モルの手記⑰ 悪夢 version 1
:追加された部分
:削除された部分
(差分が大きい場合、文字単位では表示しません)
モルの手記⑰
目が覚めると心羽はこの宇宙で最も見慣れた部屋にいた。星空模様の天蓋付きベッドから身体を起こすと、後ろから懐かしい声がした。
「リュミエ?」
その声に心羽は息を飲む。もう二度と聞けないと思っていた、全てを包み込んでくれる優しい声。
「お母様…!」
リュミエはその姿を捉えるや否や、わき目も振らずにその胸へ飛び込み、子供のように泣きじゃくる。とても長い間、知らない星で孤独に、何かと戦っていた気がする…。
「おやおや、きっと悪い夢でもみてたのね…」
母の手がリュミエの後頭部を優しく撫でる。お母様の手だ…
とても怖い夢からようやく覚めたという安堵は、リュミエを孤独なヒーローからただのプリンセスに戻すには充分すぎるものだった。
そうだ、きっとこわい夢をみていたんだ…
家族揃っての食事は、リュミエにとってすごく久々な気がした。お父様とお母様、弟のジェイムスの4人で囲む食卓
目が覚めると心羽は教室の自身の席に座っていた。「こっちゃん、おはよ」「わっ!ビックリした…」「あははっ!」
ちゃんとした友達じゃない…
目が覚めると心羽はこの宇宙で最も見慣れた部屋にいた。星空模様の天蓋付きベッドから身体を起こすと、後ろから懐かしい声がした。
「リュミエ?」
その声に心羽は息を飲む。もう二度と聞けないと思っていた、全てを包み込んでくれる優しい声。
「お母様…!」
リュミエはその姿を捉えるや否や、わき目も振らずにその胸へ飛び込み、子供のように泣きじゃくる。とても長い間、知らない星で孤独に、何かと戦っていた気がする…。
「おやおや、きっと悪い夢でもみてたのね…」
母の手がリュミエの後頭部を優しく撫でる。お母様の手だ…
とても怖い夢からようやく覚めたという安堵は、リュミエを孤独なヒーローからただのプリンセスに戻すには充分すぎるものだった。
そうだ、きっとこわい夢をみていたんだ…
家族揃っての食事は、リュミエにとってすごく久々な気がした。お父様とお母様、弟のジェイムスの4人で囲む食卓
目が覚めると心羽は教室の自身の席に座っていた。「こっちゃん、おはよ」「わっ!ビックリした…」「あははっ!」
ちゃんとした友達じゃない…