私がもらうのは version 3

2023/11/14 00:04 by tau tau
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私がもらうのは
 そもそも誕生日とはそこまで目出度いものなのだろうか。と、二十も半ば過ぎ今なら思う。
 そもそも誕生日とはそこまで目出度いものなのだろうか。と、考えてしまうようになったのは、一体何歳の誕生日迎えときのことだっただろ 子供の頃の一年は長く、大人になってからの一年は短い。何処かの誰かが「二十代は二秒」と称したのを笑った過去さえ精々三年前の出来事のように感じていたが、調べ物ついでにグーグル先生に聞いてみたところ七年も前の発言らしい。
 そりゃ、歳を取るわけだよ。俺も。
 子供のやたらと長かった誕生日から次の誕生日の一年もあっという間過ぎ去っていき、気付けば社会に出てから何年目ソレか孤独過ごすのも何年か。と自己嫌悪ループ込む始末 子供時分ソレ誕生日を迎えれば同級生の友達よりも一つ大人になれたような気がしたし、親や親戚から貰える誕生日プレゼントにもワクワクすることがきた。
 しかし歳を取るほど社会的責任が少し重くなっていくことに気付てからか、そんな浮かれた気分に浸れなくなってきたは否めない仕事をするようなった今に至っては、下手ればいつ間にか目の来ていて、いつも通に仕事をしているうちに終わっているなんてことだってある。
 三百六十五個、或いは六個ある普通の日の一つとまではいわないが。
 節目ではあっても、めでたくも特別でもない。
 短い期間にいったいどれだけの成長がでたの。何を為せたの。を考えさせれるとう点で苦手意識すら芽生えつつある。
 はいえ、アイドル事務所のプロデューサーとい、一年をまだ長感じる存在を――つまり年頃の女のたちを預かる身分である分まだ俺はマシ方なのかもしれな。
 それに自分自身の成長が分からなく、共に過ごす彼女たち成長を見れば、自分がこ一年に何を為せのかは分かのだから。
 つまり天空橋朋花という最高の担当アイドルが歩むその軌跡こそが俺の軌跡でもある。その歩みに恥じるべきことはなく、故にこうして朋花の新たな誕生日を前に、誇らしき相方に対して俺は自信を持って問うことができるのだ。

「誕生日プレゼント何が欲しい? 全然決まらなくて」
「分からないことを素直に聞けるようになったに成長かもしれませんね 
 そ分、と言うべきかは分からこの歳になって俺にもやっと、誕日を盛大に祝ってやろうと思える相手ができた。
 大人ぶってはいるがどしようもなく子供っぽくて生意気ことばり言って正直腹が立つことが、それでも間違いなく愛おしく、いつまでも彼女の隣で彼女力であり続けいと思える。そんな少女。
 つまり天空橋朋花という最高の担当アイドルが歩むその軌跡こそが俺の軌跡でもある。その歩みに恥じるべきことはなく、故にこうして朋花の新たな誕生日を前に、誇らしき人生の相方に対して俺は自信を持って問うことができるのだ。
「誕生日プレゼントを買うかマジで決まらないから何が欲しいか教えほしい」
「分からないことを素直に聞けるようになった点だけ褒めてあげましょうか」
 ロマンチックさの欠片もありませんが。と、朋花は冷ややかな目を向けるのだった。
 あれ? おかしいな……
 、そうるよな……

 先程まで俺が向かい合っていたパソコンモニタに『アラサーのあなたに捧げる! 十五歳の彼女に贈りたい誕生日プレゼント四百選!』という俺のためにあるようなサイトが開かれたままなのを確認し朋花は深い深いため息を吐いた。
 先程まで俺が向かい合っていたパソコンモニタに『完全版! アラサーのあなたに捧げる! 十の彼女に贈りたい誕生日プレゼント四百選!』というページが開かれているのを見て軽くため息を吐くと、彼女は
「本当に、乙女心の分からない人ですね~」
 とどこか憐みの籠った目で見つめてくる。
「」
       

そもそも誕生日とはそこまで目出度いものなのだろうか。と、考えてしまうようになったのは、一体何歳の誕生日を迎えたときのことだっただろうか。
 子供の頃の一年は長く、大人になってからの一年は短い。何処かの誰かが「二十代は二秒」と称したのを笑った過去さえ精々三年前の出来事のように感じていたが、調べ物ついでにグーグル先生に聞いてみたところ七年も前の発言らしい。
 そりゃ、歳を取るわけだよ。俺も。
 子供時分のソレは、誕生日を迎えれば同級生の友達よりも一つ大人になれたような気がしたし、親や親戚から貰える誕生日プレゼントにもワクワクすることができた。
 しかし、歳を取るほどに社会的責任が少し重くなっていくことに気付いてからか、そんな浮かれた気分に浸れなくなってきたのは否めない。仕事をするようになった今に至っては、下手すればいつの間にか目の前に来ていて、いつも通りに仕事をしているうちに終わっている。なんてことだってある。
 三百六十五個、或いは六個ある普通の日の一つとまではいわないが。
 節目ではあっても、めでたくも特別でもない。
 
 その分、と言うべきかは分からないが、この歳になって俺にもやっと、誕生日を盛大に祝ってやろうと思える相手ができた。
 大人ぶってはいるがどうしようもなく子供っぽくて、生意気なことばかり言って正直腹が立つことも多いが、それでも間違いなく愛おしく、いつまでも彼女の隣で彼女の力であり続けたいと思える。そんな少女。
 つまり天空橋朋花という最高の担当アイドルが歩むその軌跡こそが俺の軌跡でもある。その歩みに恥じるべきことはなく、故にこうして朋花の新たな誕生日を前に、誇らしき人生の相方に対して俺は自信を持って問うことができるのだ。
「誕生日プレゼントに何を買うかマジで決まらないから何が欲しいか教えてほしい」
「分からないことを素直に聞けるようになった点だけは褒めてあげましょうか」
 ロマンチックさの欠片もありませんが。と、朋花は冷ややかな目を向けるのだった。
 まあ、そうなるよな……

先程まで俺が向かい合っていたパソコンモニタに『完全版! アラサーのあなたに捧げる! 十代の彼女に贈りたい誕生日プレゼント四百選!』というページが開かれているのを見て軽くため息を吐くと、彼女は
「本当に、乙女心の分からない人ですね~」
 とどこか憐みの籠った目で見つめてくる。
「」