ギルのプロット No.1~ version 6

2022/06/21 17:15 by someone
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No.1 プロット 【A】
アバン

No.1 アバン
作中序盤から中盤に当たる部分の一部を先んじて公開。読者を惹きつける目的。

ある日、突如として朝憬市の上空の太陽が、日食で暗くなった。
時を同じくして中心街駅交差点をゴシック系の出で立ちで歩いていた男女が異形の存在へと変身して周囲の人間を襲う。また彼らは他の異形を指揮していた。

その時、異形たちが暴れる現場に赤髪の魔女と火の鳥、そして甲虫の戦士と白い鴉が現れて彼らと対峙する。
激しい交戦の中、異形らと魔女たちの力は拮抗するも、異形らの挑発に甲虫が「正義など棄てた」と不穏な言葉を返し、魔女はその胸中を憂いに揺らした。

1/3

No.1 1/3
花森健人が事に巻き込まれる導入

英道大学福祉科二回生である花森健人は、その日も怠惰ながらも努めて平穏に過ごしていた。
隣で他の学生らが話す”赤髪の魔女”と”怪物”の都市伝説。それを講義と共に聞き流すと、健人は学友の横尾和明にポツリと言う。
"何で俺、この勉強してるんだっけ?"

その後、健人は気遣われたこともあって和明と共に食事し、自身が"人を大切に思うこと"を見失って2年だと話す。

ヴェムルアと呼ばれる黒コートの男が、使者である一体の異形から報告を受ける。
"件のアズの所在を確認。当該人物を速やかに捕えるよう、ヴェムルア様に特命が下りました”
ヴェムルアはなぜ自分に特命が下ったのかを疑問に思いながらも、これを受諾し使者に対して開示しうる情報の提供を求める。

"逆にさ、人を大切にしたい切っ掛けって、何だった?"
"月並みだけどさ、思い出すのはアリかもな"
"月並みだけどさ、思い出すのはアリかもな。その時の気持ち"
次の講義まで待つ間、そんな和明の言葉に少し思案する健人は"思い出せるものなのかな…?"と億劫さを前面に出して言う。乗り気になれない健人の様子に対して、和明は思い出したくないのか確認する。
"…今更、面倒なんだ"
"そうみたいだな…ただ、解釈が違うかもだけど、俺には花っち自身がその面倒さに執着してるように見える"
確信を突かれた健人は、そのまま講義中も思案していた。

その後、健人は"切っ掛けになった人"である日原望結という昔世話になったカウンセラーに数年ぶりに電話をかける。
たどたどしいながらも、カウンセリングという形でもいいので会えないかを聞く健人。望結は少し間を置きながらも承諾し、翌日の昼に会うこととなった。ヴェムルアが件のアズである彼女を狙うこと知る由もなく…
たどたどしいながらも、カウンセリングという形でもいいので会えないかを聞く健人。望結は少し間を置きながらも承諾し、翌日の昼に会うこととなった。ヴェムルアが件のアズである彼女を狙うことなど知る由もなく…


2/3
No.1 2/3
健人のリーンへの変身とネーゲル誕生

日原と外で対面した健人だが、話し方はぎこちない。日原は静かに、丁寧に健人の言葉を聞き、時に問いを投げかける。
日原と外で対面した健人だが、話し方はぎこちない。日原は静かに、丁寧に健人の言葉を聞き、時に問いを投げかける。やがて朗らかに話していく二人。
そうして時間は静かに過ぎ、その場に夕焼けが射し始めた頃、日原はポツリと言った。
”健人君、最後にまた会えて良かったよ——”

日原はカウンセラーの仕事を辞し、実家に帰るつもりだったという。
そうして二人が別れの挨拶を終えようとした時、ヴェムルアが二人を襲った。
”君を捕えよとの命を受けた。或いは生死は問わぬと…”
動揺し恐怖する健人を庇う日原だが、程なく彼女は怪物に重傷を負わされその命を散らしてしまう。

そして怒りと恐怖の中で、健人もまたヴェムルアの手に掛かろうとしていた。
迫る魔手が健人の胸に突き立てられ、虚空が広がる。殺される恐怖、守れなかった恩人、悔恨と怒り、そして絶望。
しかしその時、胸に掛かったキーホルダーが輝き、その光がヴェムルアの腕を焼き切った。そして煌々とした光が更に赤く明滅し、健人を包み込んだ。やがて目を開くとそこには巨大な白銀の烏を思わせる異形が立っており、自身は甲虫を思わせる装甲を纏っていた。

