしたが、はなはほのかが気になって仕方がなくなります。
「お前、友達とかいないのかよ」
「いないよ。話が合わないもん」
はなは自分でも無意識のうちに、次第にほのかと関わるようになっていきます。
「今日のお弁当、あたしと食べようぜ!」
「うん。いいよ」
「普段、家で何してんだ?」
「何もしてない。座ってるだけ」
「なんだそりゃ」
「今日の放課後さ、一緒にカラオケ行こうぜ?」
「行かない。門限が6時だから」
「そうなのか…」
次第にはなはほのかを知っていきます。孤児だということも、いつも孤独なことも。
「ほのかって、ひとりが好きなのか?」
「家族も友達も、いない方が楽だよ。傷つくだけ」
そして、傷つくのが嫌で関係を作ることを避けているという事実も知ります。
はなはこの共通点がとても刺さります。
「お前って教室だといつも本読んでるよな。あれってどんな話なんだ?」
「フィクションだよ。正義のヒーローが、悪をやっつける話」
「意外だな、ほのかってヒーローもの好きなのか」
「フィクションは、どんな綺麗事だって言える。こっち(現実)よりずっと楽しいから」
「こっちは楽しくないか…。案外、こっちにも正義のヒーロー、いるかもよ?」
「こっちにヒーローは居ない。現実に、わかりやすい悪なんてないから」
「じゃあさ、あたしが悪になってやるよ。そしたらさ、本物のヒーローが来てくれるかもよ。」
ほのかは、このはなの言葉が刺さります。
翌日の放課後。
「でも、一体どうやって悪になるの?」
「悪いことたくさんすればいいのさ。あたし、悪いことはいろいろ知ってんだ」
皆が下校したあとの教室の窓を開け、外壁伝いに屋上へ。外から鍵を開けるはな。
「ほのかもあがってきなよ」
立ち入り禁止の屋上で、風と夕陽を浴びる2人。
「コツはな、するっと隠せる平たいお菓子だ」
駄菓子屋で万引きをする2人。
「これってどこまで繋がってるの?」
線路の上を歩く2人。
「誰が最初に気付くかな」
クラスメイトたちのロッカーの中身を入れ替える2人。
この頃、2人は魔道具を拾います。
魔道具を手にした2人はより規模の大きな悪をしはじめます。
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