0 【アストレガリア】

初代ルクスカーデン国王が創造し、代々受け継がれてきた究極の魔法。ルクスカーデン王の力の根源である。
現在は危機管理の観点から王杖と宝珠、王冠の3つに力を分けて保管されており、近隣諸国からは“三種の神器”の異名で語られる。

・概要
3つのレガリアはそれぞれ《5000年の膨大な歴史と繁栄してきた文明の記録、あらゆる分野の学問や文化、政治に携わってきた全ての人々の知識や考えが綴られた“知の王冠”》、《歴代の王族たちが扱った幾多の魔法を秘めた“技の宝珠”》、《人々の想いが魔力となって注がれ、5000年かけて鍛え上げられた“王杖”》の3種があり、どれも先人たちが未来へと託した願いや祈りが育てあげた希望の結晶である。

・歴史(童話や伝承の類となってしまった文献を含む)
初代国王は数多の世界を転々とする旅人だったという。
旅人だった彼女は、訪れた世界で出会ったとある青年と恋に落ちる。その世界は作物も育たず光も当たらない荒れ果てた土地が無限に広がり、青年やその世界の原住民たちは日々の生活に困窮していた。
そこで彼女は平原を吹き飛ばして大きな湖を創り、山を削って河川を作り、大地に光と潤いを与えて作物を育て、地中から掘り出した岩石を加工して数十戸の家屋を建築するとそこを王国とし人々を受け入れた。
彼女は竜巻や災害、モンスターの襲撃などから国を守り、何にも怯えることなく生活できる環境を築き上げ、人々は彼女に希望の光を感じ、国に移り住んで慕うようになる。
安心と安全の保証された生活の中で人々は学問と娯楽を嗜むようになり、より豊かで彩りに溢れた国へと発展していった。
彼女は無事に青年と結ばれ、一人の男の子を授かり、国王の務めを果たしながら一人の人間としてその生涯を全うした。
しかし、彼女の死によって国民たちは彼女の庇護を受けることができなくなり、光を失ったかのように王国全体に影が落ちる。
初代国王はそのことを見越して、自身の子に“究極の魔法”を継承させていた。

約5000年前、ニコラウス・ルクスカーデンのもとその原型となる器が完成。代を追うごとに弱まっていく王族の魔法力を未来に遺すために創造された。この代から所持者は代々の国王に受け継がれ、その時代の王族たちが自身の魔力を込めて丹念に鍛えあげてきた。
約3700年前、51代国王ヨハネス・ルクスカーデンがはじめてアストレガリアを戦争に使用。このときアストレガリアの強大さがはじめて国外に知らしめられ、三種の神器との異名がつき、星を跨いで広くその名を轟かせることになる。
また、これ以降アストレガリアを狙っての戦争も多くなる。
西暦2016年、侵略者エクリプスによってはじめてルクスカーデン王国が崩壊し、その際にアストレガリアも盗み出された。しかしエクリプスのなかに光の魔法を持つものがおらず、その力が悪用されることはなかった。
西暦2021年、ルクスカーデンに訪れた心羽がルクスカーデンの封印を開放。その際にひとつだけ奪われなかった宝珠アストレガリアを国王エドウィン・パウエルから継承。心羽が扱う光の魔法は剣人が生み出したものであり、心羽は1人でアストレガリアを運用することはできない。そのため最終戦争の際には2人が絆を結び合わせて光の魔法を最大まで発現し、両者一体となって宝珠を運用するという荒業を見せた。その活躍で王杖を奪還し、王杖に秘められた魔力を駆使してボスとの決戦を繰り広げた。王冠は決戦後に取り返され、心羽が使うことはなかった。

・余談
心羽は思春期を前にして王国を失っており、光の魔法を発現できる環境では育たなかった。しかし、剣人という存在が心羽と共に光の魔法を発現させることに成功しており、両者はお互いがいる時に限って光の魔法を行使できる。最終戦争では心羽と剣人が絆を結び合わせてアストレガリアを運用しており、このことから2人の絆の象徴という面もある。

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