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創作にまつわるメモ。

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心羽は恐怖と焦りのなかで、昨日のことを思い出していた。そしてふたりが襲われそうになった時、体感的にハッと思い出した。はるちゃんを、みんなを守りたい気持ちが力になっていたことを。

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拓夢は、使者になったのに開放された気がしないその原因を亮に求める。先輩ということもあり、4人のリーダー的立場で引っ張っていた亮は時に拓夢の自由を奪い全体を合わせようとしていた。拓夢は3人との縁を切り、それでも追ってきた仲間思いの亮に鬱憤をぶつけて戦闘になるが…
亮も拓夢に対する「強さへの憧れ」があり、拓夢がいることで自分がいつまでも強くなれないことにストレスを感じていた。先輩の立場ではそんな格好の悪い本音を吐くことはなかったが、拓夢と二人きりになったこのタイミングでついに不満をぶつける形になる。

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赤い髪の少女は、階段を登り、屋根裏から屋上に出る。静かで冷たい星々を見渡し、静かな夜の風にあたる。一人になれるこの秘密の時間だけが、苦悩の多い彼女の安らぎだった。しかし、彼女はもう明日なんか迎えたくなかった。空が明日を連れてくる前に終わらせたい。一生、明日なんか来ないでほしい。
手すりを乗り越え、足下に広がった家々を見下ろす。
気付けば、涙が溢れていた。人生はなにひとつとして思うように行かず、その過程で生きる意味を見失った。もう楽になれるのに、その苦しさは最後の最後まで付きまとう。
赤い髪の少女は、もうどうにもならないぐちゃぐちゃ感情のままで、宙へと身を投げた。
それからのことはよく覚えていないが、結局まだ生きていた。
軽トラの荷台に乗せられ、夜の街並みを走っている。どうやらカイルス、フォセイドという2人のゴーレムに助けられたらしい。どっちかが運転し、どっちかが同じく荷台に乗って、優しく肩に手を置いている。
彼らがが言った「一緒に逃げよう、このつまらない人生から」「新しい世界を見せてやる」というセリフが印象に残っている。何もないと思っていた人生に、新たな期待が灯るのを感じた。
空はグラデーションがかかり、明日を迎えいれる準備をしている。また新しい一日が始まろうとしている。軽トラは赤い髪の少女をずっと遠くへといざなう。その時はじめて少女は朝焼けの空を綺麗だと感じた。

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「親の言うことをきくとか、周りの空気に合わせるとか、私はそれしか知らない。
楽しくて笑っちゃうとか、1人が寂しいとか、大好きな人が大切だとか…そんなの知らない!わからないの!」

「…少しわかった気がする。みんなを守りたいって思ったら、身体が勝手に動いたの。
もし違う形で出会えてたら、私たち幸せになれたのかな。」

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