オルテール・パンドルフィーニ version 1

2025/08/07 08:03 by same-no-pbw
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オルテール・パンドルフィーニ

▼概要
 欠落は「魔力」、√能力の核は「膂力」。魔術に関する素養の一切を失い、代わりに制御に苦慮するほどの甚大な筋力を得た。
 
 イタリア・ミラノの近郊にある田舎町に住む、パンドルフィーニ3兄妹の長兄。後見人の支援を受けながら生活している。人間歴3年半。
 どことも知れぬ√から√EDENにやって来た元竜。後見人に拾われる以前の記憶はない。オカルト研究を至上の命題とする彼女に検体として全面的に協力することを条件に、生活や身元を保証してもらっている。
 半年に一度の独自の健康診断によれば、「一部異常値はみられるものの概ね20歳前後の男性」から数値の変化はみられない。そのため本人は実年齢を「最低でも80歳以上」と認識している。
 3年間はイタリアの成人年齢である18歳を名乗っていたが、2024年の冬に√能力者に覚醒したことを契機に書面上の年齢を一年に一歳ずつ引き上げていくことにした。便宜上の誕生日は後見人に拾われた日。
 コンクリートを素手で破断する甚大な膂力、疎らに体に生える鱗、感情を映して燃え盛り時に火の粉と火花を散らす瞳と、心の昂りに応じて際限なく上昇する体温――人らしからぬ特徴を隠すように遮熱性の装具で自身を覆ってなお、他者に触れることは忌避する。
 
 温厚で理知的、大雑把で暢気な楽天家。他者に入れ込み悲哀に感応しやすい平和主義者。
 対話第一の性格でこそあるものの、言葉が通じない相手や人間文明の敵に対して剣を取ることには躊躇もない。「弱きを助け強きを熟慮のうえ必要な分だけ挫く」がモットーの自称・文明の守り手。
 とてつもない人見知りでありながら尋常でない寂しがり屋。矛盾する性質を克服するため、日頃は「明るく穏やかでジョークを好む、人好きのする紳士」の芝居をして人と接する。現在は芝居抜きで会話出来るのは妹たちと数名の友人のみ。それ以外の人物を相手に演技を止めれば、目を泳がせてまともに声を発することさえ出来ずに立ち尽くす。
 素で接することの出来る相手には本来の性格が発露する。楽しいことが大好きで場に流されやすく、小生意気でやや強引な負けず嫌い。ごく普通の18歳程度の少年じみた言動が目立つようになる。
 何より誰より妹たちを、その次に友人を優先する超のつくシスコン。兄としての自負が非常に強く、「善きお兄様」としての振る舞いを追及している。
 
 過去の記憶は一切ないが、自身の膂力や人らしからぬ特徴などから自認は限りなく竜寄り。自身を「文明からすれば所詮は外様の怪物」と位置づけ、文明から生まれ文明と共に生きる者たちと自身の間に一線を引いて接する。
 明るく陽気なラテン系の振る舞いに対し、中身は極めて理詰めの男。得意なことは状況把握と現状分析、作戦立案。いかなる有事にも冷静に対処するが、他方で見切りをつけるのも早い。殊に思考の及ばない運の領域や、ヒントのない状態で取り敢えず一つを選ばなくてはならないときは、日頃持ち歩くペンを投げて決めることが多い。また日常生活などの手を抜ける部分においては大雑把に及第点を目指す。
 
 戦闘は長大な両手剣を片手で振り回す脳筋スタイル。またモバイルマナバッテリーを利用して、血液を媒体に疑似魔術を発動させることの出来る弾丸を錬成し、特製のリボルバー銃に装填することで一時的に魔術の真似事も可能。
 竜の四肢、翼、角、尻尾を発現させることも出来るが、アルティアの要望に沿って普段はあまり使わない。封印された竜の力が凝縮されている血液はロードナイトの如く煌めく。
 
 好きなものが沢山ある。家族と友人、チーズとパスタとエスプレッソ、人々の営みに溢れる幸福な笑顔と、笑えるジョーク。身と心が幾分竜に近しいだけの、楽しいことと面白いことが大好きな、見目相応の少年らしい性格。
 
 表面上は。
 
 
▼深層
 実年齢は500歳。真実の欠落は「半身」。アルティアとは文字通りの片割れ関係で、封印の際に強大な一頭の竜が二つに分かたれ双子となった。
 嘗て人間を愛し慈しむがゆえに姿を隠し、しかし愛する雛を殺されたことで憎悪に駆られ、街一つを焼き滅ぼした緑竜の右半身。憎悪の契機となった記憶を失ったことで元来の温厚な人好きとなっているものの、封印されただけの記憶の軛は容易に綻びる。
 暗闇と孤独を引き金に、過去の緑竜の感情に呑み込まれる発作を起こす。それゆえに自らの中にある人間に対する絶望や憎悪、強い悲哀を自覚しており、それらがいつか己を吞み込んで文明に致命的な害を及ぼすことを懸念している。
       

