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創作の原稿、設定置き場

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モルによる創作全体の大まかな展望  

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数年前、数ヶ月後といった時間表現は健人パートの1話を基準(現在)とする。

数年前。心羽は自分が魔法使いであること以外全ての記憶がない状態で、理由もわからずただそこに存在していた。過去について世界とは一切の因果性を持たず、今そこにあるものが心羽の全てだ...

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6.お礼と名前  

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宙を舞う羽衣の装飾から打ち出された光線が悪魔に迫る。しかし悪魔は難なくこれを往なし、また躱した。そこに跳躍しながら繰り出された骸骨天狗の剣閃が衝撃波となって飛んで来る。悪魔が槍を大きく薙いでそれを弾くと、直後に骸骨天狗がそのまま再度鍔迫り合いに持ち込...

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7.家族と回廊  

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目が覚めると、まず視界に入ってきたのは白い天井だった。まだ微睡んでいたかった。
そんな夢を見ていた気がする。人智を越えた怪物に、二度も出くわした現実などよりも、まだあの光の波、水面の煌めきのような夢を見ていたかった。しかし、右手に感じる温もりが、そう...

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4.5.悪魔と神父  

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"餌"を食わせに放った使い魔ーー影魔の生体反応が消えた。
黒コートの男がそれを察知し、自らが行動を起こしたのは、花森健人が今一度彼らの襲撃を受けた日から数えて3日前のことだった。

「とんだイレギュラーだな」

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5.同調と冗談  

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途絶していた意識が、眠りから覚めるように現実に戻っていく。しかし事態は悪魔の十字槍が振り下ろされた、まさにその瞬間。
即座に硬直する健人自身よりも素早く、彼の身体は左手のブレスレットを突き出して構えた。ブレスレットを中心に、青白い光の奔流が渦を巻き、...

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星空の子  

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燎星心羽は本来、この世界には存在しなかった。

本来の燎星心羽には家族がいた。

燎星心羽は自らの宿命を知り、深い絶望に落ちた。

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4.丁寧と重奏  

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「…そうだろうな」
再度沈黙を挟み、佐田が言った。その真剣な眼差しは他でもない花森健人に向けられていた。
「簡単にどうにかなってれば、そこまでなっちゃあいないだろう」

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3.奇怪と卑しめ  

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「妹さんが…」
「ああ、1年前に」
それは桧山初樹にとって突然の出来事だった。

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2.微睡みと逸話  

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その時、その別れ際、少女は青年にブレスレットを渡した。二人の頭上には街灯の灯りと夜空、そして散りばめられた星々。ブレスレットもまたその中にあって、光放つ翼を思わせる装飾が施されていた。

あの時、彼女とどんな話をしたんだっけーー。

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1.影と星灯り  

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その日、青年――花森健人は死にかけていた。
恐れに震える視線の先には、自身に襲い掛かった魔の存在。影のように暗い体色と纏った包帯を夜の闇に溶けこませながら、健人を追ってきたその様は、さながら狩りを思わせた。
影の爪が健人の身を切りつけ、その腕の膂力が...

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