「何なんだよ、これ…こいつも、俺の身体も」
一連の状況と白鴉の存在、そして自身の変化にに混乱する健人。しかし怒るヴェムルアは、間髪入れず棍を携え健人たちに迫る。だが白鴉は健人を庇うようにその攻撃を太刀で防いだ。
「貴様、エクリプスか?」
「さあ、何じゃろうな…」
白鴉はそのまま棍を弾くと、すぐに健人に向けて言い放つ。
「立て」


No.1 3/3
戦闘シーンを入れて締めとする

「えっ…」
「無力呪って死ぬか、立って構えるかどっちじゃ?」
尚も迫りくる棍と太刀が衝突する中、白銀に問われるも健人の身体は動かない。
「敵討ちもせんのか、腑抜けが!」
やがて太刀が躱され、ヴェムルアの棍は健人へと振り下ろされようとした。しかしその時、健人は寸でのところで右腕の槍で棍を止める。
「ピーチャカ喚くなや…クソが」
そのまま健人の甲虫の左脚が悪魔の鳩尾を押し蹴った。

見開かれ、据わった健人の目が、ヴェムルアに真っ直ぐ向けられる。
「威勢よく囀ってくれるわ、小僧ども」
「死ね」
健人はヴェムルアに突撃し、捨て身の攻撃を繰り返す。しかし片腕のヴェムルアの反撃を援護する白鴉が防ぎ、さらに攻撃を加えていく。片や混乱と疲弊、片や欠損。これ以上の戦闘継続は異議なしとヴェムルアが判断すると共に、互いの全力の攻撃が衝突する。その衝撃が静まると、ヴェムルアも白烏も姿を消した。そして健人はその場で昏倒してしまった。


###### //ギルです。最低限ではありますが、プロットをまた提示させて頂きました。これ以降の項目も鋭意製作中ですが、モルに相談なく日原望結が重要な情報を何か持っていた体で書いてしまっています(;'∀')というのもヴェムルア程のエクリプスが動く案件とするためにそういう演出をさせてもらいました。それとなく匂わせる程度で、また内容は相談しながら今後詰めていくか採用か否かを決めたいと思います。
###### //モルです。とてもいい感じです! こうして一度プロットでお互いのすり合わせをしておけば本文を書いてからの諸問題がぐっと減るから創りやすくなるはず…! 日原望結を1話から出すこと、重要な情報を握るアズの1人にしたことは現時点では善し悪しの判断がつかないので、引き続き進捗を見守らせてください。モル的には、重要な情報ってなんだろう、最後にってどういう意味だろうとワクワクしているところです。      

No.1 アバン
作中序盤から中盤に当たる部分の一部を先んじて公開。読者を惹きつける目的。

ある日、突如として朝憬市の上空の太陽が、日食で暗くなった。
時を同じくして中心街駅交差点をゴシック系の出で立ちで歩いていた男女が異形の存在へと変身して周囲の人間を襲う。また彼らは他の異形を指揮していた。

その時、異形たちが暴れる現場に赤髪の魔女と火の鳥、そして甲虫の戦士と白い鴉が現れて彼らと対峙する。
激しい交戦の中、異形らと魔女たちの力は拮抗するも、異形らの挑発に甲虫が「正義など棄てた」と不穏な言葉を返し、魔女はその胸中を憂いに揺らした。

No.1 1/3
花森健人が事に巻き込まれる導入

英道大学福祉科二回生である花森健人は、その日も怠惰ながらも努めて平穏に過ごしていた。
隣で他の学生らが話す”赤髪の魔女”と”怪物”の都市伝説。それを講義と共に聞き流すと、健人は学友の横尾和明にポツリと言う。
"何で俺、この勉強してるんだっけ?"

その後、健人は気遣われたこともあって和明と共に食事し、自身が"人を大切に思うこと"を見失って2年だと話す。
ヴェムルアと呼ばれる黒コートの男が、使者である一体の異形から報告を受ける。
"件のアズの所在を確認。当該人物を速やかに捕えるよう、ヴェムルア様に特命が下りました”
ヴェムルアはなぜ自分に特命が下ったのかを疑問に思いながらも、これを受諾し使者に対して開示しうる情報の提供を求める。

"逆にさ、人を大切にしたい切っ掛けって、何だった?"
"月並みだけどさ、思い出すのはアリかもな。その時の気持ち"
次の講義まで待つ間、そんな和明の言葉に少し思案する健人は"思い出せるものなのかな…?"と億劫さを前面に出して言う。乗り気になれない健人の様子に対して、和明は思い出したくないのか確認する。
"…今更、面倒なんだ"
"そうみたいだな…ただ、解釈が違うかもだけど、俺には花っち自身がその面倒さに執着してるように見える"
確信を突かれた健人は、そのまま講義中も思案していた。

