新クレギオンPrivateReaction『人参と片想い』(6) version 2

2021/01/20 13:30 by bkfal99
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新クレギオンPrivateReaction『人参と片想い』(6)
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少し落ち着いてから、ようやくエルミリアはレフにお祝いの言葉がえた
少し落ち着いてから、ようやくエルミリアはレフにお祝いの言葉がることができ「初めてなのに凄かったね。世界征服おめでとう、レフ」

「ありがとう。君に何度も助けてもらいながらの勝利だったけど、楽しかったよ」

「私もとっても楽しかった! 最後はなんだか嬉しくて、泣いちゃった」

「嬉しくて?」

「うん。レフに『一緒の世界に居よう』って言ってもらえたのが嬉しかったの」

「ああ、あれは本当に貴重な経験だった。
もし世界が征服できるようなさだったとしても、戦いの果ては自分だけの思い通りの世界を望むのか、対話がある世界を望むのかという問いが待っていることを実感したよ」
「あれは貴重な経験だった。もし世界が征服できるような広さで、それがでる立場や力を持ていたとしても、その戦いの果ては自分だけの思い通りの世界を望むのか、対話がある世界を望むのかという問いが待っていることを初めて実感したよ」

うん。昔は世界も星が一つで小さかったから、限らたものを奪い合っていたんだねだけど、世界が宇宙へと星々へとんどん広がっていっての手で征服できるような広さ収まらなくなっても、どうして世界から争いはくならないのかな。
どうしてレフはい続けているの?」
その後も二人で感想戦を楽しんだ後
エルミリアは世界征服ゲームのマップを振り返り、レフに尋ねたかった想いを伝えた
「昔は……世界もこんな風に小さかったんだね。狭い所で相容なくて争っていた。
今はもう世界がどれだけ広いのか遠いこかで何起こっているのかすら、人にはわからなくなっちゃっ……それでも争いはくならないんだねレフはどうして、こんなに広い世界でているの?」

「ボクは大きさに関わらず世界は”ただそこにある”というだけで人間に残酷で無関心だと思っている。僕たちは世界に”愛されない”から、僕たちは世界に”幸せを得る”資格を与えられていない。僕たちができるのは、世界の残酷さを憎悪し、世界の無関心さに爪を立て、”私はここにいる”と傷跡を残すことでしかない。だから僕たちは戦っているんだ」

「それがレフが戦っている理由。そっか……レフは世界に片想いしてるの?」
「それがレフが戦っている理由。そっか……レフは世界に片想いしてるの?」

「片想い。比喩としてそうかもしれない。世界に”幸せを得る”資格を与えられていないから、世界に”愛されない”残酷さを憎悪している様は世界への片想いと言えなくもない「片想い、か面白捉え方だね。世界に”幸せを得る”資格を与えられていないから、世界に”愛されない”残酷さを憎悪している様は世界への片想いと言えなくもないと思う。
君は人間はいつか幸せになれると思う?
「私は……みんなが世界に愛されて、幸せになれるかとか良くわかんないけど
「私は……人間みんなが世界に愛されて、幸せになれるかとか良くわかんないけど
幸せっていつまでも続く状態じゃなくて『時間』なのかなって
こんなこと言うと今も真剣に戦っているレフに嫌われちゃうかもしれないけど……
私ね、レフとこうして遊んだりお話しできる『時間』嬉しいよ、幸せだよ
だからもし、レフも私との時間をほんの少しでも嬉しい、幸せって感じてくれるなら
それがレフ世界への片想いの痛みや苦しみを少しも和らげられなら、嬉しい。
ずっとレフ側に居れるようにいっぱい頑張るね私ね、レフとこうして遊んだりお話しできる『時間』嬉しいよ、幸せだよ
それが私に精一杯答え
「だからもし、レフが私との時間をほんの少しでも嬉しい、幸せって感じてくれるなら
それでレフの片想いの痛みや苦しみを少しでも分かち合えるなら、嬉しいの。
私、レフの側に少しでも長く居れるよう『私との世界を望んでもらえるよう』これからもいっぱいいっぱい頑張るね」

それにはレフは言葉では答えてくれなかったけれど、そっと私を抱きしめてくれた
レフとずっと一緒にいたいと、心からそう思った
ずっずっとこうしていたいと、心からそう思った

(おわり)      

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少し落ち着いてから、ようやくエルミリアはレフにお祝いの言葉が伝えることができた
「初めてなのに凄かったね。世界征服おめでとう、レフ」

「ありがとう。君に何度も助けてもらいながらの勝利だったけど、楽しかったよ」

「私もとっても楽しかった! 最後はなんだか嬉しくて、泣いちゃった」

「嬉しくて?」

「うん。レフに『一緒の世界に居よう』って言ってもらえたのが嬉しかったの」

「あれは貴重な経験だった。もし世界が征服できるような広さで、それができる立場や力を持っていたとしても、その戦いの果ては自分だけの思い通りの世界を望むのか、対話がある世界を望むのかという問いが待っていることを初めて実感したよ」

その後も二人で感想戦を楽しんだ後
エルミリアは世界征服ゲームのマップを振り返り、レフに尋ねたかった想いを伝えた
「昔は……世界もこんな風に小さかったんだね。狭い所で相容れなくて争っていた。
今はもう世界がどれだけ広いのか、遠いどこかで何が起こっているのかすら、人にはわからなくなっちゃって……それでも争いはなくならないんだね。
レフはどうして、こんなに広い世界で戦っているの?」

「ボクは大きさに関わらず世界は”ただそこにある”というだけで人間に残酷で無関心だと思っている。僕たちは世界に”愛されない”から、僕たちは世界に”幸せを得る”資格を与えられていない。僕たちができるのは、世界の残酷さを憎悪し、世界の無関心さに爪を立て、”私はここにいる”と傷跡を残すことでしかない。だから僕たちは戦っているんだ」

「それがレフが戦っている理由。そっか……レフは世界に片想いしてるの?」

「片想い、か。面白い捉え方だね。世界に”幸せを得る”資格を与えられていないから、世界に”愛されない”残酷さを憎悪している様は世界への片想いと言えなくもないと思う。
君は人間はいつか幸せになれると思う?」

「私は……人間みんなが世界に愛されて、幸せになれるかとか良くわかんないけど
幸せっていつまでも続く状態じゃなくて『時間』なのかなって
こんなこと言うと今も真剣に戦っているレフに嫌われちゃうかもしれないけど……
私ね、レフとこうして遊んだりお話しできる『時間』嬉しいよ、幸せだよ
それが今の私にできる精一杯の答え」

「だからもし、レフが私との時間をほんの少しでも嬉しい、幸せって感じてくれるなら
それでレフの片想いの痛みや苦しみを少しでも分かち合えるなら、嬉しいの。
私、レフの側に少しでも長く居れるよう『私との世界を望んでもらえるよう』これからもいっぱいいっぱい頑張るね」

それにはレフは言葉では答えてくれなかったけれど、そっと私を抱きしめてくれた
ずっと、ずっとこうしていたいと、心からそう思った

(おわり)