オルテール・パンドルフィーニ

▼概要
 欠落は「魔力」、√能力の核は「膂力」。魔術に関する素養の一切を失い、代わりに制御に苦慮するほどの甚大な筋力を得た。
 
 イタリア・ミラノの近郊にある田舎町に住む、パンドルフィーニ3兄妹の長兄。後見人の支援を受けながら生活している。人間歴3年半。
 どことも知れぬ√から√EDENにやって来た元竜。後見人に拾われる以前の記憶はない。オカルト研究を至上の命題とする彼女に検体として全面的に協力することを条件に、生活や身元を保証してもらっている。
 半年に一度の独自の健康診断によれば、「一部異常値はみられるものの概ね20歳前後の男性」から数値の変化はみられない。そのため本人は実年齢を「最低でも80歳以上」と認識している。
 3年間はイタリアの成人年齢である18歳を名乗っていたが、2024年の冬に√能力者に覚醒したことを契機に書面上の年齢を一年に一歳ずつ引き上げていくことにした。便宜上の誕生日は後見人に拾われた日。
 コンクリートを素手で破断する甚大な膂力、疎らに体に生える鱗、感情を映して燃え盛り時に火の粉と火花を散らす瞳と、心の昂りに応じて際限なく上昇する体温――人らしからぬ特徴を隠すように遮熱性の装具で自身を覆ってなお、他者に触れることは忌避する。
 
 温厚で理知的、大雑把で暢気な楽天家。他者に入れ込み悲哀に感応しやすい平和主義者。
 対話第一の性格でこそあるものの、言葉が通じない相手や人間文明の敵に対して剣を取ることには躊躇もない。「弱きを助け強きを熟慮のうえ必要な分だけ挫く」がモットーの自称・文明の守り手。
 とてつもない人見知りでありながら尋常でない寂しがり屋。矛盾する性質を克服するため、日頃は「明るく穏やかでジョークを好む、人好きのする紳士」の芝居をして人と接する。現在は芝居抜きで会話出来るのは妹たちと数名の友人のみ。それ以外の人物を相手に演技を止めれば、目を泳がせてまともに声を発することさえ出来ずに立ち尽くす。
 素で接することの出来る相手には本来の性格が発露する。楽しいことが大好きで場に流されやすく、小生意気でやや強引な負けず嫌い。ごく普通の18歳程度の少年じみた言動が目立つようになる。
 何より誰より妹たちを、その次に友人を優先する超のつくシスコン。兄としての自負が非常に強く、「善きお兄様」としての振る舞いを追及している。
 
 過去の記憶は一切ないが、自身の膂力や人らしからぬ特徴などから自認は限りなく竜寄り。自身を「文明からすれば所詮は外様の怪物」と位置づけ、文明から生まれ文明と共に生きる者たちと自身の間に一線を引いて接する。
 明るく陽気なラテン系の振る舞いに対し、中身は極めて理詰めの男。得意なことは状況把握と現状分析、作戦立案。いかなる有事にも冷静に対処するが、他方で見切りをつけるのも早い。殊に思考の及ばない運の領域や、ヒントのない状態で取り敢えず一つを選ばなくてはならないときは、日頃持ち歩くペンを投げて決めることが多い。また日常生活などの手を抜ける部分においては大雑把に及第点を目指す。
 
 戦闘は長大な両手剣を片手で振り回す脳筋スタイル。またモバイルマナバッテリーを利用して、血液を媒体に疑似魔術を発動させることの出来る弾丸を錬成し、特製のリボルバー銃に装填することで一時的に魔術の真似事も可能。
 竜の四肢、翼、角、尻尾を発現させることも出来るが、アルティアの要望に沿って普段はあまり使わない。封印された竜の力が凝縮されている血液はロードナイトの如く煌めく。
 
 好きなものが沢山ある。家族と友人、チーズとパスタとエスプレッソ、人々の営みに溢れる幸福な笑顔と、笑えるジョーク。身と心が幾分竜に近しいだけの、楽しいことと面白いことが大好きな、見目相応の少年らしい性格。
 
 表面上は。
 
 
▼深層
 実年齢は500歳。真実の欠落は「半身」。アルティアとは文字通りの片割れ関係で、封印の際に強大な一頭の竜が二つに分かたれ双子となった。
 嘗て人間を愛し慈しむがゆえに姿を隠し、しかし愛する雛を殺されたことで憎悪に駆られ、街一つを焼き滅ぼした緑竜の右半身。憎悪の契機となった記憶を失ったことで元来の温厚な人好きとなっているものの、封印されただけの記憶の軛は容易に綻びる。
 暗闇と孤独を引き金に、過去の緑竜の感情に呑み込まれる発作を起こす。それゆえに自らの中にある人間に対する絶望や憎悪、強い悲哀を自覚しており、それらがいつか己を吞み込んで文明に致命的な害を及ぼすことを懸念している。