その後、健人は"切っ掛けになった人"である日原望結という昔世話になったカウンセラーに数年ぶりに電話をかける。
たどたどしいながらも、カウンセリングという形でもいいので会えないかを聞く健人。望結は少し間を置きながらも承諾し、翌日の昼に会うこととなった。ヴェムルアが件のアズである彼女を狙うことなど知る由もなく…

No.1 2/3
健人のリーンへの変身とネーゲル誕生

日原と外で対面した健人だが、話し方はぎこちない。日原は静かに、丁寧に健人の言葉を聞き、時に問いを投げかける。やがて朗らかに話していく二人。
そうして時間は静かに過ぎ、その場に夕焼けが射し始めた頃、日原はポツリと言った。
”健人君、最後にまた会えて良かったよ——”

日原はカウンセラーの仕事を辞し、実家に帰るつもりだったという。
そうして二人が別れの挨拶を終えようとした時、ヴェムルアが二人を襲った。
”君を捕えよとの命を受けた。或いは生死は問わぬと…”
動揺し恐怖する健人を庇う日原だが、程なく彼女は怪物に重傷を負わされその命を散らしてしまう。

そして怒りと恐怖の中で、健人もまたヴェムルアの手に掛かろうとしていた。
迫る魔手が健人の胸に突き立てられ、虚空が広がる。殺される恐怖、守れなかった恩人、悔恨と怒り、そして絶望。
しかしその時、胸に掛かったキーホルダーが輝き、その光がヴェムルアの腕を焼き切った。そして煌々とした光が更に赤く明滅し、健人を包み込んだ。やがて目を開くとそこには巨大な白銀の烏を思わせる異形が立っており、自身は甲虫を思わせる装甲を纏っていた。

「何なんだよ、これ…こいつも、俺の身体も」
一連の状況と白鴉の存在、そして自身の変化にに混乱する健人。しかし怒るヴェムルアは、間髪入れず棍を携え健人たちに迫る。だが白鴉は健人を庇うようにその攻撃を太刀で防いだ。
「貴様、エクリプスか?」
「さあ、何じゃろうな…」
白鴉はそのまま棍を弾くと、すぐに健人に向けて言い放つ。
「立て」

No.1 3/3
戦闘シーンを入れて締めとする

「えっ…」
「無力呪って死ぬか、立って構えるかどっちじゃ?」
尚も迫りくる棍と太刀が衝突する中、白銀に問われるも健人の身体は動かない。
「敵討ちもせんのか、腑抜けが!」
やがて太刀が躱され、ヴェムルアの棍は健人へと振り下ろされようとした。しかしその時、健人は寸でのところで右腕の槍で棍を止める。
「ピーチャカ喚くなや…クソが」
そのまま健人の甲虫の左脚が悪魔の鳩尾を押し蹴った。

見開かれ、据わった健人の目が、ヴェムルアに真っ直ぐ向けられる。
「威勢よく囀ってくれるわ、小僧ども」
「死ね」
健人はヴェムルアに突撃し、捨て身の攻撃を繰り返す。しかし片腕のヴェムルアの反撃を援護する白鴉が防ぎ、さらに攻撃を加えていく。片や混乱と疲弊、片や欠損。これ以上の戦闘継続は異議なしとヴェムルアが判断すると共に、互いの全力の攻撃が衝突する。その衝撃が静まると、ヴェムルアも白烏も姿を消した。そして健人はその場で昏倒してしまった。

//ギルです。最低限ではありますが、プロットをまた提示させて頂きました。これ以降の項目も鋭意製作中ですが、モルに相談なく日原望結が重要な情報を何か持っていた体で書いてしまっています(;'∀')というのもヴェムルア程のエクリプスが動く案件とするためにそういう演出をさせてもらいました。それとなく匂わせる程度で、また内容は相談しながら今後詰めていくか採用か否かを決めたいと思います。
//モルです。とてもいい感じです! こうして一度プロットでお互いのすり合わせをしておけば本文を書いてからの諸問題がぐっと減るから創りやすくなるはず…! 日原望結を1話から出すこと、重要な情報を握るアズの1人にしたことは現時点では善し悪しの判断がつかないので、引き続き進捗を見守らせてください。モル的には、重要な情報ってなんだろう、最後にってどういう意味だろうとワクワクしているところです。