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創作の原稿、設定置き場

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7.家族と回廊  

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目が覚めると、まず視界に入ってきたのは白い天井だった。まだ微睡んでいたかった。
そんな夢を見ていた気がする。人智を越えた怪物に、二度も出くわした現実などよりも、まだあの光の波、水面の煌めきのような夢を見ていたかった。しかし、右手に感じる温もりが、そう...

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4.5.悪魔と神父  

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"餌"を食わせに放った使い魔ーー影魔の生体反応が消えた。
黒コートの男がそれを察知し、自らが行動を起こしたのは、花森健人が今一度彼らの襲撃を受けた日から数えて3日前のことだった。

「とんだイレギュラーだな」

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5.同調と冗談  

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途絶していた意識が、眠りから覚めるように現実に戻っていく。しかし事態は悪魔の十字槍が振り下ろされた、まさにその瞬間。
即座に硬直する健人自身よりも素早く、彼の身体は左手のブレスレットを突き出して構えた。ブレスレットを中心に、青白い光の奔流が渦を巻き、...

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星空の子  

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燎星心羽は本来、この世界には存在しなかった。

本来の燎星心羽には家族がいた。

燎星心羽は自らの宿命を知り、深い絶望に落ちた。

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4.丁寧と重奏  

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「…そうだろうな」
再度沈黙を挟み、佐田が言った。その真剣な眼差しは他でもない花森健人に向けられていた。
「簡単にどうにかなってれば、そこまでなっちゃあいないだろう」

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3.奇怪と卑しめ  

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「妹さんが…」
「ああ、1年前に」
それは桧山初樹にとって突然の出来事だった。

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2.微睡みと逸話  

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その時、その別れ際、少女は青年にブレスレットを渡した。二人の頭上には街灯の灯りと夜空、そして散りばめられた星々。ブレスレットもまたその中にあって、光放つ翼を思わせる装飾が施されていた。

あの時、彼女とどんな話をしたんだっけーー。

――――――――――...

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1.影と星灯り  

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その日、青年――花森健人は死にかけていた。
恐れに震える視線の先には、自身に襲い掛かった魔の存在。影のように暗い体色と纏った包帯を夜の闇に溶けこませながら、健人を追ってきたその様は、さながら狩りを思わせた。
影の爪が健人の身を切りつけ、その腕の膂力が...

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青年  

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ある夜、美しい星空の下、旅人の少女を見つけた青年。
かつて正義の味方という夢を騙りながら、自らの無力に心砕けた者。
少女と通じ合ったことで、絆の証として、ある”ブレスレット”を手渡される。

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少女  

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夜空に浮かぶ星たちのひとつひとつにそれぞれの世界があり、その中で瞬きの間に生まれては死んでを繰り返す、弱く儚い小さな星たち。それらの輝きを“人”と呼び、少女自身もまた、その小さな輝きのなかのひとつである———。

少女はそれ以上昔のことを憶えていない。...

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