Windowsタブレット+ペン+HHKBという組み合わせで入力環境を整える(2) - キー配列のカスタマイズ方法について

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キー配列について

キーボードのキー配列は、大きく分けると4つのレイヤーで変更することができます。(Windowsでの入力環境を整える上での話なのでWindows前提です)

1. キーボードのハードウェア側の配列を変える

プログラマブルキーボードやDIPスイッチなど、キーボード側でキー配列を変更することができるキーボードがあります。このレイヤーで配列を変更することのメリットは、キーボード側で設定するため、そのキーボードを接続するだけでどのPCでも同じキー配列になるということです。自分用でないPCを自分のキー配列で使いたいという場合は、これで設定するとよいです。
デメリットとしては、キーボードによってカスタマイズ性の差があるということです。プログラマブルキーボードなら機種によっては修飾キーの種類を追加するなどかなり色々カスタマイズすることも可能ですが、DIPスイッチ式のキーボードなんかは必要最低限の設定しかないです。今回買ったHHKBは6つあるDIPスイッチでのみカスタマイズ可能です。

2. OS側のキーボード配列を変える

日本で市販されているキーボードには主にJIS配列とUS配列の2種類のキーボードがあります。簡単に言うと、JIS配列とUS配列では記号の配置やEnterキーの大きさ、スペースキーの左右のキー配列などが異なります。今回元々Spectre x2についていたキーボードカバーがJIS配列だったのに対し購入したHHKBはUS配列なので、設定変更を行っています。このレイヤー以降の共通のデメリットですが、これらはPC側の設定となるため他のPCにキーボードを接続しても設定が反映されませんので、基本的にキーボードは自分で設定済みのPCにのみ接続するものと思ってください。

3. Windowsのレジストリを変更することで配列を変える

Windowsはレジストリ変更によるキーの入れ替えが可能です。直接いじることもできますが、キー入れ替え設定をするとレジストリの変更を自動で書き換えてくれるソフトもあるのでそちらを使った方が簡単です。この方法のメリットは、1で挙げたプログラマブルキーボードのようなことがどのキーボードでもできるという点です。また普段使わないけど押してしまうキー(何とかLockキー)を無効化することもできます。ただし、あくまでキーを他の存在するキーに変える機能しかないため、キーボードに元々ない複雑な操作をするキーを設定することは出来ません。

4. ソフトウェアを常駐させてキー配列を上書きさせる

Windowsでは「AutoHotkey」や「のどか(旧『窓使いの憂鬱』の派生版)」、「DvorakJ」などのソフトを使って、キー配列を変更することが出来ます(MacだとKarabiner-Elements、LinuxだとAutoKeyなどのソフトに相当します)。これらのソフトは、行われたキー入力を真っ先に拾い、それを加工したものを出力するため、他のソフトにとっては恰も出力されたものが打たれたかのように見えます。これらを使えば、定型文入力やアプリランチャーなどかなり複雑なキー変更ができます。ただしデメリットとして、1~3と違ってハードウェアやOSで変更しているわけではないため、たまにキー入力が拾えず打ったキーがそのまま出たり、使うソフトウェアによってはそもそも機能しないことがあったりします。

今回は以上の4種類全部を利用して変更していきます。目標とするキー配列やどれにどの設定を使ったかについては次のページから説明していきます。

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Windowsタブレット+ペン+HHKBという組み合わせで入力環境を整える(3) - 目標とする配列と、HHKBが使えるようになるまで

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