0 Techno girl 歌詞&解説
[解説]
マシンの端にただ配置されるのみであり、利用されることのなかった「2SC1815」というトランジスタの俯瞰的視点を語る。
このトランジスタは基板上に実装されたものの、ここに信号が渡るような機能は結局利用されることはなく、ただそこに存在し、未練のように信号の到来を待ちわびている。
また、現在の日本の過度な少子化への危機意識、それに追随する無理矢理な対策に対するアンチテーゼ、というダブルミーニングである。
数多の不足を抱えている現代社会において、少子化を過剰に騒ぎ立て、ただそこに産み落とされるのみの量産される生命の意志は、果たして尊重されているのだろうか。
[解説終]
[歌詞]
1chorus
マシンの最果て 七つの迷路で
パルスの津波を 隠れて見ていた
[解説] 基板に実装されるだけで機能を利用されなかった2SC1815を説明する。
光の速さで緯度を跨ぐ
かくれたモードで眠っていた
[解説]電圧の伝搬速度は光速である。
科学の娘はRAYを浴びて
一夜で世界に産まれた
[解説]半導体は露光工程を経て製造する。ヒトは精子の嵐により誕生する。
2chorus
銀河の座標で 娘は目醒めた
姿青く光り ボギーは見ていた
[解説] 基板座標。エンジニアは半導体から見れば、己を産み落とす"異次元の存在"である。
光の速さで島をつなぐ
眠らぬ夜景の明滅
[解説] ただ己の無効を飲み、社会の流れを眺めることしかできない。
科学の娘はRAYを浴びて
休まず学んで輝く
bridge
3chorus
マシンの最果て 七つの迷路で
パルスの津波を 隠れて見ていた
光の速さで緯度をまたぐ
かくれたモードで眠っていた
科学の娘はRAYを浴びて
一夜で世界に産まれた
コメント(0)